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レファレンス事例詳細

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事例作成日
2025年03月30日
登録日時
2025/11/28 17:24
更新日時
2026/01/15 17:21
提供館
埼玉県立久喜図書館 (2110009)
管理番号
埼熊-2025-076
質問

解決

 日本の中世・近世の「銀行」について知りたい。
 特に、同時代のヨーロッパの「銀行」との類似点や違いが分かるような資料が読みたい。
回答
 日本における中世・近世の時代区分と、ヨーロッパにおける中世・近世の時代区分には差異があると伝えたうえで、以下の資料を紹介した。

1 日本の中世・近世における銀行について記述がある資料
『金貸しの日本史』(水上宏明著 新潮社 2004)
 p40-73「第二章 〔鎌倉・室町期〕銀行のはしり「合銭」
 p74-94「第三章 〔江戸前期〕太平の世に両替屋誕生」
 p134-163「第五章 〔幕末〕西洋における金貸しのルール」

『日本古代・中世史の地方的展開』(豊田武教授還暦記念会編 吉川弘文館 1973)
 p417-452 藤木久志著「在地領主の高利貸機能について」

2 ヨーロッパの銀行に関する記述がある資料
『社会経済史学事典』(社会経済史学会編 丸善出版 2021)
 p184-185「貨幣の起源」

『拡大するヨーロッパ世界 1415-1914』(玉木俊明著 知泉書館 2018)
 p81-117「第2章 北海・バルト海・地中海経済圏の統合」

『金融の世界史 貨幣・信用・証券の系譜』(国際銀行史研究会編 悠書館 2012)
p28-65「第1章 イギリス」、p68-98「第2章 フランス」、p100-136「第3章 ドイツ」
なお、同資料にはp333-366「第9章 日本」も確認できる。

3 日本とヨーロッパの銀行について比較する記述がある資料
『信用貨幣の生成と展開 近世~現代の歴史実証』(鎮目雅人編 慶應義塾大学出版会 2020)
 p1-39「序章 信用貨幣をみる視点」
 ヨーロッパにおける専業銀行システムと日本を含むアジアの専業銀行システムの歴史について述べている。
回答プロセス
1 用語の意味を確認する。
(1)参考図書を確認する。
(2)《Japan Knowledge》(ネットアドバンス)を〈銀行〉で検索する。

2 自館目録を〈中世 & 銀行〉銀行 & 歴史 & 日本〉〈土倉〉〈高利貸 & 日本〉で検索する。
『金貸しの日本史』(水上宏明著 新潮社 2004)
 p62「この輸入銭を元手にした「土倉興行」の話は三上隆三氏の『渡来銭の社会史』に詳しい」
(1) 自館目録を〈タイトル等:渡来銭の社会史〉で検索する。
 『渡来銭の社会史 おもしろ室町記』(三上隆三著 中央公論社 1987)

3 自館目録を〈高利貸 & 日本〉で検索する。
『日本古代・中世史の地方的展開』(豊田武教授還暦記念会編 吉川弘文館 1973)
 p417-452 藤木久志著「在地領主の高利貸機能について」
 戦国前期(文明~大永年間)の近江国高島郡の在地領主 朽木氏の記録を例に領主財政史料を分析したもの。出挙米のやり取りや、銭の高利運用に関する分析あり。
(1)用語の意味を確認する。
 『広辞苑 第6版』(新村出編 岩波書店 2008)
 p1474「出挙」の項 「(「出」は貸付、「挙」は回収の意)古代の利子付き消費貸借。国が行う公出挙は、春に官稲を農民に貸し付け、秋に三~五割の利稲と共に回収。名目は営農資金であったが、なら中期から利稲収入を目的とする租税的色彩を強めた。自社や貴族・豪族の行う私出挙は、稲のほか銭や物も貸し、年五~一〇割の利子を公認された。」とあり。
(2)参考文献を確認する。

4 NDC分類〈337.21〉の棚にあたる。
『貨幣の地域史 中世から近世へ』(鈴木公雄編 岩波書店 2007)
 p81-124 田中浩司「第三章 貨幣流通からみた一六世紀の京都」
  p83「15世紀後期から16世紀の貨幣動向の特色は、つぎの三点にあろう。第一に、撰銭令にみられるような、トライ戦を中心とした銭貨流通の動揺。第二に、それにともなう米の貨幣としての復権。第三に、貨幣としての金・銀の普及である。(中略)小葉田淳『日本貨幣流通史』、藤田五郎の研究が出され、これらをうけた滝沢武雄によって、撰銭令の解釈の骨格が確定されてきた。」とあり。
 (1)自館目録を〈日本貨幣流通史〉で検索する。

5 《国立国会図書館サーチ》(https://ndlsearch.ndl.go.jp/ 国立国会図書館)を〈銀行  & ヨーロッパ & 中世〉で検索する。
 
6 NDC分類〈332〉〈337.2〉〈338.2〉の棚にあたる。

《その他確認資料》
『講座日本史 3 封建社会の展開』(歴史学研究会・日本史研究会編 東京大学出版会 1970)
『撰銭とビタ一文の戦国史』(高木久史著 平凡社 2018)

データベース・ウェブサイトの最終アクセス日は2025年03月30日。
事前調査事項
NDC
  • 日本史 (210 9版)
  • 経済史.事情.経済体制 (332 9版)
  • 金融.銀行.信託 (338 9版)
参考資料
  • 『金貸しの日本史』(水上宏明著 新潮社 2004) ,  ISBN 4-10-610096-7
  • 『日本古代・中世史の地方的展開』(豊田武教授還暦記念会編 吉川弘文館 1973)
  • 『社会経済史学事典』(社会経済史学会編 丸善出版 2021) ,  ISBN 978-4-621-30602-4
  • 『拡大するヨーロッパ世界 1415-1914』(玉木俊明著 知泉書館 2018) ,  ISBN 978-4-86285-286-1
  • 『金融の世界史 貨幣・信用・証券の系譜』(国際銀行史研究会編 悠書館 2012) ,  ISBN 978-4-903487-64-9
  • 『信用貨幣の生成と展開 近世~現代の歴史実証』(鎮目雅人編 慶應義塾大学出版会 2020) ,  ISBN 978-4-7664-2693-9
キーワード
  • 銀行-日本-歴史
  • 銀行-ヨーロッパ-歴史
照会先
寄与者
備考
調査種別
事実調査
内容種別
質問者区分
個人
登録番号
1000377119
転記用URL
https://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000377119 コピーしました。
アクセス数 319
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