レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年02月27日
- 登録日時
- 2024/03/02 16:34
- 更新日時
- 2024/03/24 22:27
- 管理番号
- 県立長野-23-187
- 質問
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解決
佐久間象山と手紙のやり取りを行った人物の一人として、『象山全集』に名前が挙がっている「酒井金太郎」とはどのような人物か。
- 回答
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「酒井金太郎」氏は松代藩士である。
「酒井金太郎」の名前は『象山全集 巻五 増訂版』のp.581-583に出てくる。巻末に「書簡宛名索引」があり、p.60の酒井金太郎の項には「松代藩士なり(後略)」とある。なお、『象山全集 巻五 増訂版』は国立国会図書館デジタルコレクションでインターネット公開しており、全文の閲覧が可能。該当箇所は[299コマ-301コマ、459コマ](最終確認2024年3月12日)
松代藩士の酒井金太郎については『真田家家中明細書』p.154に記載がある。「弘化四末・九・九 家督とあり、以下日付順に役職名が列挙されている。幕末に家督を継いでいるので、象山と手紙のやり取りをする上で時期の相違はないと思われる。
家督相続後の役職については『真田家家中明細書』をもとにして作られた、『史料館研究紀要 第18号』の「真田家役職一覧」p.169、179、184、187にも記載がある。この一覧は役職名の五十音順に配列されている。
なお、『真田家家中明細書』、『史料館研究紀要 第18号』は国立国会図書館デジタルコレクション送信サービスにて全文の閲覧が可能。(最終確認2024年3月12日)
- 回答プロセス
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1 依頼者からの情報をもとに、『象山全集 巻五 』を確認。p.581から583に酒井金太郎宛の書簡が掲載されていることがわかる。
2 同書巻末の書簡宛名索引を確認したところ、酒井金太郎について、「松代藩士なり(後略)」とあった。
3 松代藩士とのことなので、真田家家臣の個人別の履歴が掲載されている『真田家家中明細書』を確認する。p.154に、酒井金太郎の弘化4年から明治2年までの履歴が記載されている。
3 『真田家家中明細書』について国立国会図書館デジタルコレクションで再度検索する。『史料館研究紀要 第18号』に、『真田家家中明細書』をもとにした「真田家役職一覧」が掲載されており、各役職に酒井金太郎の名前が見られた。
- 事前調査事項
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『象山全集 増訂版』
- NDC
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- 伝記 (280 10版)
- 系譜.家史.皇室 (288 10版)
- 参考資料
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[佐久間象山 著] ; 信濃教育会 編纂. 象山全集 巻5 増訂. 信濃教育会出版部, 1975.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I32111100435018 (【N080/4-1/5】p.581-583、「書簡宛名索引」p.60) -
国立史料館 編. 真田家家中明細書. 東京大学出版会, 1986. (史料館叢書 ; 8)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001791784 , ISBN 4-13-092808-2 (【N280/138】p.154) -
史料館研究紀要 第18号(1986/09) 第18号(1986/09). 国立史料館, 1986-09-30., ISSN 0386-9377
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I20112999520003022 (【P/113】p.169、179、184、187)
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[佐久間象山 著] ; 信濃教育会 編纂. 象山全集 巻5 増訂. 信濃教育会出版部, 1975.
- キーワード
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- 酒井金太郎
- 象山全集
- 松代藩
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000346959