レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024/03/09
- 登録日時
- 2025/03/05 00:30
- 更新日時
- 2025/03/05 09:41
- 管理番号
- 所沢新所-2024-011
- 質問
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解決
日本での凧あげの起源や記述があれば知りたい。
- 回答
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下記資料に記載があります。
〇『世界大百科事典 17』 平凡社 2007年
〇『凧』 茂出木雅章/文 文渓堂 2002年
〇『江戸凧絵史』 斎藤忠夫/著 グラフィック社 1980年
〇『たこを楽しむ』 WILLこども知育研究所/編・著 金の星社 2019年
〇『凧の民俗誌』 斎藤忠夫/著 未来社 1986年
〇『凧づくり』 斎藤忠夫/著 保育社 1980年
〇『凧の話』 新坂和男/著 講談社 1981年
〇『世界の凧』 斎藤忠夫/著 保育社 1990年
〇『自由翼で作る日本の凧』 秋山幸雄/著 誠文堂新光社 1999年
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
〇『世界大百科事典 17 』 平凡社 2007年
p255-256「凧」の項目に「日本では《田氏家集》(9世紀)に紙鳶と見え、《和名抄》(10世紀)に紙老鴟しろうしあるいは紙鳶とあり、そのころまでに中国から伝来したものと思われる。」と記載あり。
〇『凧』 茂出木雅章/文 文渓堂 2002年
p28 「凧の歴史 日本の凧の歴史」の項目に、「平安時代の初期(931~938年頃)に書かれた『倭名類聚鈔』という書物に、中国語名で「紙老鴟(しろうし)」と出てきます。紙で鳶(とんび)の形を作り、風にのってよく飛んだと記されています。」と記載あり。
〇『江戸凧絵史』 斎藤忠夫/著 グラフィック社 1980年
p148「不透明な凧の古代史 4 凧の最初の文献「紙老鴟」」の項目に「(前略)日本最古の凧文献は、『倭名類聚鈔』(和名抄)である。この書は、承平年間(九三〇)の源順著の漢和字書(意義を漢文・万葉仮名で和訓)であり、その四巻雑芸具の部に「紙老鴟。辨色立成云紙老鴟。世間云師勞之。以紙爲鴟形乘風能飛一云紙鳶。」とある。「紙老鴟(しろうし)」とは、中国文字で凧のこと。」と記載あり。
2.後日調査の追加事項
〇『たこを楽しむ』 WILLこども知育研究所/編・著 金の星社 2019年
p10「いつからあるの? 日本 1300年くらい前 中国から日本にやってきた」の項目に「たこは中国から日本に「紙老鴟(しろうし)」や「紙鳶(しえん)」という名前でつたわっていて、鳥のとんびの形のたこをつくってとばしたといわれています。『倭名類聚鈔(わみょうるいじゅしょう)』という書物にかかれています。」と記載あり。
〇『凧の民俗誌』 斎藤忠夫/著 未来社 1986年
p24-25「第一章 鳶凧・日本最初の古凧 一 古文書にみる紙鳶の話」の項目に「平安盛時の編著「田氏家集」(仁和四年(八八八)という古文書のなかに「看侍中局壁頭挿紙鳶呈諸同志」という題の詩文があるが脱字や消滅字が多く、意味難解ながらも「紙鳶」の文字だけはあらわれてきているが、おそらく日本でははじめて書かれた最初の凧ではないかとも思える。(中略)信憑性ある凧の最古文献として「倭名類聚鈔(わみょうるいじゅしょう 略別称、和名抄)」を嚆矢に採用している。この書は、承平年間(九三一-八)に源順があらわした漢字古文書で、その四巻雑芸の部に「紙老鴟。辨色立成云紙老鴟 世間云師勞之 以紙爲鴟形乘風能飛一云紙鳶」とある。「紙老鴟(しろうし)」とは中国語文で紙で作った鳶のこと(後略)。」と記載あり。
〇『凧づくり』 斎藤忠夫/著 保育社 1980年
p16「日本の凧の歴史 中国から飛んで来た紙トンビ」の項目に「信頼のできる文献としては、承平年間(九三一~九三八)の『倭名類聚鈔(わみょうるいじゅうしょう)』がある。紙老鴟(しろうし)、鴟の形でよく飛ぶ。紙鳶とも云う とあり、当時は日本名はなく、中国名をそのまま載せているくらいなので、凧は中国から渡来してきたものであろう。」と記載あり。
〇『凧の話』 新坂和男/著 講談社 1981年
p86-87「第四章 海を渡る凧 1-南から来た凧 消えた紙鳶」の項目に「寛平六年(八九四年)に遣唐使が中止される少し前の『田氏家集』(八八八年)が、凧の文献でたどれる上限とされている(中略)承平年間(九三一~九三八年)の『倭名類聚抄』には「紙老鴟(しろうし)」とあるが、これにはさらに「紙為鴟形乗風能飛一云紙鳶」とあることから〝紙の鳶″つまり凧であると推定されている。おそらく、奴凧と類似した骨組の凧であったと想像され、現在中国で揚げられている奴形の骨組が、日本へ紙鳶として伝わったと考えられる。」と記載あり。
〇『世界の凧』 斎藤忠夫/著 保育社 1990年
p.99-100「世界の凧の歴史 史実としては中国がルーツか」の項目に「(前略)日本では、古書『肥前風土記』や『日本書紀』に凧らしき文章が見えるが、確証はなく、定説としては承平年間(九三〇年頃)の『倭名類聚抄』に書いてある紙老鴟なるものを日本の凧の始源としている。この書は和名という題なのに紙老鴟と中国語で呼ばれているため、日本の凧は中国から渡来したものと、日本の史料事典『古事類苑』は正式定義している。」と記載あり。
〇『自由翼で作る日本の凧』 秋山幸雄/著 誠文堂新光社 1999年
p.17「まえがき」の項目に「日本での最古の記述は、平安時代に源順(みなもとのしたごう)によって書かれた「倭名類聚抄(わみょうるいじゅうしょう)」の中にあります。当時凧は「紙老鴟(しろうし)」とよばれ、「紙で鳶の形をつくる。風にのってよく飛ぶ。―名紙鳶(しえん)という」とあります。」と記載あり。
3.記載のなかった資料
×『よくあがる手づくり和凧』 大橋栄二/著 立風書房 1986年
×『たこあがるかな』 秋山幸雄/作 福音館書店 2008年
×『江戸凧大全集』 茂出木雅章/監修 山海堂 1988年
- 事前調査事項
- NDC
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- 人形.玩具 (759 9版)
- 日本語 (031 9版)
- 参考資料
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- 世界大百科事典 17 平凡社 2007.9 031
- 凧 茂出木雅章/文 文渓堂 2002.3 759 4-89423-315-0
- 江戸凧絵史 斎藤忠夫/著 グラフィック社 1980.10 759.9
- たこを楽しむ WILLこども知育研究所/編・著 金の星社 2019.3 384.55 978-4-323-05142-0
- 凧の民俗誌 斎藤忠夫/著 未来社 1986.1 384.55
- 凧づくり 斎藤忠夫/著 保育社 1980 759
- 凧の話 新坂和男/著 講談社 1981.3 759.9
- 世界の凧 斎藤忠夫/著 保育社 1990.10 759 4-586-50802-7
- 自由翼で作る日本の凧 秋山幸雄/著 誠文堂新光社 1999.11 759 4-416-39908-1
- キーワード
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- 凧
- 平安時代
- 紙老鴟
- 紙鳶
- 倭名類聚鈔
- 中国
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- その他
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000363825