レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年02月16日
- 登録日時
- 2012/02/15 15:46
- 更新日時
- 2012/08/30 13:44
- 管理番号
- 97-C-6
- 質問
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解決
カシマのカイネリについて知りたい。
- 回答
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【資料2】に、無形文化財として“鹿島の櫂練り”の表記があり、次の通りである。
かつて河野水軍が出陣に際し、鹿島の神前に集結して戦勝の祈願あるいは凱旋時の祝勝奉賛が鹿島神社の神事となったものと伝えられている。
祭りの様子については、【資料3】(P115~117に写真あり)に“北条祭の櫂練り”とあり、次のように記載されている。
春秋二回実施され(【資料1】の“鹿島神社”によると、例祭日は4月15日(春)と10月12日(秋)で、近時、春季例祭にも行われるようになった。)
、例祭の当日、町内を巡幸した御神輿は潮の加減にもよるが午後四時半ごろ船に遷す。その後、浜青年が守護し辻海岸より鹿島港に入り三周し、港内を出て櫂練りしつつ陸にあがり宮入りをする。
他に、舟の動きや漕ぎ手踊手の構成、衣装や歌などについても詳しく記載されている。
また、【資料4】P156に、「ねり」というのは、一般に祭礼の道中を「おねり」というのと同じく、化粧をこらして行列する意とある。
- 回答プロセス
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(1)【資料1】で、カイネリをキーワードに調べると、P268の挿入写真の解説に“鹿島神社の春季大祭の櫂練り”が目にはいり、“櫂伝馬(かいでんま)”の項を参照する。神祭りとして行われる競舟儀礼は越智郡大三島町、松山市興居島、温泉郡中島町、北条市鹿島、今治市大浜、越智郡吉海町椋名と県下に複数存在することがわかる。同署の“鹿島”をみると同名の島が北条と西海があるが、河野水軍とのかかわりのある北条の地誌からアプローチすることにする。
(2)【資料2】に、無形文化財として“鹿島の櫂練り”の表記そのものがあり。
(3)各地の祭りをテーマにした【資料3】(P115~117に写真あり)に“北条祭の櫂練り”の記載あり。
(4)【資料1】の“鹿島神社”に記載あり。
(5)【資料4】P156に、「ねり」の意味についての記載あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 芸術政策.文化財 (709 9版)
- 年中行事.祭礼 (386 9版)
- 祭祀 (176 9版)
- 参考資料
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- 【資料1】 『愛媛県百科大事典 上 (あ~し)』 愛媛新聞社愛媛県百科大事典編集委員室/編集 愛媛新聞社 1985年 <請求記号:R /K290 /63 /1 >
- 【資料2】 『北条市誌』 北条市誌編集委員会/編集 北条市誌編纂会 1981年 <請求記号:K293.3 /3>
- 【資料3】 『愛媛のまつり』 近藤 晴清/著 新居浜観光協会 1972年 <請求記号:K386 /2 >
- 【資料4】 『愛媛の祭りと民俗』 守屋 毅/著 南海放送 1978年 <請求記号:K386 /12 >
- キーワード
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- 櫂練り かいねり
- 鹿島(北条市) かしま(ほうじょうし)
- 民俗芸能(北条市) みんぞくげいのう(ほうじょうし)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 事例出典『郷土資料に関する調査・相談事例集』 愛媛県図書館協会・愛媛県立図書館/編集 愛媛県立図書館 1997年
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000101642