レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年10月16日
- 登録日時
- 2013/10/26 11:22
- 更新日時
- 2021/01/10 00:30
- 管理番号
- PML20131016-01
- 質問
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解決
古活字と近世木活字の違いを知りたい
- 回答
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・古活字
『日本古典籍書誌学辞典』(岩波書店 1999年)によると、日本においては近世初期から活字印刷がはじまるが、
これは約50年間で終わる。これを近世後期に再び行われる近世木活字と区別し、特に木活字と称する、とある。
なお、この古活字は外来による印刷手法であり、ヴァリニャーノが持ち込んだ西洋式活字印刷機によるもの
(キリスト教関係書が中心)と、朝鮮銅活字の流れがある。
・近世木活字
『日本古典籍書誌学辞典』(岩波書店 1999年)の【近世活字版】の項によると、近世後期から明治初年にかけて
印行された活字本。近世活字本、後期活字本とも。簡単な印刷法として、私家版印刷に用いられ藩校や私塾の
教科書印刷に使われ、漢籍・医書・兵書が多いこと、ほとんどが木活字を使用するが、明治初年には金属活字も
使ったこと、などが記されている。
⇒古活字と近世木活字の大きな違いは、時期と由来。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 印刷 (749 9版)
- 図書.書誌学 (020)
- 出版 (023)
- 参考資料
- キーワード
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- 古活字
- 近世木活字
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 当館学芸員
- 登録番号
- 1000139582