レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008年04月10日
- 登録日時
- 2008/05/09 16:25
- 更新日時
- 2010/03/24 11:29
- 管理番号
- 福若-2008-0410
- 質問
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解決
神社の祭礼において、神棚で瓶子(へいし)に挿して使用する折り紙の名称や由来などを知りたい。
- 回答
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「神酒口」(みきくち、みきぐち、みきのくち)という神事用具。様々な材料・形態がある。
- 回答プロセス
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① 神事用具や祭礼に関する書架176.6, 386.1の事典類を中心にあたる。
② 若狭地方の祭礼に特殊な祭具かもしれないので、H386~7の書架をあたる。
①②より以下の資料に、写真と似た形態の祭具の掲載があった。
(1)『王の舞を見に行こう!』福井県立若狭歴史民俗資料館 2004 (H386/ワカサ)
:p8 「興道寺の御膳」の写真の折紙
(2)『神饌』岩井宏實著 2007 (H176.5/イワイ)
:口絵写真 「北野神社梅花祭 神饌一式」の写真の折紙。
(3)『家庭の祭祀事典』西牟田崇生編著 2005 (176/カテイ)
:p34 「荒神棚」の写真の折紙
(1)~(3)とも、折紙の名称等は出ていない。
また、(3)の資料および (4)『神葬祭総合大事典』禮典研究會編 2000 (176.9/レイテ) には、祭礼や神棚の神事用具・祭具について詳しく出ているが、
この折紙についてはない。形態が近いものとして、紙垂(しで),玉串,御幣など。瓶子などに挿してあるものとしては榊などがあるが、いずれも異なる。
③ Googleで「神事用具」「祭具」等で検索する。
→ (3)(4)に出てくるような祭具は画像入りで色々と出てくるが、この折紙は出てこない。
④ 若狭歴史民俗資料館に問合せる。質問者の写真を見てもらう。
→ 「神酒口(みきくち/みきのくち/おみきぐち)」とのこと。(1)~(3)の写真は、いずれも神酒口の写真。
若狭地方の祭礼でもよく使われる。形態は色々ある、とのこと。
静岡神酒口保存研究会のチラシをコピーしてもらう。
⑤ 神道/民俗関係の事典類で「神酒口」を調べる。
→ 『日本民具辞典』日本民具学会編 1997 (383.9/ニホン) p545~546 に「神酒の口」の項目あり。
*383.8,588.5の酒の文化関係で、書架を直接あたったが関連資料なし。
⑥ Googleであらためて「神酒口」で検索する
→ 伝統工芸品や酒造メーカーのサイトなどで、画像付きでかなりの件数ヒット。
【2010.03.24修正】
- 事前調査事項
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地元神社の祭礼で使用するが、名称などを知っている人がいない。実物写真の提示があった。
- NDC
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- 祭祀 (176 8版)
- 年中行事.祭礼 (386 8版)
- 参考資料
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- 『日本民具辞典』日本民具学会編 1997 p545~546
- キーワード
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- 神酒口
- 神事用具
- 照会先
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- 福井県立若狭歴史民俗資料館
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- その他
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000044049