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レファレンス事例詳細

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事例作成日
2013年04月03日
登録日時
2013/08/03 14:57
更新日時
2024/01/20 15:24
提供館
名古屋市鶴舞中央図書館 (2210001)
管理番号
名古屋市鶴-2013-006
質問

解決

名古屋に隕石が落ちたことはありますか
回答
名古屋にも隕石が落下したことがあります。

落下した隕石を囲む人々の様子が『尾張名所図会』の付録である『小治田之真清水』に描かれています。寛永9(1632)年8月14日に落下した隕石は「星石」と呼ばれ、文政12(1829)年に南区星崎にある喚続(よびつぎ)神社に寄進されました。昭和51(1976)年8月15日の国立科学博物館の鑑定により、落下年代の明白な隕石としては日本最古となり、「南野隕石」と命名されました。

しかし、わずか3年後には、貞観3(861)年4月7日に福岡県直方市に隕石が落下していたことが分かり、現在は日本で2番目に古い隕石となっています。

また、南野隕石以外にも落下した記録が残っており、星崎の地名の由来とする説もあります。
回答プロセス
1.『理科年表 平成25年(第86冊)』を確認しましたが、該当する記述はありませんでした。

2.『天文年鑑 2013』を確認したところ、p.225に「日本に落下した隕石リスト」が掲載されており、落下地が名古屋市南区のものがあり、名称が南野、落下年月日が1632年9月27日などが分かりました。また、国立科学博物館のサイトでも日本の隕石リストが掲載されていました。

3.郷土の棚で南区の資料を探しました。『南区の歴史』のp.176-177に「喚続神社」と「星石」の項目がありました。喚続神社の社宝として星石が紹介されており、寛永9(1632)年8月14日夜に落下した隕石が寄進された経緯が分かります。国立科学博物館の鑑定によると、落下年代の明白な隕石としては日本最古であると記述されており、写真も掲載されています。また、『南区郷土文化写真集』のp.51に「星石」が写真付きで掲載されており、喚続神社への寄進の経緯が『南区の歴史』とほぼ同じ内容で記載されていました。写真については、こちらの資料の方が大きく見やすいため、保存の為の箱の蓋の裏に書かれている由緒書きも比較的はっきりと確認することができます。

4.喚続神社について調べました。『呼続神社とその周辺』のp.6-7に「星石」「箱書」「添書」「一説に」「星石書添書寫」項目がありました。また、p.28に写真が掲載されています。

5.郷土の新聞クリッピングを調べました。「南区の喚続神社 社宝はイン石だった」という見出しで、『中日新聞』の1976年9月29日朝刊18面の記事を採取していました。国立科学博物館の鑑定の経緯などが記載されています。

6.新聞記事により鑑定の年が1976年と推察されるため、過去の天文年鑑を確認しました。『天文年鑑 1978年版』のp.90-91に南野隕石についての記述を見つけました。また、『天文年鑑 1981年版』のp.87に1979年11月に確認された直方隕石についての記述があり、落下が目撃された隕石では世界最古となる可能性があるとありました。

7.1976年の『天文月報』を調べようとしましたが、当館の所蔵は1984年以降の所蔵しかありませんでした。そこで、インターネット上でバックナンバーを閲覧できる「天文月報オンライン」により確認したところ、『天文月報』のVol.69、No.10のp.315がヒットし、雑報として、「本邦最古の隕石を確認」という記事を見つけました。この記事により、8月15日に隕石であることが確認され、南野隕石と命名されたことが分かりました。

8.ロシアに隕石が落下した直後であり、他に新聞記事がないかどうか、中日新聞のデータベースで検索しました。2000年3月19日朝刊1面の「中日春秋」と、2013年2月22日夕刊1面の「隕石の聖地名古屋に」という記事がヒットしました。後者の記事によりますと、南野隕石は現在、喚続神社に門外不出のご神体としてまつられていることが分かります。また、「尾張名所図会」や「尾張徇行記」などにも記述があることが分かりました。

