レファレンス事例詳細

1　高浜虚子の全集を確認
【資料1】及び【資料2】には掲載なし
2　雑誌『鞦韆』について調べる
インターネットのGoogleでキーワード「鞦韆　岡崎」と検索すると、『新編安城市史３』【資料5】に雑誌『鞦韆』についての記載があることが分かる。【資料5】及び『愛知県史　通史編7』【資料6】によると、『鞦韆』は「ふらここ」と読み、額田郡岡崎町の若手文化人と碧海郡安城町の仏教関係者よって発行された雑誌である。
CiNii Booksで『鞦韆』の所蔵を検索すると、原本の所蔵は確認できないが、不二出版から復刻版が発行されていることが分かる。『無我の愛』というタイトルの元、複数の雑誌が収められており、国立国会図書館サーチによると『鞦韆』は第14巻に収録されている。
愛知県内図書館横断検索「愛蔵くん」で『無我の愛』の所蔵を検索すると、愛知県内公共図書館では碧南市民図書館、美浜町立図書館で所蔵していることが分かる。
3　碧南市民図書館の所蔵資料により、『無我の愛』【資料3】【資料4】を確認
『鞦韆』は10号をもって『野乃声』と改題され、19号まで発行されている。
『野乃声』第16号（大正元年8月25日）（復刻版『無我の愛』第14巻収載）ｐ1に「東京だより　高浜虚子氏」が掲載されている。「『野の声』七月号ご恵送に接し、初めより終り迄通読いたし候」で始まり、末尾に「（書信の一節）」とある。なお、p6に「共鳴」として「（ホトトギス八月号虚子氏消息の一節）」も掲載されている。