レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2004年01月09日
- 登録日時
- 2007/09/19 16:04
- 更新日時
- 2007/10/16 17:56
- 管理番号
- K07-006
- 質問
-
解決
富山県にある「牛嶽(牛岳)」という山の地名の由来、伝説を調べている。
『越中一ノ宮伝記』、『富山史談』にこの山にまつわる記事が掲載されているようなので閲覧したい。
- 回答
-
『越中一ノ宮伝記』→所蔵館なし。
『富山史談』→富山市立図書館所蔵有。
『山田村史』上巻に掲載されていた、「牛嶽」の由来、伝承についての該当箇所のFAXをお渡し。
郷土資料『富山県史談』、『越中史談』、『富山史壇』(雑誌)を紹介。
『康富記』、『越中旧事記』を確認していただくよう案内。
- 回答プロセス
-
・『越中一ノ宮伝記』の所蔵館を調べる。→富山県内図書館のOPAC、富山県立図書館OPACなし。
・『富山史談』の所蔵館を調べる。→富山市立図書館ヒット。富山県立図書館なし。
・『国書総目録』『古典籍総合目録』『帝国図書館和古書目録』を見るも2冊ともなし。
・富山市立図書館へFAX調査。→後日、『山田村史』上巻に掲載されていた、「牛嶽」の由来、伝承についての該当箇所をFAXにて送信していただく。
・富山県立図書館へFAX調査。→所蔵なし。似た書名の資料を教示していただく。『富山県史談』、『越中史談』、『富山史壇』(雑誌)
・『康富記』、『越中旧事記』を確認していただくように利用者へ案内。
- 事前調査事項
- NDC
-
- 日本 (291 9版)
- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 参考資料
- キーワード
-
- 牛嶽
- 牛岳
- 富山県
- 越中
- 伝説
- 伝承
- 由来
- 照会先
-
- 富山県立図書館
- 富山市立図書館
- 寄与者
-
- 富山市立図書館
- 備考
-
追加調査(2007年9月)
・『日本歴史地名大系』「牛岳」の項によると、その名称の由来・伝承が載っており、『康富記』宝徳2年7月16日条に光物出現する怪奇現象があった記事が載っている。
・『角川日本地名大辞典』「牛岳」の項によると、山の形状が述べられている。
・富山県砺波市庄川町ポータルサイトである「しょうがわどっとこむ」に牛嶽に関する民話が掲載されている。
牛嶽(牛岳)名称の由来
・残雪が牛のかたちに似ている。
・遠望すると牛の伏している姿に似ている
・伝承によると、牛に乗ってこの山に登った大国主命が谷々の荒ぶる神々を平定し、その蹄の跡が岩石に残っているからである
牛嶽(牛岳)にまつわる伝説・記録
・宝徳2年7月16日 牛嶽より光物が出現した怪奇現象の記述あり
・刀や剣を持って山へ登れば、大風がおこる
・山にさきみだれる草花を持ち帰れば風雨がおこり、悪い病気にかかる
・山頂で肉を食い、酒をのめば、雨が降り、足をすべらせて、谷へ落ちて死ぬ。また、死体は、さがしても見つからない
・佐々成政の埋蔵金伝説
ほか
参考資料
『日本歴史地名大系』第16巻 富山県の地名 1994,平凡社
『角川日本地名大辞典』16富山県 1979,角川書店
しょうがわどっとこむ(URL:http://www.shogawa.com/webapps/index.jsp) 備考:最終アクセス 2007/09/04
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 学部生
- 登録番号
- 1000037610