レファレンス事例詳細

1.
○国立国会図書館レファレンス協同データベース　同志社大学今出川図書館提供　管理番号2011-065「横井時雄の同志社社長時代のことを知りたい。」（https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000111102　［参照　2019-06-13］）より
①『同志社山脈 : 113人のプロフィール』 （晃洋書房, 2002）
p.10-11 “５横井時雄”社長時代については、p.10下段～p.11上段に「……帰朝して一八九七年五月、小崎の後任として第三代の同志社社長兼任校長に就任した。……この「同志社綱領」改正問題で社長を辞任した後、……」と簡略な記述がある。
②『同志社九十年小史』（同志社, 1965）
p.79-89 第四節　歴代総長と学制　(四)横井社長時代
③『同志社百年史』（同志社 , 1979）
通史編一（※通史編２巻末に索引あり）
p.445-460 「同志社通則」綱領の削除と復元、綱領削除をめぐる教育論争など
p.639-644 横井社長時代と校友会

○その他同志社に関する資料で調査
④『同志社五十年史』（同志社校友会, 1930）
p.111～“横井社長時代”
p.241～“横井時雄”
※国立国会図書館デジタルコレクション公開
　http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1141454 [参照　2019-06-14]
⑤『同志社年度報告（明治24年～明治44年）』
「同志社明治三十年度報告」p.1-4　横井時雄の「同志社報告」掲載。
⑥青山霞村『同志社五十年裏面史』（からすき社, 1931）
p.173“横井社長就任”
p.174“横井社長の新方針”
p.175～“同志社通則の一部削除”
p.177～“通則の条項削除と誤解謬傳　一大物議起る”他
※国立国会図書館デジタルコレクション公開
　http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1443595?tocOpened=1　[参照　2019-06-14]

2.
上記①『同志社山脈 : 113人のプロフィール』 p.10上段に「同志社卒業後はしばらく今治で伝道に従事した。牧師としての横井の熱誠は、当時、一年に二〇〇人から三〇〇人もの多数の洗礼を施した事績によく現れている。」とある。
→参考文献として挙げられている下記資料にも今治時代の横井時雄についての記載あり。
⑦西田毅「横井時雄の立憲政治論」（『同志社法学』2000, 52(2)(272), p.368-415.）
※同志社大学学術リポジトリで公開
　http://doi.org/10.14988/pa.2017.0000010426　［参照　2020-06-14］
p.65に「一八八三年（明治一六）、今治教会の青年牧師時代に発表された……」とあり、今治時代のことに触れられている。
→参考文献（6）より
⑧卜部幾太郎編『故横井時雄君追悼演説集』は本学今出川図書館に所蔵あり。
国立国会図書館デジタルコレクションでも公開されている。
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1036738?tocOpened=1 [参照　2019-06-14]

○本学OPAC（DOORS）で“今治教会”を検索
⑨『今治基督教會沿革小史』（菅原菊三, 1929）
「第三　伊勢牧師時代」など、横井（伊勢)時雄氏に関する記述が多数見られる。

○CiNii Article “今治教会”で検索
⑩越智 真次「キリスト教の四国伝道と今治教会の設立」（『地域創成研究年報』2012, no. 7, p. 69-88.）
→愛媛大学図書館　愛媛地区共同リポジトリで公開。
https://opac1.lib.ehime-u.ac.jp/iyokan/TD00001281 [参照　2019-06-14]
p.81～86 (6)伊勢（横井）時雄の今治伝道
※p.81 横井時雄の写真の出典として挙げられている『今治教會史録』（＝『日本基督教團今治教會史録』）は本学神学部・人文科学研究所所蔵。

○レファレンス協同データベース　愛媛県立図書館提供　管理番号2014-22　
質問：今治教会で牧師をしていた横井時雄の後妻、柳瀬豊について書かれた本はあるか。また、時雄の前妻・峰の子ども、悦子と平馬についても知りたい。
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000169956 [参照　2019-06-14]
参考資料より
阿部克行. 黎明の伝導師・横井時雄. 今治史談. 1998年, 合併号no.４.
→本学所蔵なし。愛媛県立図書館所蔵
『日本基督教團今治教會史録』
→本学神学部・人文科学研究所に所蔵あり。
『商工都市いまばりの夜明け: 近代産業の構造と変遷』（今治近代産業史顕彰委員会, 2001）（所収「横井時雄と今治教会創設期の人々」）
→同志社社史資料センターに所蔵あり。
 
