レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2009年3月17日
- 登録日時
- 2009/03/22 16:16
- 更新日時
- 2016/11/26 16:19
- 管理番号
- 岡崎-267
- 質問
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解決
江戸時代、人名で「良」の字が「郎」の代わりに使われていたか知りたい。
文久年間(1861~1863)の人物で、「○郎」「○良」と書かれている人物が同一人物であるか確認したいため。
- 回答
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【資料1】p247、項目【郎】の解説、三に、「きみ。良に通ず。」とあり。
【資料2】p1798、項目【郎】の解字に、「郎は「邑(まち)+音符良」で、もとは春秋時代の地名であったが、のち、良にあて、男子の美称に用いる。」とあり。
【資料3】p720、項目【郎】の解説中に、「郎は良士(よい男)の意味であろう。」の記述あり。(『字統』にも同じ内容があるが、こちらの方が平易に書いてある。)
【資料4】p386、項目【郎・郞】に、「宛字として一般に使用される字」「くずし字の形が似ている字」として「良」があがっている。
- 回答プロセス
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●まず、漢和辞典、漢字辞典を見る。
『大漢和辞典 修訂版 巻十一』 大修館書店 に上記の記述あり。
『学研新漢和大字典』 学研 に上記の記述あり。
『大字典 普及版』 講談社 1971年、記述なし。
『常用字解』 平凡社 2012年 に上記の記述あり。
●異体字の資料を見る。
『異体字の世界』 河出書房新社 2007年
『略字字典』 新風書房 2003年
『漢字異体字典』 日外アソシエーツ 1994年
『異体字の基礎知識』 柏書房 1980年
『漢字百珍』 八坂書房 2001年 などを見るが、記述なし。
●名前の歴史の資料を見る。
『苗字と名前の歴史』 吉川弘文館 2006年
『名前の日本史』 文芸春秋 2002年
『日本人の名前の歴史』 新人物往来社 1999年 などを見るが、記述なし。
●古文書関係の資料を見る。
参考図書『新編古文書解読字典』 柏書房 に上記の記述あり。
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813 9版)
- 音声.音韻.文字 (811 9版)
- 日本史 (210 9版)
- 参考資料
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- 『大漢和辞典 修訂版 巻十一』諸橋 轍次/著,大修館書店,1985,参813.2/タ/11 (【資料1】)
- 『学研新漢和大字典』藤堂 明保/編,加納 喜光/編,学研,2005,参813.2/カ (【資料2】)
- 『常用字解』白川 静/著,平凡社,2012,参811.2/シ (【資料3】)
- 『新編古文書解読字典』林 英夫/監修,根岸 茂夫 他/編,柏書房,1993,参210.0/シ (【資料4】)
- キーワード
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- 略字
- 宛字
- 古文書
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000052724