レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年3月22 日
- 登録日時
- 2025/03/14 15:10
- 更新日時
- 2025/03/14 15:15
- 管理番号
- 千県中参考-2024-01
- 質問
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解決
新渡戸稲造が明治34年以降台湾総督府殖産局長だった際、活動していた内容が知りたい。『新渡戸稲造記念文庫目録』と『新渡戸稲造文献目録』があることは知っているが、中身は確認していない。
- 回答
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【資料1】から【資料8】に、関連の記述がありました。新渡戸稲造の殖産局長(正確には「民生部殖産局長心得」)時代は1901(明治34)年11月11日から翌年6月16日までの約7か月と短いため、台湾総督府時代全般の実績について紹介します。
【資料1】
『新渡戸稲造に学ぶ近代史の教訓』
p46-49に「糖業改良意見書」提出までの経緯の記述があるほか、彼の臨時台湾糖務局長の就任と台湾の砂糖の生産拡大により、台湾の財政が自立したと記載されています。
【資料2】
『新渡戸稲造1862-1933 我、太平洋の橋とならん』
p201-216に、台湾総督府着任要請から着任までの記述があり、「糖業改良意見書」作成の際検討した事項及び臨時台湾糖務局長に就任後、台湾の砂糖の生産拡大により台湾の財政が自立したと記載されています。
【資料3】
『日本人、台湾を拓く。 許文龍氏と胸像の物語』
p61-76に、新渡戸稲造略年譜と、なぜ糖業に着目し「糖業改良意見書」を作成したか、意見書に記載された内容及びその後の糖業の発展について記述があります。
【資料4】
『新渡戸稲造事典』
p58-63に新渡戸稲造が台湾に招聘された理由、「糖業改良意見書」の記載事項及び台湾糖業の発展が台湾独立後の工業化の資本になったことが記載されています。
p p432-442の年譜に、台湾時代の行動を日ごとに見ることができます。
【資料5】
『新渡戸稲造 日本の近代化と太平洋問題』
p115-131に新渡戸稲造が台湾に招聘された理由、「糖業改良意見書」の記載事項及び糖業改良にあたりとった方策が具体的に記述されています。
【資料6】
『民俗学・台湾・国際連盟 柳田國男と新渡戸稲造 講談社選書メチエ 591』
p16-22に新渡戸稲造が台湾に招聘された理由、「糖業改良意見書」で栽培を推奨する品種を変更した理由が記述されています。
【資料7】
『新渡戸稲造』
p129-136に新渡戸稲造が台湾に招聘された理由や、どのようにして減少傾向にあった生産量を増やしたのか記述があります。
【資料8】
『新渡戸稲造全集 第4巻』
p169-226に「糖業改良意見書」が載っています。
- 回答プロセス
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1 『新渡戸稲造記念文庫目録』『新渡戸稲造文献目録』には、質問事項に対する回答の記載なし。
2 県立図書館の蔵書を全項目「新渡戸稲造 台湾」で検索し、【資料1】【資料3】【資料7】に質問内容に合致する記述を見つけた。
3 【資料1】【資料3】【資料7】の参考文献をもとに県立図書館で所蔵している資料の内容を確認し、【資料2】【資料4】から【資料6】【資料8】 に質問内容に合致する記述を見つけた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 個人伝記 (289 9版)
- 中国 (222 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】『新渡戸稲造に学ぶ近代史の教訓』(草原克豪著 芙蓉書房出版 2022) (2103000216)
- 【資料2】『新渡戸稲造1862-1933 我、太平洋の橋とならん』(草原克豪著 藤原書店 2012) (2102520140)
- 【資料3】『日本人、台湾を拓く。 許文龍氏と胸像の物語』(まどか出版編 まどか出版 2013) (2102549891)
- 【資料4】『新渡戸稲造事典』(佐藤全弘著 教文館 2013) (2102605300)
- 【資料5】『新渡戸稲造 日本の近代化と太平洋問題』(蝦名賢造著 新評 1986.10) (9102034310)
- 【資料6】『民俗学・台湾・国際連盟 柳田國男と新渡戸稲造 講談社選書メチエ 591』(佐谷眞木人著 講談社 2015) (2102681295)
- 【資料7】『新渡戸稲造』(杉森久英著 読売新聞社 1991) (9102034320)
- 【資料8】『新渡戸稲造全集 第4巻』(新渡戸稲造著 教文館 1969) (9102596025)
- キーワード
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- 新渡戸稲造(ニトベイナゾウ)
- 台湾-歴史-日本統治時代(タイワン-レキシ-ニホントウチジダイ)
- 台湾総督府(タイワンソウトクフ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000364386