レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年12月12日
- 登録日時
- 2024/11/30 15:23
- 更新日時
- 2024/12/18 22:59
- 管理番号
- 県立長野-24-155
- 質問
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解決
『東海道中膝栗毛』の中で、「九九の計算ができないから1回ずつお金を払ってほしい」のようなことをいわれる場面がある。
この部分で九九のことをなんと呼んでいたのか知りたい。また、この部分を和装本の形で刷られたものをインターネットで見たい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
1 九九の別名について
次の翻刻資料を紹介した。
・『新編日本古典文学全集 81』小学館 1995【918/シン/81】
p.109の本文中に「モウ塵劫記じやアうりましない。」とあり、欄外の註二七に「通俗日用数学書。(中略)ここでは、その初めにある「九九之事」をさす」とあり、「塵劫記」と呼んでいることがわかる。
2 和装本の形態の『東海道中膝栗毛』について
・『東海道中膝栗毛 2編 上』十返舎一九著 江島伊兵衛刊 1881【国立国会図書館デジタルコレクション/インターネット公開】[最終確認日 2024.12.12]
40コマ目右側のページに「塵劫記」の文字が見える。
また、散文の後に短歌が挿入される構成の散文と和歌を1段落と考えると、36-41コマあたりと思われる。39コマ目右側のページから1のセリフを言う店の小僧さんとのやり取りが始まっている。
上記資料の奥付は同シリーズの最後の巻の巻末で確認できる。
・『東海道中膝栗毛 8編 下』十返舎一九著 江島伊兵衛 1881【国立国会図書館デジタルコレクション/インターネット公開】[最終確認日 2024.12.12]
47コマ目に奥付があり、「享和二年正月出版、文化七年正月再刻、明治十四年十一月補刻」とあり、1802年に発行、1810年に再度版木を制作し、1881に版木の一部を彫りなおしたものであることがわかる。
- 回答プロセス
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1 『東海道中膝栗毛』が翻刻されている資料を探す
分類918日本文学の作品集の棚で、日本の古典文学を翻刻した文学全集の中から『東海道中膝栗毛』が収録されているものを探したところ、『新編日本古典文学全集 81』(回答記載)の資料が確認できた。
2 該当部分を探す
「国立国会図書館デジタルコレクション」の詳細検索でタイトル「東海道中膝栗毛」キーワード「計算」と検索したところ、次の資料が確認できた。
・『東海道中膝栗毛 : 頭註』十返舎一九 作 出口米吉註 敬文館 1926【国立国会図書館デジタルコレクション/インターネット公開】[最終確認日 2024.12.12]
p.133(77コマ目)に「古くは九々の塵却記と云つた。此では九々を用て計算するならば賣らぬとの意である。」と註が確認でき、p.131(76コマ目)の本文中に「モウ塵劫記じやアうりましない」のセリフが確認できる。
この箇所について目次を確認すると、「浮世道中膝栗毛後編」に含まれる部分であることがわかる。
3 2で分かったことを頼りに『新編日本古典文学全集 81』(回答記載)での掲載箇所を確認する
回答1のとおり掲載が確認できた。
また、掲載巻は全体の中の第2作目の後編である事がわかる。
また、p.107に前の部分の短歌が掲載されており、「斯て吉原の駅につく」で始まる部分からp.110の「蒲浦の宿に着いた」までが1つの段落と思われる。
4 「国立国会図書館デジタルコレクション」で和装本の形態の「東海道中膝栗毛」を探す
詳細検索でタイトル「東海道中膝栗毛」と検索し、『新編日本古典文学全集 81』(回答記載)の挿絵を頼りに掲載箇所を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 小説.物語 (913)
- 和算.中国算法 (419)
- 参考資料
- キーワード
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- 『東海道中膝栗毛』
- 数学--日本--歴史--江戸時代
- 乗法
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 利用案内
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000359893