レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024.5.17
- 登録日時
- 2024/05/17 12:06
- 更新日時
- 2024/11/19 16:56
- 管理番号
- 4173
- 質問
-
解決
伊丹市の杜若寺は過去に刑場があったと聞いたが、そのことについて書かれている図書はあるか?
- 回答
-
〇『伊丹の史跡をたずねて(1)』山本賢之助/著 伊丹市教育委員会事務局(1962.9)のP8に杜若寺(植松八幡)の記載あり。
「この寺は万治年間の開基といわれ焼野墓地として伊丹では一番古い墓地であって、ここはまた刑場でもあった」と記されている。「慶安五年(一六五二)には金井半兵衛縁者七人がここで成敗され、その前文禄元年(一五九二)には大井組水論で庄屋七人が成敗されており、下って寛政元年(一七八九)には堺町の若者と三本松石九の抱女が情死したのを三日間晒首にされている。古来、杜若の名所であったというのでこの寺名がある」と記載あり。
〇『伊丹の文化財案内 1969』山本賢之助/原図と文 伊丹市教育委員会,伊丹市文化財保存協会(1969.4)1枚折りたたみ 10番には、ところ植松八幡・584◎市指定史跡 頼山陽撰書大塚鳩斎墓(昭和41.9.9 指定)とし、上記の情報のほかに、享保19年(1734)に植松村の馬士が旅人の荷を盗んで獄門にかけられたこと、頼山陽晩年の撰並びに書で有名な大塚鳩斎の墓もあり、市指定史跡となっていることが記されている。
以上2冊を質問者に提供した。
- 回答プロセス
-
所蔵資料内容確認
図書館システムにて、キーワード「杜若寺」で所蔵を検索。上記2冊の他に『いたみティvol.46』がヒットした。伊丹古寺巡礼のタイトルで杜若寺が紹介されており、付近はカキツバタ(杜若)の咲きほこる景勝の地だったので、杜若寺の寺号があるといわれること、伊丹市指定の文化財「頼山陽撰並書大塚鳩斎の墓碑」があることに触れている。
- 事前調査事項
-
『伊丹市史 第7巻』伊丹市史編纂専門委員会/編集 伊丹市(1973)、『伊丹の寺院』伊丹市立博物館友の会/編集 伊丹市立博物館友の会(1998)を確認。「杜若寺」が刑場であったことを記す箇所はなし。
- NDC
-
- 近畿地方 (216 10版)
- 芸術政策.文化財 (709 10版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 杜若寺
- 伊丹市
- 伊丹7丁目
- 刑場
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000350256