レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年08月31日
- 登録日時
- 2024/11/05 15:33
- 更新日時
- 2024/12/13 13:35
- 管理番号
- 地-240009
- 質問
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解決
桜木町や港の見える丘公園、山下公園などの周辺について、電車が通った頃(明治期)から現在までの移り変わりがわかる資料がないか。
明治期の港の周辺はどうなっていたのか、埋め立て等をされて現在の様子になったのか、また舗装される前の道路はどうなっていたのか、それらの整備の様子についてもわかるとよい。写真や地図等でわかるものがあれば見たい。
- 回答
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以下の資料をご紹介しました。
○横浜市全般
・『100年前の横浜・神奈川 絵葉書でみる風景』横浜開港資料館編 有隣堂 1999
20世紀初頭から昭和前期までの神奈川県全域の風景絵葉書をまとめた資料です。p.8-29「第1部 横浜 Ⅰ横浜港周辺」には、山下公園の昭和初期の様子のほか、港からほど近い山下町の様子も掲載されています。舗装以前の道路の状態も確認することができます。
p.30-53「第1部横浜 Ⅱ山手とその周辺」中、p.40に「⑤イギリス海軍病院の入口」が掲載されており、現在の港の見える丘公園の地にあったとの記述があります。
p.86-123「第1部横浜 Ⅳ関外」中、p.114-117に「桜木町・高島町」が立項されており、現在の桜木町駅の関東大震災前後の様子が掲載されています。
・『図説・横浜の歴史』横浜市市民局市民情報室広報センター 1989
横浜市政100周年の際に出版された、オールカラーの歴史図説です。先土器時代から昭和後期までの横浜市の移り変わりを、写真や図などで解説しています。
p.196-197「第四章 開港場のにぎわい(横浜開港~憲法発布) 開港場・横浜の建設 関内と関外」に、貿易の発展とともに進む市街地形成の動きが解説されています。p.196には明治三年ごろの横浜全景の絵図が掲載されており、鉄道用地の埋め立てが行われている様子などが描かれています。また、p.197には開港前後の市街地拡大の様子が描かれた図が掲載されています。
・『横浜思い出のアルバム』横浜市市民局市民活動部広報課広報センタ-編 横浜市制90周年・開港120周年記念行事実行委員会 1979
横浜市政90周年の際に出版された記念誌です。市民の暮らしや街の様子が収められています。
「近代都市への道 近代化へのスタート」中、p.30に明治初期の横浜駅(後の桜木町駅)の写真が、「戦時体制と空襲 横浜大空襲」中、p.124に昭和20年の桜木町駅の写真が掲載されています。
「震災復興 復興した街並み」(p.73)に昭和5年ごろの山下公園の写真が、「震災復興 復興記念横浜大博覧会」中、p.86に昭和10年に開催された博覧会の会場となった山下公園の写真が、「焼け跡・ヤミ市時代 占領された中心部」中、p.136に昭和35年の山下公園の写真がそれぞれ掲載されています。
・『横浜歴史と文化 開港150周年記念』横浜市ふるさと歴史財団編 有隣堂 2009
p.196-197「図版特集 英駐屯軍中尉の水彩画」に、1864年から1866年に横浜山手で駐屯生活をおくったジェームズ・スミスによる水彩画が掲載されており、現在の港の見える丘公園あたりを描いた作品が2点あります。また、p.217、p.246には初代横浜駅(現桜木町駅)の絵葉書が掲載されています。
・『文明開化期の横浜・東京 古写真でみる風景』横浜都市発展記念館・横浜開港資料館編 有隣堂 2007
p.26-29に「第1部横浜 横浜港」が立項されており、明治初期の横浜港やその周辺の写真が掲載されています。
p.57-66「第1部横浜 山手」中、p.60に「10 イギリス駐屯軍の司令部」が掲載されており、現在の港の見える丘公園周辺との記述があります。
・『目でみる「都市横浜」のあゆみ』横浜都市発展記念館編 横浜市ふるさと歴史財団 2003
p.18-19に「【震災復興の遺産】山下公園」、p.20に「横浜風景今昔01 桜木町」、p.22-23に「拡張する横浜港」、p54に「横浜今昔風景04 みなとみらい21」が立項されています。また、p.43に「まちづくりを支えた技術① 道路舗装」が立項されており、明治初期の日本大通りや本町通りの道路舗装についての解説が掲載されています。
