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レファレンス事例詳細

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事例作成日
2023/02/14
登録日時
2024/03/13 00:30
更新日時
2024/03/13 12:33
提供館
所沢市立所沢図書館 (2310110)
管理番号
所沢所分-2023-011
質問

解決

香具師(ヤシ)と的屋(テキヤ)の関係について知りたい。
回答
香具師と的屋は同じもので、露店商人のことでありその組合組織のことを言います。ただし、呼称としては香具師の方が古い時代から使われており、的屋という呼び方は明治以降から登場し一般化されました。現在は香具師は個人に対して、的屋を一家組織の呼称として使い分けている傾向にあるようです。
 
以下の資料に記載があります。
〇『わんちゃ利兵衛の旅 』 神崎宣武/著 河出書房新社 1984年
〇『香具師口上集』 室町京之介/著 創拓社 1997年
〇『近代庶民生活誌 17』 南博/責任編集 三一書房 1994年
〇『芸双書9』 南博/[ほか]編 白水社 1982年
〇『いくつもの日本4』 赤坂憲雄/[ほか]編集委員 岩波書店 2002年
〇『旅の民俗シリーズ 第1巻』 旅の文化研究所/編 現代書館 2017年
回答プロセス
1.所蔵資料の内容確認
一般件名「香具師」で所蔵検索。
〇『わんちゃ利兵衛の旅』 神崎宣武/著 河出書房新社 1984年
大黒屋の利兵衛という茶碗屋(陶磁器を売り物とするテキヤ)にインタビューしまとめたもの。
 p.11 「テキヤに関しては(中略)端的にいえば、香具師といわれる類の露店商人のことであり、その組合組織である。露店商人の大半は、零細な規模の旅まわり商人である。旅に出れば、土地の人との折衝もあり、同業者との軋轢もある。その調整のために、まず、露店商人同士の統制が必要となった。そうしたところで、各地方ごとにテキヤ組織が生まれたのである。」と記載あり。
 p.120-129 的屋と香具師の語源と歴史について記載あり。
 p.120 「テキヤをヤシ(香具師)ともいう、と先に述べた。それでは両者は全く同じといってよいのだろうか、筆者はこの点を利兵衛にも長瀬忠雄にも、松本正一にも尋ねてみた。彼らの答えはいずれも「テキヤとヤシは同じ」というものだった。」と記述あり。
 
〇『香具師口上集』 室町京之介/著 創拓社 1997年
代表的な香具師の口上(客に対して喋る挨拶)が掲載されている。
 p.20-23 香具師の由来について記載あり。
 p.40-45 的屋について記載あり。
  
2.後日再調査後、下記の資料にも記載あり。
〇『近代庶民生活誌 17』 南博/責任編集 三一書房 1994年
 p.10-124「香具師奥義書」香具師の沿革を始めとした独自調査や著者による実体験についてまとめた昭和四年発行の研究書。
 p.10 「一、香具師――とは、つまり世俗のいふところのてきやの謂である。」と記述あり。
 
〇『芸双書 9』 南博/[ほか]編 白水社 1982年
 p.173-199 「香具師の成立と変遷」香具師の歴史について記載あり。
 p.175 「香具師とは一般に「テキヤ」「ヤシ」と呼ばれており、江戸時代においてはこれをまとめて香具師と呼んでいた。現在では、露店商(厳密には縁日商人と露店商は区別しなければならない)を「テキヤ」、見世物師(タカモノシ)を「ヤシ」と呼んでいるが、元来は一体のものであった。」と記述あり。
 
〇『いくつもの日本 4』 赤坂憲雄/[ほか]編集委員 岩波書店 2002年
 p.284 「ヤシとテキヤという呼称は、さほどはっきりとしたつかいわけがあるわけではない。ただ、概して、ヤシは個人を相手の呼称、テキヤは一家組織の呼称とされる傾向がある。また、農山漁村でヤシと呼ばれる傾向が、都市部でテキヤと呼ばれる傾向が強いようだ。それは、都市部においてよりテキヤの組織化が必要であった、ということであろう。ちなみに、東京では、一八七二(明治五)年に「東京府布達」でヤシの名称廃止の動きがあった。それによって、以後テキヤの呼称がより一般化するのであるが、実際にはヤシという呼称も複合的に用いられてきたことは、周知のとおりである。」と記述あり。
 
〇『旅の民俗シリーズ 第1巻』 旅の文化研究所/編 現代書館 2017年
 p.87 「テキヤをヤシ(香具師)ともいう。語源からみるかぎり、どうもテキヤよりヤシの方が古いように思える。たとえば、江戸期の文献にはテキヤという言葉がほとんど見当たらないのである。」と記述あり。
 p.102-103 「テキヤは、「的矢」である。一般には矢的であるが、この業界では、言葉を逆転して符丁に用いるのがめずらしくない。ショバ(場所)・チャクトウ(到着)・ヅキサカ(酒杯)・ワンチャ(茶碗)・ネタ(種=商品)、それにテキヤ(矢的)など。(中略)その矢的であるが、矢場で行なわれる。矢場は、のちに揚弓場とも呼ばれるようになった。(中略)江戸研究の先駆者、三田村鳶魚によると、「文化文政には幾分か揚弓場があったけれど」「揚弓場の盛りは明治の前半」、とあるのだ。(中略)揚弓場は浅草の奥山にほぼ集中してあった、とある。最盛期には五区に二八軒、六区にも二八軒とあるから相当な繁昌である。(中略)その営業の多くに、ヤシが介在したとしてよかろう。そして、もとは露店であったのが、仮小屋での営業となり、やがて常設化していった。三田村鳶魚は、それが明治の前半であった、と説いているのである。」と記述あり。
事前調査事項
NDC
  • 日本史 (210 9版)
  • 社会.家庭生活の習俗 (384 9版)
  • 大衆演芸 (779 9版)
参考資料
  • わんちゃ利兵衛の旅 神崎宣武/著 河出書房新社 1984.11 384.38 4-309-00386-9
  • 香具師口上集 室町京之介/著 創拓社 1997.12 384.38 4-87138-222-2
  • 近代庶民生活誌 17 南博/責任編集 三一書房 1994.11 382.1 4-380-94523-5
  • 芸双書 9 南博/[ほか]編 白水社 1982.8 779
  • いくつもの日本 4 赤坂憲雄/[ほか]編集委員 岩波書店 2002.11 210.08 4-00-026824-4
  • 旅の民俗シリーズ 第1巻 旅の文化研究所/編 現代書館 2017.10 384.37 978-4-7684-5815-0
キーワード
  • 香具師
  • 的屋
  • 露店商人
  • 見世物師
照会先
寄与者
備考
調査種別
文献紹介
内容種別
その他
質問者区分
一般
登録番号
1000347335
転記用URL
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000347335 コピーしました。
アクセス数 7386
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