レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2024年3月24日
- 登録日時
- 2024/04/06 19:25
- 更新日時
- 2024/07/17 15:45
- 管理番号
- 水戸中2024-001
- 質問
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解決
下記神社について創建の経緯や歴史などの情報資料が欲しい。
①水戸市渡里町の別雷皇大神宮
②茨城県水戸市島田町1465の神社
- 回答
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回答:
①別雷皇大神宮について
〇『渡里の史跡めぐり』 水戸市民憲章推進渡里地区実践会 1982
P8~9 「圷渡里の別雷皇大神」の項に
元山町の別雷皇大神のあらたかな霊験を崇敬して、圷地区の寺門家が、この地にご分霊を鎭斎し、毎年旧6月に祭事を行っていることが記載されている。
元山町の別雷皇大神については、
〇『茨城県神社誌』茨城県神社誌編纂委員会/編 1973
p.106~108 別雷皇大神(元山町)の項に詳しい説明がある。
祭神は別雷大神。由緒によると聖武天皇神亀元年鎮座。藤原宇合によって京都加茂本社より分祀したのが始まりで、水戸第一の古社という。佐竹氏・徳川家にも信仰され、大正時代、東京上野での電気博覧会開催時に鎮護の神として会場正面に分祀されたのをきっかけとして、広く電気業者の守護神となった…等の説明が記載されている。
②島田町1465の神社について
〇『常澄村史 地誌編』常澄村史誌編さん委員会/編 水戸市 1994
p.205の「図10-1大字島田町概観図」上では、水天宮の北部に八坂神社と稲荷神社があり、島田町1465の神社はそのどちらかであると考えられた。「グーグルマップ」及び「ゼンリン水戸南部2023」を突き合わせると、位置関係からは八坂神社であると推定できる。
また、島田町1465神社のすぐ近く、南西方向に、「グーグルマップ上」で無名の神社がもう一つあり、写真から神燈があるのがわかる。
p.212にある稲荷神社の説明には、手水石、神燈があるとされていることから、こちらが稲荷神社であり、島田町1465の神社は八坂神社と推定できる。
但し、同ページの「図10-6八坂神社」とされている写真は、「グーグルマップ」上の稲荷神社のものと同一であるため、確定はできない。
p.212の八坂神社の説明には、「字天王前に牛頭天王を祀る天王社があり、天王様といわれ、祭礼には神輿(板宮)が出て各戸を廻った。愛知県津島神社から勧請したという。」とある。
- 回答プロセス
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回答プロセス:
①別雷皇大神宮
神社・神道系の事典を引いてみるが、
「日本神名事典」の別雷神の項くらいしか手がかりがないため、神社名の中でポイントになっていそうな“別雷”で郷土資料に限って検索。5作ヒット。その中で所在地である渡里の資料があったため確認。
更に国会デジタルにて“別雷神”で検索
「茨城県神社誌」に元山町の別雷皇大神の項があるのを確認。
②島田町の神社
→稲荷第一小学校区
・フリーワード「稲荷第一」で検索
参考になるものなし。
→水戸市島田町
→旧常澄村
→旧稲荷村
→旧島田村
・常澄村関係資料から『常澄村史地誌編』を確認。
- 事前調査事項
- NDC
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- 日本 (291)
- 神社.神職 (175)
- 関東地方 (213)
- 参考資料
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- 水戸市民憲章推進渡里地区実践会. 渡里の史跡めぐり. 水戸市民憲章推進渡里地区実践会, 1982.
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茨城県神社誌編纂委員会 編. 茨城県神社誌. 茨城県神社庁, 1973.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001241181 -
佐藤次男 監修・著 , 水戸市教育委員会 編. 常澄村史 地誌編. 水戸市, 1994.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002337133
- キーワード
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- 別雷皇大神
- 水戸市
- 神社
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000348766