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『堺あれこれ』『むかしの堺』『フェニックス堺21』『近畿の伝統工業』などを調査したが、堺でそろばん製造を行っていたという記述は見つからず。

堺市立図書館の蔵書検索で「そろばん　歴史」のキーワードで検索した結果、『播州そろばん そのルーツと歴史を訪ねて』を所蔵しており、「商人のまち・堺から三木へ伝わる」の章（p.14～）あり。播州そろばんのルーツについて、「歴史的経緯、製法、職名などの研究から大阪の「堺」説が最有力視されている」と記載あり。しかし出典は載っておらず、俗説の可能性が高い。
また、「播州算盤」のキーワードで検索した結果『播州算盤沿革史』を所蔵しており、「堺算盤」の項（p.71～）があり、『堺手鑑』や『堺大絵図』を出典とし、堺で算盤産業が発展していたという内容が論じられている。ただしここにも「製品についての報告に接することはできない」とある。

『堺市史　続編　第5巻』p.574の「（29）諸工商書抜」の項目に、「算盤屋　三軒、算盤台師　弐人、算盤盤粒屋　三人、算盤角屋　壱人」の記載があり、そろばん屋と職人が堺に存在したことは確認できた。