レファレンス事例詳細

１．基本情報を確認
【★1】JapanKnowledge　　［契約データベース］
「おう‐ちゃく［ワウ‥］ 【横着】」（『日本国語大辞典』）
　（1）ずうずうしいこと。ずるいこと。（2）怠けてすべきことをしないさま。
　　中世になって見られる語。現在では普通「横着」という漢字をあてる。どのような過程で
　　現在の表記に定着していったのか、また語源は何かなどは未詳。

「おう‐へい［ワウ‥］ 【横柄・押（アフ）柄】」（『日本国語大辞典』）
　「おしから（押柄）」の音読。「おう」に「横」「大」、「へい」に「平」をあてることがある。
　　おごりたかぶって、人を見さげたり無視したりする態度をとること。
　　語源説に、(1)オシカラ（押柄）の音読〔『大言海』〕説と、(2)押領平懐の意で、押平の字か。
　　或いは押柄で、柄は権柄の義ともいう〔『和訓栞』〕説がある。

「おう‐ぼう［ワウ‥］ 【横暴】」（『日本国語大辞典』）
　かってなわがままをしたり、乱暴をしたりすること。同音の類語に「横妨」や「押妨」があり、
　平安時代から古記録類を中心に使われていた。

「よこ 【横】」（『日本国語大辞典』）
　解説・用例の8番目に、“正しくないこと。不正。よこしま。また、道理に合わないこと。
　無理非道”とある。


次の項目も確認すると良い。
「横 （橫）」（『新選漢和辞典 Web版』）
「縦 （縱）」（『新選漢和辞典 Web版』）
「横 （橫）」（『字通』）
「縦 （縱）」（『字通』）


２．情報収集のヒントを確認する
2-1．レファレンス協同データベース https://crd.ndl.go.jp/reference/ ＜キーワード：横　語源＞
【★2】「「邪な」という言葉があるが、「よこしま」という言葉の意味と語源を知りたい。」
　（2019/02/28　岡山県立図書館）
　　→　参考になりそうな資料が掲載されている。


３．当館の所蔵資料を確認する
3-1. 【★2】に掲載の資料を確認する

次の資料の項目から、該当する情報を確認できた。
【★3】『日本語源広辞典　増補版』
　p.140　「おうちゃく【横着】」、「おうへい【横柄】」、「おうりょう【横領】」

【★4】『新明解語源辞典』
　p.147　「横着（おうちゃく）」
　p.148　「横柄（おうへい）」

【★5】『字訓　新訂』
　p.433　「たて【経・縦】」
　p.755　「よこ【横・緯】」

【★6】『日本語の世界』
　p.88-91　「よこ」
　p.86-88　「たて」


3-2. レファレンス資料　　＜分類： 81127(常用漢字）、812（語源、意味[語義]、8132（漢和辞典）＞

次の資料の項目から、該当する情報を確認できた。
【★7】『常用字解, 第2版』
　p.40-41　「横（オウ）」
　p.316　「縦（ジュウ）」

【★8】『日本語語源辞典 第2版』
　p.301　「横柄（おうへい）」

【★9】『日本語源大辞典』
　p.301　「おうへい（横柄・押柄）」

【★10】『語源海』
　p.131-132　「おうちゃく（枉惑・横着）」
　p.132　「おうへい（横柄・押柄）」

【★11】『暮らしのことば語源辞典』
　p.118　「横柄（おうへい）」
　p.119　「横領（おうりょう）」

【★12】『大漢語林』
　p.750-751　「横」

【★13】『漢字ときあかし辞典』
　p.43「横」
　p.272「縦」

【★14】『角川新字源　改訂新版』
　p.691「横」
　p.1707　付録　同訓意義「ほしいまま　ほしいままにする（ほしいままにす）」
　　　　　　　　「横」や「縦」などが挙げられている。それぞれの意味が書かれている。

【★15】『漢字源　改訂第5版』
　p.825「横」

以上
＜Web最終確認日：2021/04/26＞