レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2024/02/05 15:49
- 更新日時
- 2024/02/23 14:00
- 管理番号
- Obu2024-2
- 質問
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解決
大府市自然体験学習施設「二ツ池セレトナ」の近くにある『二ツ池不動尊』がなぜここに建てられたのか知りたい
- 回答
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道しるべとして建てられたものではないか。
- 回答プロセス
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スマートフォンで撮影した写真を見せてもらう。地蔵の右側に「かりや道」左側に「石丸観音道」と掘られている。『二ツ池不動尊』と木の札が立てかけられている。これを参考に大府市誌を見てみる。
①『大府市誌 資料編 民俗』大府市誌編さん刊行委員会/編集 1989
p.57に記載あり
・石仏の写真と共に「記号3 横根町名高山(堂屋内)不動明王 みかげ石 高さ68㎝ 道標
右 かりや道 左 石丸観音道」とあり、この写真の石仏が『二ツ池不動尊』と確定できた。
p.77に、横根・北崎地区の路傍の石仏の分布図もあり
・ここに『二ツ池不動尊』が建てられたいわれの記載なし。
②『大府市誌 』大府市誌編さん刊行委員会/編集 1986
p.855 「第3章 社会生活 第五節 民間信仰 一・路傍の石仏」に記載あり
・「また、これらの石仏の道標をたどることにより、いにしえの道を知ることができる」とある。
③『大府市の石造文化財』大府市文化財保護委員会 1987
p.22 「3 明王の部 (1) 不動明王」に記載あり
・図21の写真が、①の写真のものと一致。
・同ページ表6には、その石像について、「名称:不動明王(道しるべ) (中略) 所在地:横根町
名高山 特記事項:右かりや道 左石丸観音道」とある。
上記①、②、③の3冊より、道しるべとして建てられたものではないかと推測できる。
- 事前調査事項
- NDC
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- 中部地方 (215 10版)
- 石彫 (714 10版)
- 仏像 (718 10版)
- 参考資料
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- 『大府市誌 資料編 民俗』(大府市誌編さん刊行委員会/編集 大府市 1989)
- 『大府市誌』(大府市誌編さん刊行委員会/編集 大府市 1986)
- 『大府市の石造文化財』(大府市文化財保護委員会 大府市教育委員会 1987)
- キーワード
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- 横根町(愛知県大府市)
- 不動明王
- 石仏
- 文化財
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 学生
- 登録番号
- 1000345957