レファレンス事例詳細

刊本が龍谷大学大宮図書館写字台文庫に所蔵されていた。
中村三近子の作であること、往来物であることを確認できたが、
龍谷本以外の刊本、影印本、活字本は調査時点（2017年11月08日）では確認できなかった。

＜所蔵の確認＞
日本古典籍総合目録データベース（国文学研究資料館）
http://base1.nijl.ac.jp/~tkoten/　（2017/11/08 確認）

書誌ID 29180200
標目書名 用文章指南大全( ようぶんしょうしなんたいぜん ), Ｈ
記載著者名 中村／三近堂／（三近子） 編
刊写の別 刊
出版事項 小佐治／半右衞門〈洛下〉, 元禄１０
形態 １冊
所蔵者 龍谷大写字台, ９１６‐１２‐１, 古典籍
目録分類・データソース情報 文学‐国文‐文集・消息, 2624, 000068022
http://dbrec.nijl.ac.jp/KTG_B_29180200 （2017/11/08 確認）

＜雑誌論文＞
和田 充弘「中村三近子の初期往来物について--『書札調法記』と『用文章指南大全』 」 文化史学 (63), p.109-126, 2007-11
　p.109　中村三近子は「尾張藩に出仕した以外は浪人の境遇にあり、生計の糧として通俗向け教訓書、実用書の執筆に従事した。」「そおの著書は三都で刊行され、（略）今日における知名度の低さとは裏腹に、商業的出版文化との関連で言えば、三近子は一八世紀初頭の上方を代表する民間教育導家として、同時代的に認知されていたとみてよい。」
　p.115-　二『用文章指南大全』（龍大本）
　「元禄一〇年（一六九七）刊、龍谷大学大宮図書館写字台文庫蔵本（他本未詳）」
　「巻之一から巻之三は左右振仮名付の習字手本、計六通を除き往復書簡文で構成（略）、巻之四は身分別の類語集と定型文、書札札、巻之五は便覧類と定型文から成る。本文収録文は総計八一通。」
　p.125-126　別表2『用文章指南大全』巻之一から五までの内容を表にして一覧化している。