レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年07月25日
- 登録日時
- 2026/01/09 09:43
- 更新日時
- 2026/03/17 10:41
- 管理番号
- 埼熊-2025-085
- 質問
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解決
江戸時代の幕府および藩が名字帯刀を許可するシステムについて書いてある資料が知りたい。
- 回答
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下記の資料およびインターネット情報を紹介した。
1 図書・雑誌
『刀の明治維新 「帯刀」は武士の特権か?(歴史文化ライブラリー 472)』(尾脇秀和著 吉川弘文館 2018)
p103「明和七年(一七七〇)四月、徒党・強訴・逃散の訴人に対する褒賞を定めた高札が掲示された。そこでは、村で徒党などの騒動が起こりそうなとき、それを領主などに密告した百姓への報償として銀一〇〇枚、かつ「其品により帯刀苗字も御免あるへく」と記し、また騒動が起こった際、「重もに取鎮候者ハ、御褒美銀下され、帯刀苗字御免」にすると記されている。幕府によって「御免」される褒賞として、「帯刀苗字」が掲げられたのである。」とあり。
p118「天和三年令は、武士と町人とを、帯刀有無によって外見で区別できるようにした。享保の褒賞規定で、町人への帯刀が許可されなかったのも、その状況の維持が求められたからであった。しかし帯刀の身分標識としての価値が高まるなか、幕付をはじめとする諸権力が、御用町人に御用金献納などの反対給付として、帯刀許可を与えるようになる。」とあり。
p142 百姓・町人らの帯刀の種類として、(1)時間と空間とを限定された帯刀、(2)褒賞として免許された帯刀、
(3)由緒など特殊な事情で認められた帯刀について記述あり。
『国史大辞典 第13巻(ま-も)』(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1992)
p521「苗字帯刀」の項あり。
『日本史大事典 第6巻 へ-わ』(平凡社 1994)
p537-538「苗字帯刀」の項あり。
『兵農分離と地域社会』(吉田ゆり子著 校倉書房 2000)
p183-227「第四章 「郷士」と帯刀改めー村に住む「武士」」の項あり。
「本章は、村に居住し、日常的には農業経営を営みながらも、苗字・帯刀を免許されていた郷士・浪人について、幕府がどのように認識し、その存在を容認していたかを、山城国の帯刀改め政策との関係から考察することを目的とする。」とあり。
『兵農分離はあったのか』(平井上総著 平凡社 2017)
p164-170「江戸時代の帯刀」の項あり。
『苗字の歴史』(豊田武著 中央公論社 1971)
p135-139「苗字・帯刀の禁止と免許」の項あり。
『名字と日本人 先祖からのメッセージ』(武光誠著 文藝春秋 1998)
p131-133「苗字・帯刀が許されたのは」の項あり。
『日本の苗字 あなたの祖先を調べる 新装版』(渡辺三男著 毎日新聞社 1976)
p97-98「苗字・帯刀ご免の恩典」の項あり。
福地重孝著「幕末期に於ける苗字帯刀御免者の性格--豊津藩の場合」(『日本歴史 1951年7月号 (38)』p22-24 吉川弘文館 1951.7)
豊前豊津藩における『豊津県町屋苗字帯刀言上書』(明治四年)をもとに、苗字帯刀御免資格者の理由を分析している。
2 インターネット情報
《大阪市立大学 学術機関リポジトリ:OCURA》(https://ocu-omu.repo.nii.ac.jp/ 大阪市立大学)
熊谷光子著「近世畿内の在地代官と家・村 : 類型化の試み」(「市大日本史(4)」p34-66 大阪市立大学日本史学会 2001.5 https://ocu-omu.repo.nii.ac.jp/records/2003330)
p34「在地代官とは、畿内・近国の旗本知行所を中心に近世中期以降族生する庄屋あがりの代官をいう。彼らは、庄屋である間は当然百姓であったが、領主から代官=武士に取立てられた段階で、苗字帝万が免許され、あわせて宗旨人別も本人のみ別帳が仕立てられる。」とあり。登録・免許の条件等についても記述あり。
《宮城教育大学機関リポジトリ》(https://mue.repo.nii.ac.jp/ 宮城教育大学機関リポジトリ)
堀田幸義著「武士の嗜み、武士の威厳 その三 : 仙台藩の士・凡下に関する一考察」(『宮城教育大学紀要(46)』p265-284 宮城教育大学 2011 https://mue.repo.nii.ac.jp/records/208)
仙台藩において、一八世紀半ば過ぎに士と凡下との本来的なあり方が変容し凡下に対して献金行為の対価として苗字帯刀が許されるようになった実状について論じられている。
《熊本大学学術リポジトリ》(https://kumadai.repo.nii.ac.jp/ 熊本大学学術リポジトリ)
吉村豊雄著「近世の身分制編成に関する覚え書」(『文学部論叢(78)』p135-158, 熊本大学 2003.3 https://kumadai.repo.nii.ac.jp/records/17131)
熊本藩における帯刀人と身分構成について論じられている。
- 回答プロセス
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1 参考図書を確認する。
2 自館目録を〈キーワード:名字帯刀〉〈キーワード:武士 & 特権〉〈フルテキスト:兵農分離 & 幕藩〉で検索する。
『刀の明治維新 「帯刀」は武士の特権か?(歴史文化ライブラリー 472)』(尾脇秀和著 吉川弘文館 2018)
ろ
3 上記資料の参考文献を確認する。
4 《国立国会図書館レファレンス協同データベース》(http://crd.ndl.go.jp/reference/ 国立国会図書館)を〈名字帯刀〉で検索する。
5 NDC分類〈288.1〉の棚を確認する。
6 《国立国会図書館サーチ》(http://iss.ndl.go.jp/ 国立国会図書館)を〈苗字帯刀〉で検索する。
7 《CiNii Research》(https://cir.nii.ac.jp/ 国立情報学研究所)を〈苗字帯刀〉で検索する。
〈その他調査済資料〉
『論集日本歴史 7 幕藩体制』(有精堂出版 1975)
『江戸時代の身分願望 身上りと上下無し』(深谷克己著 吉川弘文館 2006)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2023年7月23日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 系譜.家史.皇室 (288 9版)
- 参考資料
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- 『刀の明治維新 「帯刀」は武士の特権か?(歴史文化ライブラリー 472)』(尾脇秀和著 吉川弘文館 2018) , ISBN 978-4-642-05872-8
- 『国史大辞典 第13巻(ま-も)』(国史大辞典編集委員会編 吉川弘文館 1992) , ISBN 4-642-00513-7
- 『日本史大事典 第6巻 へ-わ』(平凡社 1994) , ISBN 4-582-13106-9
- 『兵農分離と地域社会』(吉田ゆり子著 校倉書房 2000) , ISBN 4-7517-3140-8
- 『兵農分離はあったのか』(平井上総著 平凡社 2017) , ISBN 978-4-582-47734-4
- 『苗字の歴史』(豊田武著 中央公論社 1971)
- 『名字と日本人 先祖からのメッセージ』(武光誠著 文藝春秋 1998) , ISBN 4-16-660011-7
- 『日本の苗字 あなたの祖先を調べる 新装版』(渡辺三男著 毎日新聞社 1976)
- 『日本歴史 1951年7月号(38)』(吉川弘文館 1951.7)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 歴史
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000379073