レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年05月17日
- 登録日時
- 2025/08/06 16:02
- 更新日時
- 2025/08/13 11:45
- 管理番号
- 1030
- 質問
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解決
京都での女流歌人三人(野村望東尼、大田垣連月尼、村岡局)の交流についての資料はないか
- 回答
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<資料1>
『蓮月 運命に生きた京の女』藤瀬 礼子/著 明徳出版社 2013
「野村望東尼」の項(p.149)に「望東尼が蓮月の庵を訪れたときのことを思い出しての談」の記載あり。
<資料2>
『野村望東尼 ひとすじの道をまもらば』谷川 佳枝子/著 花乱社 2011
「太田垣蓮月」の項(p.120)に「望東尼は三月三日、歌人の太田垣蓮月(一七九一-一八七五)を訪問している」、
「村岡局」の項(p.127-128)に「望東尼は村岡局に内謁を請うたが、やはり幕府の目を憚って面会を断ってきたので直接顔を合わせることはできなかった。しかし、障子越しに二言、三言挨拶の言葉を交わしたり、歌の贈答をしたりした。雲井にも君が名高く聞えけりしたひくる身をあはれとも見よ この歌に対し、村岡局の方からも「はるばるとたづねし君がめぐみをもしづ心なくあはでくるしき」と返してきた(「野村望東尼行状」)。」の記載あり。
またp.127に村岡局の隠棲先「直指庵(京都市右京区北嵯峨)」の写真が小さく掲載あり。
<資料2>の参考文献「野村望東尼行状」は当館所蔵資料からは確認できず、国立国会図書館デジタルコレクションにある『野史台維新史料叢書 15 (伝記 6) (日本史籍協会叢書 ; 別編 15)』( https://dl.ndl.go.jp/pid/12231411/1/33 )(送信サービスで閲覧可能)に収録されており、33コマ(p.57)に「近衛殿老女村岡」の記載あり。
<資料3>
『江戸生きかたの達人たち』楠戸 義昭/[ほか]著 河出書房新社 2002
「野村望東尼」の章(p.191-212)に「望東尼は上嵯峨の直指庵に村岡局(津埼矩子)を訪ねている。村岡局は近衛忠煕に仕えていたが、安政大獄に連座して隠棲中であった。望東尼が、〈雲井にも君が名たかく聞へけりしたひくる身をあはれともみよ〉という歌を献じて面談を求めたが、村岡局は、〈はるばると尋ねし君がみめぐみをしづこころなくあはで苦しき〉と障子越しに答えるのみで、ついに会うことはなかった。また、歌人として名高い蓮月尼や高畠式部のもとを訪ねたという。」(p.201)の記載あり。
上記の歌は国立国会図書館デジタルコレクションにてインターネット公開されている『もとのしつく : 贈正五位望東尼伝 〔正篇〕』(三宅竜子 著 金港堂 明34.11)のp.12-13(14コマ)でも確認できる( https://dl.ndl.go.jp/pid/781873/1/14 )。
<資料4>
『日本史の中の女性逸話事典 歴史を彩った女性たち』中江 克己/著 東京堂出版 2000
「野村望東尼」の項目(p.371-373)に「京都では、同じ女流歌人の太田垣蓮月とも会っている。」(p.372)の記載あり。経緯、場所等の記載は確認できず。
<資料5>
『蓮月尼乃新研究』徳田 光円/著 三密堂書店 1958
「蓮月尼年譜」(p.373-379)に「文久元(年)(年齢)七一」に「望東尼訪問ス。」(p.378)の記載あり。
望東尼が訪れた場所の特定には至らないが以下の記述あり。
「五、かぐら岡崎に移る」の章「其五、鉄斎の世話で心性寺に移る」の節(p.73-77)に記録の違いを指摘しつつ「(前略)蓮月六十五歳の時」が妥当とする記載あり(p.76)。
また「六、西賀茂神光院時代」の章「其一、神光院茶所の閉居」の節(p.123-131)に「蓮月尼が西賀茂へ住いを移したのは慶応二年七十六歳の秋であるが、それ迄は丸太町川端東の植吉といふ植木屋の裏にささやかな庵を結んでいた。」(p.124)とあり。
次の資料にも交流の記載はあるが詳細な記述は確認できず。
『上京日記姫島日記』野村 望東尼/著 磯辺 実/校注 文友堂 1943 ※館内利用
年譜に「滞京中、村岡矩子および太田垣蓮月尼をたづぬ。たゞし月日は不明」(p.151)とあり。
『大田垣蓮月』成瀬 慶子/著 同文館 1943 ※館内利用
「四、野村望東尼と知る」(p.107-108)の節あり。なお経緯、場所等の記載は確認できず。
『野村望東尼伝』小野 則秋/著 磯辺 実/著 文友堂書店 1943 ※館内利用
「四、名士歴訪」(p.71-76)に村岡局との交流に関する記載あり。
『蓮月・元義・愚庵』湯本 喜作/著 白帝書房 1932 ※館内利用
「蓮月尼研究」の交遊に蓮月尼と望東尼について「(前略)當時にあつて特色のあつた二人の歌人が相會した事は興味ある事實である。その相會の様子を記した文字があれば嘸面白い事であらう。時に文久元年二月の末の事である。」(p.25)とあり。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (281 10版)
- 個人伝記 (289 10版)
- 参考資料
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<資料1>藤瀬礼子 著. 蓮月 : 運命に生きた京の女. 明德出版社, 2013.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I024920296 , ISBN 978-4-89619-984-0 -
<資料2>谷川佳枝子 著. 野村望東尼 : ひとすじの道をまもらば. 花乱社, 2011.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000011219251 , ISBN 978-4-905327-04-2 -
<資料3>楠戸義昭 [ほか]著. 江戸生きかたの達人たち. 河出書房新社, 2002.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003638940 , ISBN 4-309-22385-0 -
<資料4>中江克己 著. 日本史の中の女性逸話事典 : 歴史を彩った女性たち. 東京堂出版, 2000.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002889001 , ISBN 4-490-10545-2 -
<資料5>徳田光円著. 蓮月尼乃新研究. 三密堂書店, 1958.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000136-I1130000795151114624
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<資料1>藤瀬礼子 著. 蓮月 : 運命に生きた京の女. 明德出版社, 2013.
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000372919