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レファレンス事例詳細

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事例作成日
2007/11/06
登録日時
2008/04/04 02:11
更新日時
2011/08/26 16:43
提供館
埼玉県立久喜図書館 (2110009)
管理番号
埼熊-2007-096
質問

解決

『田山花袋全集 16』(文泉堂書店復刻 1974)所収の「秩父の山裾」は、花袋が寄居方面へ旅行したときの紀行文だが、実際はいつ旅行しているのか知りたい。
回答
旅行の日程について確実に記載された文献は見つからなかった。下記資料①に「「秩父の山裾」を引用し、大正末、春4月、花袋は子息2人を伴い1泊2泊の行程で鉢形城址に行き、漢詩を詠んでいる」との記述がある。資料②の記述や出典資料が大正9年に刊行されていることから、大正8年春の旅との推測ができる。秩父方面へは数回旅をしているようだが、参考までに、以下の関係資料を紹介する。

①『ふるさとの文学 田山花袋文学の周辺』の「寄居(鉢形) 鉢形城趾・花袋詩碑」の項に、〈「秩父の山裾」より、大正末4月に1泊2日で鉢形城跡に行き詠む・・・その行程は坂戸-越生-玉川-小川(泊)-鉢形-寄居-宝登山〉との記述あり。

②『越生と文人たちと文学と』p12-23に「秩父の山裾」(大正9年)ほかの引用があり、p22には次のように都合3回以上津久根(越生町)を訪問していると思われる記述がある。
大正6年以前(文陽堂で大正6年初版の紀行文「山行水行」から)
大正7年夏(田山花袋記念館所蔵掛軸「大正7年夏自越生経秩父赴鬼石・・・」から)
大正8年春(越生町津久根在住新井氏所蔵掛軸「・・・大正8年春津久根鉢形途上得三絶句」から)

③『さきたまの文人たち』(さきたま出版会)p99に、「大正5年頃の紀行文「秩父の山裾」に花袋の漢詩があり(中略)坂戸から越生、小川、寄居と秩父山系の東側を子連れでやって来て・・・」と記述あり。

④『田山花袋(日本文学アルバム)』p48に、花袋が大正4、5年頃秩父へ行く途中で書いた漢詩あり。

⑤『山水処々』(博文館 大正9年5月)p276-298に「秩父の山裾」収載、坂戸発-越生-津久根-小川-寄居(鉢形)-長瀞のルートや、梅の盛りが過ぎた頃に子供2人を連れて旅をした様子が描かれているが、旅行年の記載はない。

⑥『田山花袋研究 8 「危機意識」克服の時代』p45-49に、大正9年の紀行文『山水処々』(「秩父の山裾」「秩父の山に添いて」所収)を引用し、鉢形城址詩碑の漢詩を含む5つの五言絶句を掲げ、〈子供をつれた早春の旅で始めは坂戸から・・・〉との記述がある。

⑦『田山花袋書誌』p184に鉢形城趾についての紀行文「山行水行」、p228-229に〈越生から小川へ〉〈鉢形城趾〉等を収載する「東京近郊一日の行楽」の紹介あり。

⑧『新埼玉文学散歩 上』p67に「秩父の山裾」の漢詩碑が寄居町にあるとの記述あり。

⑨『埼玉の文学碑』p16-18、p201に、鉢形城跡詩碑に関する記述あり。
回答プロセス
出典資料『田山花袋全集 16』所収「秩父の山裾」の文中
「紳士は丁度私達の行つて見ようとする津久根の梅の梅園村の人で、一昨日今年十三になる男の児を川越の中学に入学させるために伴れて行った帰途であったが、(中略)津久根の梅の話などをしてくれた。「もう梅は遅い。(後略)」などと言って笑った。」という記述あり。
季節は春のようだが、旅行の年代に関する記述や解説は見あたらない。

郷土資料を探索する。
『埼玉現代文学事典』〈田山花袋〉のp188「秩父の山裾(ヤマスソ)」の項に、随筆、大正9年4月「山水処々」所収とあり内容説明があるが、旅行した年は記載なし。
『山水処々』(博文館 1920.5)p276-298に収載「秩父の山裾」にも、解説や実際の旅行年などの記載はない。
『ふるさとの文学 田山花袋文学の周辺』から、大正末、4月春との記述があったが、確実な旅行日程はわからず。
次に花袋関係を調査。『田山花袋研究 年譜・索引』(篇桜楓社)に、大正4年3月から大正5年10月までの旅行地が記載されているが、秩父方面の地名はない。p360〈秩父〉の項から『田山花袋研究 8』等にあたる。
『ふるさとの文学』の〈大正末4月春の旅〉との記述とあわせて、関係資料を紹介する。
事前調査事項
NDC
  • 日記.書簡.紀行 (915 9版)
  • 貴重書.郷土資料.その他の特別コレクション (090 9版)
  • 個人伝記 (289 9版)
参考資料
  • 『田山花袋全集 16 紀行集』(文泉堂書店 1974)
  • 『ふるさとの文学 田山花袋文学の周辺』(埼玉県立図書館双書刊行委員会)
  • 『越生と文人たちと文学と』(新井正一郎 越生町観光協会 1999)
  • 『さきたまの文人たち』(松本鶴雄 さきたま出版会 1997)
  • 『田山花袋 (日本文学アルバム)』(横田正知 筑摩書房 1959)
  • 『山水処々』(田山花袋 博文館 1920)
  • 『田山花袋研究 8 「危機意識」克服の時代3』(小林一郎 桜楓社 1983)
  • 『田山花袋書誌』(宮内俊介 桜楓社 1989)
  • 『新埼玉文学散歩 上・下』(榎本了 まつやま書房 1981)
  • 『埼玉の文学碑』(関田史郎 さきたま出版会 1996)
キーワード
  • 田山 花袋(タヤマ カタイ)
  • 紀行文
  • 寄居町(ヨリイマチ)-大里郡-埼玉県
  • 郷土資料 
  • 全集
照会先
寄与者
備考
『田山花袋全集 16』(文泉堂書店)所収の紀行文「秩父の山さと」との質問であったが、内容確認により「秩父の山裾」のことであると判明して調査する。
調査種別
その他
内容種別
郷土
質問者区分
個人
登録番号
1000043374
転記用URL
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000043374 コピーしました。
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