・『横浜今昔散歩 彩色はがき・古地図から眺める』原島広至著 KADOKAWA 2014
明治・大正・昭和初期にブームとなった手彩色絵葉書と現代写真を比較しながら、横浜の景観の移り変わりや風俗の変遷を見ることができる資料です。古地図と現代地図も掲載されています。
「第2章 横浜港・大桟橋」(p.25-42)、「第3章 海岸通り・山下公園」(p.43-64)、「第13章 横浜停車場・桜木町駅」(p.193-206)などの章があり、それぞれの主要なスポットの今昔が比較できます。
下記は当館所蔵の資料ではありませんが、インターネットで閲覧できる資料のデータベースです。参考までにご紹介します。
・横浜市立図書館 デジタルアーカイブ 都市横浜の記憶
https://archive.lib.city.yokohama.lg.jp/museweb/
横浜市立図書館が所蔵している資料をデジタルデータとして収録し、キーワードや年表から検索できるデータベースを紹介しました。
一例として「桜木町」、「港の見える丘公園」、「山下公園」をキーワードとして検索し、ヒットした件数をお伝えしました。
○桜木町
・『汐留・品川・桜木町駅百年史』東京南鉄道管理局 1973
国鉄100周年の記念行事として作成された冊子です。p.244-311に「桜木町駅の100年」と題した章があり、「桜木町駅のあらまし」、「開業前後」、「その後の変遷」、「開駅100年を迎えて」などが立項されています。また口絵のp.62-75には、桜木町駅の明治5年から昭和47年までの写真が掲載されています。
・『横浜線 街と鉄道の歴史探訪』山田亮・生田誠著 フォト・パブリッシング メディアパル(発売) 2019
p.6-11に「桜木町駅」が立項されており、桜木町駅の変遷についての解説と、写真や絵はがきが掲載されています。
○港の見える丘公園
・『横浜英仏駐屯軍と外国人居留地』横浜対外関係史研究会・横浜開港資料館編
東京堂出版 1999
口絵写真として「①イギリス軍山手駐屯地図[1871]」が掲載されており、「現在の「港の見える丘公園」一帯」との記述があります。
○山下公園
・『横浜・山下公園 海辺に刻まれた街の記憶』横浜都市発展記念館編 横浜市ふるさと歴史財団 2016
横浜都市発展記念館の平成28年度企画展「横浜・山下公園―海辺に刻まれた街の記憶」に関連して出版されたものです。山下公園に関する写真や地図が複数掲載されています。
○横浜港
・『MEMORIES OF THE PORT OF YOKOHAMA 横浜港振興協会
創立70周年記念写真集』横浜港振興協会 2023
横浜港振興協会の70周年を記念して作成された写真集です。p.112-117には、1980年と2023年にほぼ同じ位置から撮影された写真が掲載されています。その他、様々な年代の写真が全編にわたり掲載されています。
また、同じ写真家が撮影した『港の記録-横浜港』堀内利通著・写真、森日出夫監修 美港社 2015も所蔵しています。
・『みなとみらいの誕生 ウォーターフロント・シティ横浜』横浜都市発展記念館編 横浜市ふるさと歴史財団 2017
横浜都市発展記念館の平成29年度企画展「ウォーターフロント・シティ横浜 みなとみらいの誕生」に関連して出版されたものです。明治からみなとみらい誕生までの変遷がまとめられており、写真や地図が複数掲載されています。
・『象の鼻地区 横浜港発祥の地の歴史をたどる』横浜市港湾局港湾整備部企画調整課 2005
横浜港「象の鼻地区」の歴史がまとめられた資料です。横浜港の変遷の様子が分かる地図が明治15年、明治39年、昭和48年、現在(平成17年頃)の4年分掲載されています。
- 回答プロセス
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横浜港を中心とする地名(桜木町、山下公園、港の見える丘公園)をキーワードに検索した。書架をブラウジングして質問内容に合致すると思われる資料を選択した。
- 事前調査事項
- NDC
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- 関東地方 (213)
- 参考資料
- キーワード
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- 横浜港
- 横浜市
- 歴史
- 桜木町
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 事実調査
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000359116