レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2020年09月22日
- 登録日時
- 2021/03/17 16:58
- 更新日時
- 2021/10/19 11:07
- 管理番号
- 埼久-2020-085
- 質問
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解決
『吉野作造と近代中国』(楊憲霞著)中に「1907年3月から北洋新建陸軍督練處翻譯官に転職し」という文面がある。「督錬処」は当時中国各地にあったようだが、読み方とどういうところであったのかを知りたい。
- 回答
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読みの書かれた資料を確認できなかった。関連する記述のある資料とインターネット情報を紹介した。
備考欄に追記あり。
- 回答プロセス
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1 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈吉野作造と近代中国〉で検索する。
《北九州市立大学学術リポジトリ》(https://kitakyu.repo.nii.ac.jp/ 北九州市立大学)
『吉野作造と近代中国』(楊憲霞著)(https://kitakyu.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=495&item_no=1&attribute_id=20&file_no=1)
p1に「1907年3月から北洋新建陸軍督練處翻譯官に転職し」とあり。
2 参考図書を調べる。
『アジア歴史事典 第5巻』(平凡社編 平凡社 1960)
p41「新軍」に督錬公所についての記述あり。読みなし。
3 《Japan Knowledge》(ネットアドバンス)を〈督練處〉〈督練処〉で検索する。
4 自館目録を〈督練處〉〈督練処〉〈中国 & NDC:39(前方一致)〉〈中国 & NDC:31(前方一致)〉で検索する。
『袁世凱と近代中国』(J.チェン著 岩波書店 1980)
p84-85「保定の軍事行政部〔督練公所〕についての記述あり。読みなし。
『中国の軍閥』(鄭健宰著 国書刊行会 1997)
p14-23に袁世凱の軍部再編の動きに関する記述あり。
p18「また、袁世凱は練兵処(一九〇三年一〇月設立)と督練新軍處の要職を掌握する一方、天津にいくつかの軍事学校を作った。」とあり。
5 《国立国会図書館デジタルコレクション》(https://dl.ndl.go.jp/ 国立国会図書館)を〈督練處〉〈督練処〉〈袁世凱〉で検索する。
《国立国会図書館デジタルコレクション》『金陵勝観』(杉江房造編 日本堂書店 明43.6)
「一九 督練公所」の項(https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/766950 国立国会図書館)25コマ 国立国会図書館/インターネット公開
督練公所についての記述あり。読みなし。
《国立国会図書館デジタルコレクション》「袁世凱について知りたい。」(近畿大学中央図書館 https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000136975)
参考文献あり。
6 5の情報の参考文献『中国近代軍閥の研究』(波多野善大著 河出書房新社 1973)を調べる。
7 《Google》を〈督錬 & 吉野〉〈督練処〉〈督練公所〉で検索する。
《お茶の水女子大学教育・研究成果コレクション》(https://teapot.lib.ocha.ac.jp/?page=1&size=20&sort=createdate&search_type=0&q=0 お茶の水女子大学)
星加美沙子著「江蘇好男よ、応徴せよ!」(『お茶の水史学 58号』p1-39 お茶の水女子大学 2015.3 https://teapot.lib.ocha.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=33920&file_id=21&file_no=1)
p10に督練公所についての記述あり。読みなし。
《新潟県立大学学術リポジトリ》(https://unii.repo.nii.ac.jp/ 新潟大学)
後藤岩菜著「天津の文化、及びその背景を知るための基礎的研究(2)」(『国際地域研究論集(5)2014-03』p229-248 国際地域研究学会 2014.3 https://unii.repo.nii.ac.jp/?action=repository_uri&item_id=158&file_id=20&file_no=1)
小站練兵の由来に新建陸軍督練処についての記述あり。読みなし。
〈その他調査済み資料〉
『中国歴史文化事典』(孟慶遠〔ほか〕編著 小島晋治〔ほか〕訳 新潮社 1998)
『吉野作造と中国』(尾崎護著 中央公論新社 2008)
『吉野作造』(松本三之介著 東京大学出版会 2008)
『覇王と革命 中国軍閥史一九一五-二八』(杉山祐之著 白水社 2012)
『新図説中国近現代史 日中新時代の見取図』(田中仁〔ほか〕著 法律文化社 2020)
『図説中国近現代史』(池田誠〔ほか〕著 法律文化社 2009)
『中国近代史』(蒋廷黻著 佐藤公彦訳 東京外国語大学出版会 2012)
『中国の強国構想 日清戦争後から現代まで』(劉傑著 筑摩書房 2013)
『袁世凱 現代中国の出発』(岡本隆司著 岩波書店 2015)
『中国軍閥の興亡 その形成発展と盛衰滅亡』(来新夏編著 岩崎富久男訳 光風社出版 1989)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2020年9月29日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 中国 (222 9版)
- 国防史.事情.軍事史.事情 (392 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 中国-歴史-清時代
- 軍閥-中国-歴史
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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追記(2021/10/19)
レファレンス協同データベースサポーターの方から情報提供があった。
以下の情報に読み方あり。
《聞蔵IIビジュアル》(朝日新聞社)
『朝日新聞 1907年6月19日 東京 朝刊 2面』
3段に「満州督錬處長官着任」に「とくれんしょ」のルビあり。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 歴史
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000295339