レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/04/01
- 登録日時
- 2023/05/21 00:30
- 更新日時
- 2023/05/21 00:30
- 管理番号
- 牛久-1842
- 質問
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解決
青いハスの花の写真が見たい。
- 回答
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○当館所蔵の資料に青い蓮の花の写真は見つけられなかった。次の資料を紹介する。※()内の数字は回答プロセスの番号。
(7)『蓮100の不思議』(蓮文化研究会編著/出帆新社/2009.6)…p16-17「花色では青い睡蓮はありますが、青い蓮はまだ発見されていません」と記載あり。
○スイレンとハスは、スイレンはスイレン科スイレン属、ハスはハス科ハス属に分類される別の植物と記載のある次の資料を紹介。
(4)『スイレンハンドブック』(川島淳平/文一総合出版/2010.7)…p4
(5)『スイレン鉢とテーブルアクアリウム』(アクアライフ編集部編/エムピージェー/2009.7)…p44
(6)『スイレン鉢でメダカを飼おう!』(小林道信/誠文堂新光社/2007.7)…p62-65
(7)『蓮100の不思議』(蓮文化研究会編著/出帆新社/2009.6)…p16-17
(9)『レンコン』(沢田英司/農山漁村文化協会/2010.3)…p34
(3)『スイレン』(城山豊/日本放送出版協会/2010.5)…p122-124
○上記より、スイレンとハスは異なる植物であると説明をした上で、かつてはどちらもスイレン科に分類されていたため、青いスイレンの写真の掲載のある次の資料を紹介。
(2)『育ててみたい美しいスイレン』(加藤宣幸/家の光協会/2014.7)…p58、p61
(4)『スイレンハンドブック』(川島淳平/文一総合出版/2010.7)…p37
(5)『スイレン鉢とテーブルアクアリウム』(アクアライフ編集部編/エムピージェー/2009.7)…p50
(6)『スイレン鉢でメダカを飼おう!』(小林道信/誠文堂新光社/2007.7)…p52-55
(3)『スイレン』(城山豊/日本放送出版協会/2010.5)…p25
- 回答プロセス
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1. フリーワード「はす」&「花」+形態区分「一般産業」で自館資料検索。59件ヒット。書誌内容より次の資料を確認。
(1)『世界の花蓮図鑑』(三浦功大/勉誠出版/2012.8)…ピンクと白のハスの花の写真あり。青いハスは無し。
2. フリーワード「スイレン」&資料状態「所蔵」で自館資料検索。58件あり。書誌内容より次の資料を確認。
(2)『育ててみたい美しいスイレン』(加藤宣幸/家の光協会/2014.7)
…p58に青いスイレン「ディレクター・ジョージ・T・ムーア」の写真あり。「青いスイレンの不朽の名花」と記載あり。
…p61に青いスイレン「ブルー・アスター」「ゾルフォ・スター」の写真あり。
(3)『スイレン』(城山豊/日本放送出版協会/2010.5)…貸出中。
(4)『スイレンハンドブック』(川島淳平/文一総合出版/2010.7)
…p4に「漢字でみるとスイレンとハスは同じ仲間のように考えがちだが、分類上は、それぞれスイレン科とハス科に属する別の植物である」とあり。
…p37に青いスイレン「ブルービューティ(ペンシルバニア)」の写真あり。
(5)『スイレン鉢とテーブルアクアリウム』(アクアライフ編集部編/エムピージェー/2009.7)
…p50青いスイレン「ディレクターGTムーア」の写真あり。
…p44「スイレンとハス 違いを知ろう」に「スイレン(Nymphaea属)」「ハス(Nelumbo属)」とあり、花、葉、地下茎等の違いを写真で説明あり。
…p52-56「ハスの花 ギャラリー」に赤系、白系、黄系はあるが青系はなし。
(6)『スイレン鉢でメダカを飼おう!』(小林道信/誠文堂新光社/2007.7)
…p52青いスイレン「パナマパシフィック」、p53青いスイレン「キング オブ ブルー」、p54-55青いスイレン「ティナ」の写真あり。
…p62-65「第4章 ハスとスイレン」に「ハスとスイレンは同じ水生植物ですが、どちらも美しい花を水面上に咲かせるためか、植物に詳しくない方々にはよく混同されてしまいます」とあり、スイレンとハスの相違点あり。
→(4)~(6)にスイレンとハスは別の植物との記載があったので、スイレンの青い花の写真は提供できないと判明。
