レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/12/01
- 登録日時
- 2014/04/02 00:30
- 更新日時
- 2014/04/03 21:42
- 管理番号
- 6000005236
- 質問
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解決
戦国時代前期(1553年)ごろの合戦にて使われていた軍旗・旗印の種類について調べています。
実際に使用されていたことを裏づけられる画像資料も探しています。
- 回答
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1.『戦国武将「旗指物」大鑑』<288.9/43N>p.9に「1493-1560 ...戦いに動員される人数はますます増え、一騎討ちより集団戦へと変化し、...自分の旗はたとえ己が戦場で死んでも、妻子や子孫に戦いの功績を伝える重要かつ有効な手段であった。そのため目立ちやすく、功を立てた時他人に間違われたり、他人に功を奪われないために容易に見分けられるものとして○△×などの単純な形の組み合わせが多く用いられるようになった。旗の形にも...小型の背中に指す旗や部隊の統一旗「番指物」などが現れた」とあります。
戦国時代前期で掲載されているのは大内義隆p.63p北条氏康p.201今川義元p.56毛利元就p.242織田信長p.79です。この本には旗(カラー)で掲載資料一覧、家紋などが描かれています。
2.「1553年長尾景虎、武田晴信と信濃川中島で戦う」について『クロニック戦国全史』<210.47/43N>p.325に武田信玄の赤または茶色地に金色の文字の「風林火山」軍旗(写真)が掲載されています。恵林寺に1本、雲峰寺に6本現存すると書かれています。また上杉神社が所蔵する上杉謙信の「毘」の軍旗と「龍」の軍旗(写真)も掲載されています。
『信長・信玄 戦国のうねりの中で』<210.47/263N>p.19には紺地に金色の字の「風林火山」の旗と赤に金の字の「諏訪法性旗」が載っています長篠合戦図屏風(カラー)も載っています。
3.『武家の家紋と旗印』<353/361/#>中之島図書館所蔵ですが、1より詳しく書かれています。例えば毛利元就p.124-を見ると「毛利元就陣中使用旗」と「一文字三つ星紋旗」旗の説明があります。また織田信長p.137-を見ますと旗印・馬印・赤母衣・黒母衣衆家中指物の図がありまた1575年になりますが、長篠合戦図屏風の織田信長陣が旗印・馬印を持っているところが描かれています。ほか北条氏康・今川義元・武田晴信・長尾景虎が掲載されています。
4.その他『戦国最強の海上軍団・毛利水軍』(森本繁/著 新人物往来社 1991.7)<210.47/6N>のp.26に上記「10月毛利元就、陶晴賢を安芸厳島で破る。」ときのものである「村上水軍旗」(宮窪町水軍資料館架蔵)の写真が掲載されています。
『図説毛利元就』<289.1/1816N/モウ(2)>p.11に毛利博物館蔵の元就の軍旗の写真が載っています。
『川中島の戦い いくさ・こころえ・祈り』<210.47/157N>p.68に武田軍旗の赤い地に菱型の旗の写真があり、「川中島合戦図屏風」(カラー)p.108-119、「武田信玄配陣図屏風」p.121があります。
5.映像資料
『その時歴史が動いた 義士武勇編[4] NHK DVD 激突武田信玄と上杉謙信』(NHKソフトウェア(発行)<VV21/466/ソノ>
『歴史秘話ヒストリア 戦国武将編[1] NHK DVD 武田信玄』<VV21/3672/レキ>
『その時歴史が動いた 乱世の英雄編[3] [DVD 5BOX] NHK DVD 武田信玄地を拓き水を治める』<VV21/1529/ソノ>があります。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本史 (210 8版)
- 参考資料
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- クロニック戦国全史 池上/裕子∥[ほか]編集 講談社
- 信長・信玄 滋賀県立安土城考古博物館∥編集 滋賀県立安土城考古博物館
- 戦国武将「旗指物」大鑑 加藤/鐵雄∥著 彩流社
- 武家の家紋と旗印 高橋/賢一∥著 秋田書店
- 戦国武将の軍旗・旗印(2013/12/1現在) (http://www.m-network.com/sengoku/senmark.html)
- キーワード
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 図・絵
- 質問者区分
- 個人
- 登録番号
- 1000151729