レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年11月04日
- 登録日時
- 2012/11/07 14:51
- 更新日時
- 2014/04/06 14:05
- 管理番号
- 茨歴閲2012063
- 質問
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解決
①図書の奥付に貼ってある切手のような、印紙のような紙は何というのか。
②帙の留め具は何というのか。
- 回答
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①検印紙と言います。昔は出版部数のチェックが目的で、著者が検印していました。現在は1959年に検印制度が廃止されていますので、「検印省略」「検印廃止」と印刷されているか、何も書かれていないかです。
②小鉤(こはぜ)または甲馳(こはぜ)と言いますが、単に爪とも言います。真鍮・角・象牙などで作った爪形の物です。書物の帙や足袋、脚絆、合羽などの合わせ目の端に付けて、「こはぜかけ」にかけて合わせとめます。なお、こはぜを帙本体に接続させる紐を「こはぜひも」と言います。
- 回答プロセス
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① ◯インターネットで「奥付」+「印紙」を検索
→ BIGLOBEなんでも相談室 「本にはってある、はんこをおしてある小さい紙について」がヒット、「検印紙」とあり
http://soudan1.biglobe.ne.jp/qa5036629.html [Last access 2012/11/07]
◯『日本国語大辞典』4で「検印紙」を引いてみる
→ P.1453に「検印」及び「検印紙」あり
② ◯『文書館用語集』で「帙」を引いてみる
→ P.83に「帙」がありその中に「こはぜ」で留めると言う記述あり
◯『日本国語大辞典』5で「こはぜ」を引いてみる
→ P.986にあり
◯『幕府のふみくら』のP.239に「保存を考える・帙と箱」の項目があり、P.244に甲馳(爪ともいう)という記述あり
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813 8版)
- 写本.刊本.造本 (022 8版)
- 参考資料
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- 『日本国語大辞典』4 第二版 日本国語大辞典第二版編集委員会編 小学館 2001 1453p 《当館請求記号 813-10(2)-4》
- 『文書館用語集』 文書館用語集研究会編 大阪大学出版会 平成9.11(1997) 172p 《当館請求記号 018-28》
- 『日本国語大辞典』5 第二版 日本国語大辞典第二版編集委員会編 小学館 2001 1469p 《当館請求記号 813-10(2)-5》
- 『幕府のふみくら』 長澤孝三著 吉川弘文館 H.24(2012) 278p 《当館請求記号 018-109》
- キーワード
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- 奥付
- 帙(ちつ)
- 検印
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000113618