レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2015/06/13
- 登録日時
- 2015/07/09 00:30
- 更新日時
- 2015/07/17 14:06
- 管理番号
- 6000022482
- 質問
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解決
「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」というが芍薬より牡丹の方が背が高いのになぜこのようにいうのか?
- 回答
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『生薬単』(エヌ・ティー・エス)p.177「芍薬が真っすぐ伸びた茎の先端に花をつけるのに対し、牡丹は枝分かれしやすく、横に伸びた枝に花が咲くことにちなむ。」「百合が風で揺れる姿を美人の歩く姿にたとえたものと言われている。」
『お茶人のための茶花野草大図鑑』(世界文化社)p.234「「立てば芍薬、座れば牡丹・・・」という美人の形容にたとえられているが、ボタンが低木性で枝が横に広がるのに対して、シャクヤクは草本でまっすぐに立って花をつけるところから、すらっとして艶麗な美人を指す。植物的にも極めて近縁で、花形、草姿も似ているが、やはり草本と木本の違いがあり、シャクヤクのほうが女性的な感がある。」
『日本薬草全書』(新日本法規出版)p.316「立てば芍薬、座れば牡丹」とは、花の美しさになぞらえたばかりでなく、これ等の薬を服用すれば女性ホルモン分泌を整え、肌も美しく艶やかになるということが、秘められている」
『図説ことわざ事典』(東京書籍)p.385「美人の譬え。立ち姿はシャクヤクで座るとボタンのように美しいと、美人を美花に譬えたもの。」
以上4点をご覧いただいた。
- 回答プロセス
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ことわざ事典を数冊調べたが美人のたとえ以外のことは載っていなかった。
『植物レファレンス事典』(日外アソシエーツ)で芍薬を引いて該当資料を取寄せ、内容を確認した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 薬学 (499 9版)
- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 茶道 (791 9版)
- 参考資料
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- 『生薬単』原島 広至/著 エヌ・ティー・エス (p.177)
- 『お茶人のための茶花野草大図鑑』世界文化社 (p.234)
- 『日本薬草全書』田中 俊弘/編 新日本法規出版 (p.316)
- 『図説ことわざ事典』時田 昌瑞/著 東京書籍 (p.385)
- キーワード
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- 芍薬(シャクヤク)
- 牡丹(ボタン)
- 百合(ユリ)
- ことわざ(コトワザ)
- 漢方薬(カンポウヤク)
- 薬(クスリ)
- 薬草(ヤクソウ)
- 花(ハナ)
- 草(クサ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 質問者区分
- 一般
- 登録番号
- 1000176982