9.『尾張名所図会』を確認しました。『尾張名所図会』の付録である『小治田之真清水 巻3』のp.76-77に落下した隕石を囲む人々の様子が描かれています。p.84-85、88に「星乃社」の項があり、絵の説明は最初の二行が該当します。

10.『塩尻』を確認しました。p.734に『小治田之真清水 巻3』に引用された箇所を発見しました。

11.『尾張徇行記』を確認しました。p.343「星社」とp.348に記録があります。

12.当館の新聞クリッピングより、毎日新聞の「町名由来記」を確認したところ、150(昭和29(1954)年2月12日朝刊8面)に「南区星崎町」があり、鳴海と星崎の由来が、元久2年5月24日に明星がおりた入江であることからであると記されていました。
 また、『なごやの町名』p.583に同様の説明がされており、出典が『尾張徇行記』とありましたので、そちらを確認したところ、p.306-7の山崎村の修験地蔵院の記事に「元久二年乙丑五月廿四日…明星下リ玉フ故ニ此所ヲ星崎ト云」とありました。ただしこの記事の最後には「此縁起甚信用ナラサレトモ、俚説ヲ伝フルカ為ニコヽニ略記ス」とも書かれており、真偽のほどは定かではありません。
事前調査事項
NDC
  • 天文学.宇宙科学 (440)
  • 彗星.流星 (447)
参考資料
  • 『理科年表 平成25年(第86冊)』、国立天文台/編、机上版、丸善出版、2012年;
  • 『天文年鑑 1978年版』、誠文堂新光社天文年鑑編集委員会/編、誠文堂新光社、1977年|p.90-91に南野隕石について;
  • 『天文年鑑 1981年版』、誠文堂新光社天文年鑑編集委員会/編、誠文堂新光社、1980年|p.87に直方隕石について
  • 「雑報 本邦最古の隕石を確認」、『天文月報』、Vol.69、No.10|p.315(http://www.asj.or.jp/geppou/)[2013/04/25最終確認];
  • 『小治田之真清水 巻3』、岡田啓/編、名古屋温故会、1930年
  • 『南区郷土文化写真集』、南区郷土文化会/編、南区郷土文化会、1968年|p.51
  • 『呼続神社とその周辺』、荒川泰市、荒川泰市、1970年|p.6-7、p.28
  • 『南区の歴史』、三渡俊一郎/著、愛知県郷土資料刊行会、1986年|p.176-177;
  • 「南区の喚続神社 社宝はイン石だった」、『中日新聞』、1976年9月29日朝刊(神社・寺院1972-1979)|18面
  • 『天文年鑑 2013』、天文年鑑編集委員会/編、誠文堂新光社、2012年|p.225
  • 「日本の隕石リスト」、(http://research.kahaku.go.jp/department/engineering/3/inseki/inseki_list.html)[2013/07/22最終確認];
  • 「中日春秋」、『中日新聞』、2000年3月19日朝刊|1面
  • 「隕石の聖地名古屋に」、『中日新聞』、2013年2月22日夕刊|1面
  • 『塩尻上巻 尾三州近世史料』、天野信景/著、東海地方史学協会、1984年|p.734;
  • 「町名由来記150南区星崎町」、『毎日新聞』、1954年2月12日朝刊|8面
  • 名古屋市. なごやの町名. 名古屋市計画局, 1992.
    https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002219807-00
  • 名古屋市教育委員会 編 , 名古屋市教育委員会. 名古屋叢書 続編 第4巻 (尾張徇行記 第1). 名古屋市教育委員会, 1964.
    https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000000873251-00
キーワード
  • 隕石
  • 星石
  • 神社・寺院―名古屋市
  • 気象―名古屋市
  • 南野
  • 災害―名古屋市
照会先
寄与者
備考
調査種別
事実調査
内容種別
郷土
質問者区分
社会人
登録番号
1000135055
転記用URL
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000135055 コピーしました。
アクセス数 13736
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