レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023/11/03
- 登録日時
- 2024/10/30 00:30
- 更新日時
- 2024/10/31 10:26
- 管理番号
- 所沢富岡-2024-007
- 質問
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解決
フェルメールの作品で現存する風景画はわずかしかないと聞いた。カラーで載っている本はないか(部分ではなく全図)。
- 回答
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お探しの絵は「デルフトの眺望」(もしくはデルフト眺望)と「小路」です。
「デルフトの眺望」はマウリッツハイス美術館、「小路」はアムステルダム国立美術館が所蔵しています。
以下の資料に記載があります。
〇『語りたくなるフェルメール』 西岡文彦/著 KADOKAWA 2018年
〇『フェルメール生涯の謎と全作品』 大友義博/監修 宝島社 2015年
〇『謎解きフェルメール』 小林頼子/著 新潮社 2003年
〇『フェルメール』 ノベルト・シュナイダー/著 タッシェン・ジャパン 2000年
〇『フェルメール』 小林頼子/著 KADOKAWA 2018年
〇『フェルメール巡礼』 朽木ゆり子/著 新潮社 2011年
〇『フェルメール全点踏破の旅』 朽木ゆり子/著 集英社 2006年
〇『フェルメールの世界』 ゲイリー・シュヴァルツ/著 パイインターナショナル 2022年
〇『もっと知りたいフェルメール』 小林頼子/著 東京美術 2017年
〇『フェルメール作品集』 フェルメール/画 東京美術 2018年
「デルフトの眺望」は、マウリッツハウス王立美術館ホームページ(https://www.mauritshuis.nl/jp/)でも閲覧可能です。
- 回答プロセス
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1.所蔵資料の内容確認
(1)現存する風景画について記載のある資料
〇『語りたくなるフェルメール』 西岡文彦/著 KADOKAWA 2018年
p.105-123 「第三章 画家が描いた世界」 p.106-111 「画家が描いた世界」の項目内
p.106に「フェルメールによる風景画は、二点しか残されていない。画家が暮らした街を描いた『デルフト眺望』と『小路』の二点である。」と記載あり
p.14 「小路」の掲載あり
〇『フェルメール生涯の謎と全作品』 大友義博/監修 宝島社 2015年
p.22 「人物画で知られるフェルメールの、現存する2点の風景画の1つ」と記載あり
「File.007 《小路》」の掲載あり
p23 「作品背景」 (前略)「1660年前後に《小路》と《デルフトの眺望》という2点の風景画を残している」と記載あり
p.34-36 「File.012《デルフトの眺望》」の掲載あり
〇『謎解きフェルメール』 小林頼子/著 新潮社 2003年
p.28-77 「“風俗画家”としての本領はどこにあったのですか?」の項目内
p.38-43 「デルフト風景を描いたそのわけは?」の項目内
p.39 「フェルメールの現存する作品30数点のうち、風景を主題にしているのは、この絵と《デルフト眺望》の2つしかない。」と記載あり
「8.《小路》」の掲載あり
p.40-42 「9.《デルフト眺望》」の掲載あり
〇『フェルメール』 ノベルト・シュナイダー/著 タッシェン・ジャパン 2000年
p.15 「デルフトの眺望」の項目に、「町と街路 フェルメールは2度、故郷の町デルフトを描いている。1つは現在アムステルダム国立美術館に置かれている、一般に《小路》(p.17)と名付けられている小品、もう1つはそれよりもかなり大きい、デン・ハーグのマウリッツハイス美術館にある《デルフトの眺望》(p.19)である。」と記載あり
p.17 「小路」の掲載あり
p.18-19 「デルフトの眺望」の掲載あり
〇『フェルメール』 小林頼子/著 KADOKAWA 2018年
p217 「《小路》はなぜ描かれたのか」の項目に、「一六九六年の競売には、《デルフト眺望》のほかに「32デルフトの一軒家の眺め……72-10」、「33デルフトの数軒の家の眺め……48-0」という二点の都市景観画が言及されている。二点のうち一点、おそらくは32の方が、記述からして現在アムステルダムの国立美術館に所蔵される《小路》だろうとされている。33の方は現存しない。(中略)記録に残る三点(うち二点は現存)を大きく超えることはなかったのではないか。」と記載あり
口絵9 「《小路》」の掲載あり
口絵10 「《デルフト眺望》」の掲載あり
(2)絵画の掲載のみの資料
〇『フェルメール巡礼』 朽木ゆり子/著 新潮社 2011年
p.9 「02 《デルフト眺望》1659~60年」の掲載あり
p.13 「04 《小路》1658-60年」の掲載あり
〇『フェルメール全点踏破の旅』 朽木ゆり子/著 集英社 2006年
p.77 「07 《小路》」の掲載あり
p.132-133に「12 《デルフト眺望》」の掲載あり
〇『フェルメールの世界』 ゲイリー・シュヴァルツ/著 パイインターナショナル 2022年
p.25 「12 小路」の掲載あり
p.26 「13 デルフトの眺望」の掲載あり
〇『もっと知りたいフェルメール』 小林頼子/著 東京美術 2017年
p.35 「作品8 小路」の掲載あり
p.37 「作品9 デルフト眺望」の掲載あり
〇『フェルメール作品集』 フェルメール/画 東京美術 2018年
p.30-31 「小路」の掲載あり
p.34-35 「デルフト眺望」の掲載あり
2.インターネット調査及び資料の内容確認
マウリッツハウス王立美術館ホームページ(https://www.mauritshuis.nl/jp/)にて
「デルフト眺望」閲覧可能
- 事前調査事項
- NDC
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- 洋画 (723 9版)
- 参考資料
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- 語りたくなるフェルメール 西岡文彦/著 KADOKAWA 2018.12 723.359 978-4-04-107530-2
- フェルメール生涯の謎と全作品 大友義博/監修 宝島社 2015.10 723.359 978-4-8002-4495-6
- 謎解きフェルメール 小林頼子/著 新潮社 2003.6 723.359 4-10-602104-8
- フェルメール ノルベルト・シュナイダー/著 タッシェン・ジャパン 2000.7 723.359 4-88783-019-X
- フェルメール 小林頼子/[著] KADOKAWA 2018.10 723.359 978-4-04-400442-2
- フェルメール巡礼 朽木ゆり子/著 新潮社 2011.11 723.359 978-4-10-602227-2
- フェルメール全点踏破の旅 朽木ゆり子/著 集英社 2006.9 723.359 4-08-720358-1
- フェルメールの世界 ゲイリー・シュヴァルツ/著 パイインターナショナル 2022.1 723.359 978-4-7562-5472-6
- もっと知りたいフェルメール 小林頼子/著 東京美術 2017.8 723.359 978-4-8087-1093-4
- フェルメール作品集 フェルメール/[画] 東京美術 2018.12 723.359 978-4-8087-1130-6
- マウリッツハウス王立美術館ホームページ https://www.mauritshuis.nl/jp/ 2024.9.8
- キーワード
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- フェルメール
- 風景画
- デルフトの眺望
- 小路
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 図・絵・写真
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000358789