3.
上記①『同志社山脈 : 113人のプロフィール』 p.10に「一八八七年ころ同志社教員を辞任して上京、本郷教会牧師に就任した。一八八八年に組合一致両教会の合同問題が発生するや、合同の急先鋒となって活躍。…」という記述あり。

質問者は「弓町本郷教会」と言っていたので、本学契約データベースJapanKnowledge Libで「弓町本郷教会」を検索するがヒットせず。「本郷教会　横井時雄」として全文検索すると『国史大辞典』『世界大百科事典』『日本人名大辞典』の「横井時雄」の項がヒット。文章中では「弓町本郷教会」ではなく、「本郷教会」となっていたため、キリスト教に関する事典で確認する。
⑪『日本キリスト教歴史大事典』（教文館, 1988）
p.1457右“ゆみちょうほんごうきょうかい　弓町本郷教会”
「1886（明治16）年4月日本基督伝道会社の第9年会において組合教会が組織され……87年8月海老名は熊本に移り，義兄横井時雄が牧師に就任。……91年4月本郷東竹町に献堂，本郷教会と称した。……41年日本基督教団の設立に伴い，ほかにも同名の教会があったため，「弓町本郷教会」と改称。」とあり。→1941年までの名称は「本郷教会」。

○教会史
本郷教会
⑫『本郷教會創立五十年』（日本組合本郷基督教會, 1936）
p.19-20　横井牧師の会堂建設
p.25-27　横井牧師の活動と神学論
p.84-87　横井牧師時代
その他　p.81～「回顧と感想」にも横井時雄についての記事あり。
p.107-119　松本亦太郎「横井時雄先生時代の追懐」
p.125-132　渡瀬常吉「余の思ひ出」など
・『本郷教會案内』（[本郷教會], 1909）本学人文科学研究所所蔵
・『本郷教会史 : 1878-1978(百周年)』（日本基督教団本郷教会, 1979）本学人文科学研究所所蔵
 
弓町本郷教会
本学OPACを検索。今出川図書館には所蔵がないが、本学神学部などに下記資料の所蔵あり。
・弓町本郷教会『弓町本郷教会110年小史』（日本基督教団弓町本郷教会, 1996）
・弓町本郷教会『弓町本郷教会百年史』（日本基督教団弓町本郷教会, 1986）
・弓町本郷教会『120年小史委員会, 日本基督教団弓町本郷教会. 弓町本郷教会一二〇年小史 : 一九九七年～二〇〇六年』（日本基督教団弓町本郷教会, 2006）
・日本基督教団弓町本郷教会『弓町本郷教会九十年史 : 明治19年から昭和51年まで』（日本基督教団弓町本郷教会, 1976）
・日本基督教団弓町本郷教会『弓町本郷教会八十年史 : 明治19年から昭和40年まで』（日本基督教団弓町本郷教会, 1966）
・日本基督教団弓町本郷教会『弓町本郷教会創立七十年史 : 明治十九年から昭和三十年まで』（日本基督教団弓町本郷教会, 1955）


4.その他（「横井時雄」について記載がある資料）
⑬『追悼集Ⅳ（同志社人物誌　昭和二年～昭和六年）』（同志社社史資料室, 1991）
p.60-74“横井時雄”
⑭『同志社歳時記』（同志社大学出版部, 1975）
p.145下段　“9月13日”「横井時雄」
⑮『創設期の同志社: 卒業生たちの回想録』（同志社社史資料室, 1986）
　p.266-267“横井時雄”


上記①～⑮の資料現物を利用者にレファレンスカウンターでご紹介し、その他の資料については所蔵先などの情報をお伝えして終了とした。