レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2011/09/08 02:00
- 更新日時
- 2011/09/08 02:00
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-110028
- 質問
-
未解決
神輿の起源が知りたい。
古代中国や朝鮮から渡ってきた輿が,日本で神輿に変化した経緯について知りたい。
- 回答
-
1 神輿の起源について
資料1 日本民具辞典. 日本民具学会. ぎょうせい, 1997年 【383.9/975/R】
p.546「みこし【神輿】」の項目に以下の記述があります。ただし「神輿」と「輦輿」との関係は記載されていません。
「(前略)文献上では、天平宝字5年(761)に宇佐八幡の神霊を輿に奉じて東大寺に迎えたのが初見で、この場合は紫色の輦輿<れんよ>であった。輦輿は、本来は中国から伝えられた貴人の乗り物で、日本では古くは天子の乗るものであった。(後略)」
資料2 神道辞典. 安津素彦. 梅田義彦. 神社新報社, 1993年 【170.33/シン931/R】
p.200「神輿(しんよ)」の項目に以下の記述があります。
「(前略)神輿の起源は不明であるが、奈良時代の大仏建立の際、宇佐八幡大伸を京に迎えるのに紫色の輦輿が用いられたと伝えられている。(後略)」
資料3 宇佐神宮史 史料篇 1. 中野幡能. 宇佐神宮庁, 1984年 【175.99/ウサ843/1】
pp.200-201に続日本紀などの日本の文献で「輿」が神祇で使用されたことについて記載されています。
なお、古代日本においても天皇の乗るものが「輦輿」とされていたようです。
参考までに、そのことについて記載された以下の資料もご案内いたします。
資料4 古代・中世の政治と文化. 上横手雅敬. 思文閣出版, 1994年 【210.3/944】
pp.29-67に橋本義則「古代御輿考」という論文が掲載されています。
資料5 神輿と明王太郎:宮大工の技術と伝統. 手中正. 東京美術, 1996年 【386.1/964】
資料6 故事類苑 器用部 2. 吉川弘文館, 1984年 【031.2/815/46】
資料7 新撰祭式大成 調度装束篇. 金光慥爾著. 明文社, 1942年 【176/カ1】
資料8 輿車圖;輿車圖考;舞楽圖説;三条家奥向恒例年中行事. 故実叢書編集部. 明治図書, 1993年
(改訂増補 故実叢書;36) 【210.09/936/36】
- 回答プロセス
- 事前調査事項
-
●調査済み資料
国史大辞典(吉川弘文館)
NHK美の壺 神輿(NHK出版)
中国歴史文化事典(新潮社)
古代中国五千年の旅(NHK出版)
- NDC
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- 祭祀 (176 9版)
- 参考資料
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- 日本民具辞典. 日本民具学会/編集. ぎょうせい, 1997.5【383.9/1997.5/R】:
- 宇佐神宮史 史料篇巻1. 竹内/理三監修 中野/幡能編纂. 宇佐神宮庁, 1984.3【175.99/ウサ1984.3/1】:
- 神道辞典. . 神社新報社, 1990【170.33/シン1993.1/R】:
- 神輿と明王太郎. 手中 正/著. 東京美術, 1996.4【386.1/1996.4】:
- 古事類苑 〔46〕. . 吉川弘文館, 1979.6【031.2/1981.5/46】:
- 新撰祭式大成 調度装束篇. 金光 慥爾/著. 明文社, 1942【176/カ1】:
- 故実叢書 36巻. 故実叢書編集部/編. 明治図書出版, 1993.6【210.09/1993.6/36】:
- 古代・中世の政治と文化. 井上 満郎/編集 杉橋 隆夫/編集. 思文閣出版, 1994.4【210.3/1994.4】:
- 神輿 1. 監物 恒夫/著. 刊々堂出版社, 1982.5【385.2/ケ1/1】:
- 神輿 2. 監物 恒夫/著. 刊々堂出版社, 1983.8【385.2/ケ1/2】:
- 羣書類従 第2輯. 塙保己一/編 続群書類従完成会/校. 群書類従刊行会(酣灯社内), 1952【081.5/ク1/2】:
- 辺縁のアジア. 阿部/年晴∥編 綾部/真雄∥編. 明石書店, 2007.2【382.2/2007.2】:
- 中国礼法と日本律令制. 池田 温/編. 東方書店, 1992.3【322.22/1992.3】:
- 中国皇帝陵の起源と変遷. 楊 寛/著 尾形 勇/共訳. 学生社, 1981【222.02/ヨ1】:
- キーワード
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- 御輿
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 図書館
- 登録番号
- 1000090885