レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年10月3日
- 登録日時
- 2024/09/30 14:28
- 更新日時
- 2024/12/28 15:52
- 管理番号
- 小野06-019
- 質問
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解決
織田信長が自ら催した茶会に招かれた人物が誰か知りたい。
- 回答
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織田信長が主催した茶会は『天王寺屋会記』に詳しく記録されている。
1.『天王寺屋会記』 淡交社 1〜7巻
2.『茶道古典全集』 淡交社 「天王寺屋会記」は第7,8巻に収録
※いずれも近隣図書館所蔵
以下、館内資料に記載のあった招待客
3.『信長公記 -戦国覇者の一級史料』 中央公論新社
p.189「天正六年(一五七八)...中将信忠卿、二位法印、林佐渡守、滝川左近、長岡兵部大輔、維任日向守、荒木摂津守、長谷川与次、羽柴筑前、惟柱五郎左衛門、市橋九郎右衛門、長谷川宋任仁...十二人が元日に浅野茶会に招かれた。」
※ただし、伝本によって人名表記が異なり、『信長記』には、最後の二人が金森五郎八と前田又左衛門尉、『天正六年茶湯記』には、藤孝と宗仁の名前は見えない。との内容の記述あり
4.『よくわかる茶道の歴史』 淡交社 より
p.91-92「一五七三年(天正元年)...十一月二十三日、塩屋宗悦・松江隆仙・天王寺屋宗及の堺衆三名を招いて京都妙覚寺で茶会を行っている。」
p.94「一五七八年(天正四年)正月、信長は安土城で新年の茶会を行っている。...客は織田信忠をはじめ、滝川一益・細川藤孝・明智光秀・羽柴秀吉ら十二名。」
5.『豪快茶人伝 上』 埼玉福祉会 より ※大活字本
p.36「天正元年(一五七三)十一月二十四日、京都妙覚寺で信長がもよおした茶会の記録がある。客として招かれたのは、織田家の堺代官松井夕閑のほか、今井宋久、山上宗二ら堺衆。千利休が濃茶の点前をおこなった。」
p.40-42「本能寺の変...この変の前日、信長は茶会をもよおしている。当夜の客は、前関白近衛前久をはじめとする四十人あまりの堂上公家、本因坊日海(囲碁の名手)らの僧侶、上洛してした筑前博多の豪商島井宗室、神屋宗湛らであった。」
<インターネット>
「岩国文化財探訪」(岩国市 文化スポーツ振興部文化財課)において、キーワード「茶会記」でサイト内検索すると、
『織田信長天正茶会記』の写真(1)とともに、「桃山時代の天正元年(1573)、同2年の京都において、織田信長が催した三回の茶会の記録であり、寛永年間(1624~44)に津田江月(津田宗及の子)から岩国藩の家老香川春継の子(家景か)に贈られたと伝えられている。」との説明文あり
https://iwakuni-bunkazai.jp/
(最終確認:2024/9/30)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 茶道 (791)
- 参考資料
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1.永島福太郎 編. 天王寺屋会記. 淡交社, 1989.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002005352 -
2.茶書古典集成. 淡交社.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000136-I1130566852919292928 -
3.和田裕弘 著. 信長公記 : 戦国覇者の一級史料. 中央公論新社, 2018. (中公新書 ; 2503)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I029128835 , ISBN 978-4-12-102503-6 -
4.谷端昭夫 著. よくわかる茶道の歴史. 淡交社, 2007.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008462824 , ISBN 978-4-473-03399-4 -
5.火坂雅志 著. 豪快茶人伝 上. 埼玉福祉会, 2019. (大活字本シリーズ)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I030071579 , ISBN 978-4-86596-334-2
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1.永島福太郎 編. 天王寺屋会記. 淡交社, 1989.
- キーワード
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- 茶の湯
- 織田, 信長, 1534-1582
- 天王寺屋会記
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000356056