3. 青い色の蓮の花の写真を探すことに平行して、ハスとスイレンの違いについて記載のある資料も確認する。(1)の書誌詳細情報の一般件名「はす」で、再度自館資料検索。
(7)『蓮100の不思議』(蓮文化研究会編著/出帆新社/2009.6)
…p16-17「005 蓮と睡蓮」の項に、「睡蓮は被子植物の誕生の初期に分化した『古草本類』に入り、蓮は比較的後に分化した『真性双子葉植物』に入ります」「最近の植物学分類で、蓮は蓮科(Neiumbonaceae)、蓮属(Nelumbo)であり、睡蓮は、睡蓮科(Nymphaeaceae)、睡蓮族(Nymphea) に属します。両者はまったく異なる植物に分類されていますが、多くの書物はいまだに、睡蓮科・蓮属という旧説を採用していて残念です」とあり。
…「花色では青い睡蓮はありますが、青い蓮はまだ発見されていません」と記載あり。
→青い蓮は発見されていないと判明。
(8)『レンコン<ハス>の絵本』(おざきゆきおへん/農山漁村文化協会/2008.3)
…p10-11蓮の写真はあるが、青い蓮はなし。
4. (8)の資料の書誌の学習件名「レンコン」で再度自館資料検索。
(9)『レンコン』(沢田英司/農山漁村文化協会/2010.3)
…p34「2 植物としてのレンコンの特性 (1)レンコンの分類 ①ハスとレンコンは同じ植物?」に、「かつてはスイレン科ハス属と分類されていた。しかし近年遺伝子の研究が進んで、ハスとスイレンがかなり異なった進化をたどり、早い時期に分化したことがわかり、現在スイレンはスイレン科スイレン族に分類され、ハスは、ハス科ハス属に分類されることが多い」とあり。
5. 請求記号「R471」の棚をブラウジング。
(10)『日本の水草』(角野康郎/文一総合出版/2014.9)
…p231ハスの項に、「花の色は淡紅色または白色」とあり、青色の記載はなし。
6. 貸出中だった(3)の資料を確認。
(3)『スイレン』(城山豊/日本放送出版協会/2010.5)
…p25青いスイレン「ディレクターG.T.ムーア」「耐寒性スイレンには青色はないが、熱帯性スイレンには、多くの花色がある」とあり。
…p122-124「スイレンとハス」の項に、「以前は、ハスもスイレンもスイレン科に含まれていました。けれども、最近のDNAの塩基配列を比較した研究により、ハスは、別のハス科に分類されています」とあり。花、葉、実、根などの形状の違いの説明あり。
→以上より(1)(5)(7)(8)に青いハスの花の写真なし。
→(3)~(7)(9)より、スイレンとハスは異なる植物と記載があることを説明した上で、かつてはどちらもスイレン科であったので、(2)~(6)にあるスイレンの青い写真を紹介。
- 事前調査事項
- NDC
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- 被子植物 (479 10版)
- 花卉園芸[草花] (627 10版)
- 水産増殖.養殖業 (666 10版)
- 参考資料
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- B10594580 蓮100の不思議 蓮文化研究会/編著 出帆新社 2009.6 479.712 978-4-86103-064-2
- B10606641 スイレンハンドブック 川島淳平/著 文一総合出版 2010.7 479.711 978-4-8299-0149-6
- B10594949 スイレン鉢とテーブルアクアリウム アクアライフ編集部/編 エムピージェー 2009.7 627.58 978-4-89512-560-4
- B10570661 スイレン鉢でメダカを飼おう! 小林道信/文・写真 誠文堂新光社 2007.7 666.9 978-4-416-70728-9
- B10603187 レンコン 沢田英司/著 農山漁村文化協会 2010.3 626.48 978-4-540-09160-5
- B10656383 育ててみたい美しいスイレン 加藤宣幸/著 家の光協会 2014.7 627.58 978-4-259-56445-2
- B10670703 スイレン 城山豊/著 日本放送出版協会 2010.5 627.58 978-4-14-040245-0
- キーワード
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- 蓮
- 睡蓮
- 青
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 所蔵調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000333382