レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013年06月25日
- 登録日時
- 2013/11/22 16:20
- 更新日時
- 2013/11/22 16:20
- 管理番号
- 9000009253
- 質問
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解決
「蟠桃」とはなにか。読みと意味を知りたい。
- 回答
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「蟠桃(はんとう)」は、三千年に一度開花・結実するという桃の木。この実を食べると不老不死だと言われている。
- 回答プロセス
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1.漢和辞典で読みを確認。『大漢和辞典』巻10(諸橋 轍次/著 大修館書店 1985年)に「蟠桃(ハンタウ)」の項目あり。
2.『日本国語大辞典』第11巻(小学館 2001年)→「蟠桃(はんとう)」の項目あり。「「漢武帝内伝」「漢武故事」などに見え、漢の武帝が西王母を訪れた際にもてなされたとされる。」とある。
3.中国文化に関する事典を確認。
・『中国文化史大事典』(尾崎 雄二郎/編集代表 大修館書店 2013年)→「蟠桃会(はんとうえ)」の項目あり。これによると、「蟠桃」は仙境にあるという桃。東海の度朔山に蟠木という桃の巨木が生えているという古い伝承に由来する。『漢武帝内伝』に7月7日に西王母が降臨し、漢の武帝に3000年に一度実がなる桃を食べさせたとある。
・『中国学芸大事典』(近藤春雄/著 大修館書店 1980年)→「蟠桃会(はんとうかい)」の項目あり。これによると「十洲記」「漢武故事」に「蟠桃」の記述がある。
- 事前調査事項
- NDC
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- 民間信仰.迷信[俗信] (387 9版)
- 中国 (222 9版)
- 参考資料
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- 『大漢和辞典』巻10(諸橋 轍次/著 大修館書店 1985年) (p89)
- 『日本国語大辞典』第11巻(小学館 2001年) (p73)
- 『中国文化史大事典』(尾崎 雄二郎/編集代表 大修館書店 2013年) (p1031)
- 『中国学芸大事典』(近藤春雄/著 大修館書店 1980年) (p668)
- キーワード
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- 蟠桃
- 桃
- 武帝
- 西王母
- 漢
- 中国
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- ・「漢武故事」の記述については、『中国古典小説選』第1巻 穆天子伝 漢武故事 神異経 山海経他(竹田晃/編 明治書院 2007年)[資料番号0105223226]p31-32などで確認できる。
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 神話・伝説・民話
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000141123