レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2021年08月05日
- 登録日時
- 2022/01/05 16:56
- 更新日時
- 2022/03/30 13:24
- 管理番号
- 埼久-2021-067
- 質問
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解決
日本の昔話には、うさぎが出てくるものが多い。当時の日本人にとって、うさぎはどのような存在だったのか知りたい。
- 回答
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以下の資料を紹介した。
『動物信仰事典』(芦田正次郎著 北辰堂 1999)
p86-89「兎(うさぎ・と)・卯(う・うさぎ)」に、兎に関する伝承や信仰について記述あり。
p87「日本の民衆信仰では、兎はかつて人に飼われていなかったので、兎に関した言い伝えは、兎狩にちなむものがほとんどである。兎は山の神だともいわれ、兎の足を持っていると縁起がよいといわれる。」とあり。
『歴史学事典 14 ものとわざ』(尾形勇[ほか]編 弘文堂 2007)
p45「兎」に、食用としてのうさぎや、日本人の信仰世界におけるうさぎについて記述あり。
『世界大百科事典 3(イン-エン) 改訂新版』(平凡社 2007)
p223-224「うさぎ[民俗]」に、西日本・東日本におけるうさぎの扱われ方や、民話に登場した理由について記述あり。
『いまは昔むかしは今 3』(網野善彦[ほか]編 福音館書店 1993)
p370-373「兎はどこにいるか」に、うさぎに関する世界各地の伝承について記述あり。
『昔話のイメージ 2』(小澤俊夫編著 古今社 1999)
p111-135 佐々木由美子著「日本昔話における兎のイメージ」あり。
『因幡の白兎神話の謎』(門田眞知子編 今井出版 2008)
p45-51「トリックスター譚」に、「かちかち山」や「因幡の白兎」においてうさぎがもっている「トリックスター」的役割について記述あり。
p56-60「ウサギとノウサギ」に、仏教におけるうさぎについて記述あり。
p154-156「月の兎」に、月の兎信仰について記述あり。
- 回答プロセス
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1 百科事典を調べる。
2 自館目録をタイトル〈昔話 & うさぎ〉で検索する。
3 NDC分類〈164〉〈203〉〈388〉の棚を確認する。
- 事前調査事項
- NDC
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- 伝説.民話[昔話] (388 9版)
- 神話.神話学 (164 9版)
- 参考図書[レファレンスブック] (203 9版)
- 参考資料
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- 『動物信仰事典』(芦田正次郎著 北辰堂 1999) , ISBN 4-8928-7229-6
- 『歴史学事典 14 ものとわざ』(尾形勇[ほか]編 弘文堂 2007) , ISBN 978-4-335-21044-0
- 『世界大百科事典 3(イン-エン) 改訂新版』(平凡社 2007)
- 『いまは昔むかしは今 3』(網野善彦[ほか]編 福音館書店 1993) , ISBN 4-8340-1168-2
- 『昔話のイメージ 2』(小澤俊夫編著 古今社 1999)
- 『因幡の白兎神話の謎』(門田眞知子編 今井出版 2008) , ISBN 978-4-901951-37-1
- キーワード
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- 兎
- 昔話-日本
- 神話-日本
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 民俗
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000310125