レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2023年12月20日
- 登録日時
- 2025/01/09 17:26
- 更新日時
- 2025/03/06 11:05
- 管理番号
- 埼熊-2024-075
- 質問
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解決
日露戦争後の傷病兵に対する差別について知りたい。
- 回答
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下記の資料および情報を紹介した。
1 図書
『障害者はどう生きてきたか 戦前・戦後障害者運動史』(杉本章著 現代書館 2008)
p27「傷痍軍人は「国家に献身した《栄誉》ある人のはずが、現実には《障害者》として生きなければならないがゆえに差別をうけなければならなかった」との記述あり。
2 雑誌
松田英里著「戦傷病者をめぐる国会と社会」(『歴史評論 2021年6月 854』p48-61 歴史科学協議会 2021.6)
p51-52「「癈兵」差別」の項あり。
「生活苦にくわえて、病院から退院した癈兵を待っていたのは、障がい者である癈兵への社会的差別であった。」との記述あり。事例もあり。
3 インターネット情報
《佛教大学論文目録リポジトリ》(https://bird.bukkyo-u.ac.jp/baker/ 佛教大学)今西聡子著「日露戦争の傷病兵と地域社会:「名誉の負傷」をめぐって」(「鷹陵史学42号」p3-23 鷹陵史学会 2016.9 https://doi.org/10.50927/OS00420R003)
p17「日露戦争で癈兵となった神茂美は、日清戦争の「名誉の負傷兵」が、一〇年を経た今、単なる不具者として冷遇嫌忌を受けている厳然たる現実を前にして、我が身の今後が不安でならなかったのである。」 日清戦争の負傷兵に対する記述あり。
p18「不具癈疾者に対する差別や偏見が当たり前の時代にあって、癈兵が自活できる道は限られていた。」とあり。
p20「日清戦争の「名誉の負傷兵」が戦後には「世の不具者と列を同ふし」嫌忌の対象となって冷遇される中、日露戦争が始まると再び「名誉の負傷」と歓喜の声が湧きあがり、戦争が終わると「癈兵」という「不具者」として憐憫や嫌忌や差別を受けた。」とあり。
《法政大学大原社会問題研究所》(https://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/ 法政大学)松田英里著「「名誉の負傷者」とは何か : 「癈兵」にみる名誉性の保持と抑圧」(『大原社会問題研究所雑誌(711)』p51-63 法政大学大原社会問題研究所 2018.1 https://oisr-org.ws.hosei.ac.jp/oz/index/700_761/)
p55 日露戦争後の癈兵について「しかし,国家から恩給を支給され,必要に際して援護団体から救護を受けながらも「自暴自棄」に陥る癈兵を,社会は「身持ちが悪い」,「高慢不遜」という批判の眼差しで見ていた。」とあり。
p55-56「くわえて,癈兵や「偽癈兵」による薬の「押し売り」が社会問題化しており,癈兵に対する社会の視線はさらに厳しいものになっていた。」とあり。
- 回答プロセス
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1 自館目録を〈傷病兵〉〈傷病軍人〉〈廃兵〉〈傷病軍人〉で検索する。
2 NDC分類〈210.67〉の棚にあたる。
3 《Google》(http://www.google.co.jp/ Google)を〈傷病兵 & 差別 & 日露戦争〉で検索する。
4 《国立国会図書館サーチ》(http://iss.ndl.go.jp/ 国立国会図書館)を〈癈兵〉で検索する。
5 《国立国会図書館レファレンス協同データベース》(http://crd.ndl.go.jp/reference/ 国立国会図書館)を〈癈兵〉で検索する。
〈その他調査済み資料〉
『日露戦争風刺画大全 下』(飯倉章著 芙蓉書房出版 2010)
『捕虜たちの日露戦争』(吹浦忠正著 日本放送出版協会 2005)
『従軍日記と報道挿絵が伝える庶民たちの日露戦争』(西川武臣著 勉誠出版 2021)
『兵士たちの日露戦争 500通の軍事郵便から』(大江志乃夫著 朝日新聞社 1988)
『戦争と民衆の社会史』(大江志乃夫著 現代史出版会 1979)
『日露戦争の軍事史的研究』(大江志乃夫著 岩波書店 1976)
『兵隊日本史 日清・日露戦争編』(棟田博著 新人物往来社 1974)
『望郷の歌』(石光真清著 竜星閣 1958)
『軍事援護の世界 軍隊と地域社会』(郡司淳著 同成社 2004)
『軍事援護制度の実際』(吉富滋著 山海堂出版部 1938)
ウェブサイト・データベースの最終アクセス日は2023年12月20日。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 9版)
- 社会福祉 (369 9版)
- 参考資料
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- 『障害者はどう生きてきたか 戦前・戦後障害者運動史』(杉本章著 現代書館 2008) , ISBN 978-4768434871
- 松田英里著「戦傷病者をめぐる国会と社会」(『歴史評論 2021年6月 854』p48-61 歴史科学協議会 2021.6)
- キーワード
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- 日露戦争
- 傷病兵
- 傷病軍人
- 廃兵
- 癈兵
- 傷痍軍人
- 戦傷病者
- 負傷兵
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000361607