レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2005年07月24日
- 登録日時
- 2014/08/08 11:44
- 更新日時
- 2014/11/03 16:50
- 管理番号
- 蒲郡-2005-07241-般
- 質問
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解決
小学校3年生のテキストに載っていた話を探している。
「赤ちゃんが木の根元にいたのを、女学生がお母さんの代わりになって抱いてあげていた。赤ちゃんは大やけどをしていた。しかし戦争中なので、二人とも死んでしまった。その木が二人を見ていた。木は戦争で焼かれたが、今も生きている。」というようなあらすじだそう。
- 回答
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『かあさんのうた』、『教科書にでてくるお話 3年生』に掲載。
当館では、『おはなし名作絵本』と『教科書にでてくるお話 3年生』の所蔵があった。
「広島の町はずれにある大きなくすの木は、歌をうたい、手をつないで通る親子を見て、遠い「あの日」の歌を思い出しました。
八月六日、広島に原子爆弾の落とされた夜、町はずれのくすのきの下へも、おおぜいの人がにげてきました。みんなやけどをおって、もううごけない人もありました。その中に、くすのきは、小さなうたごえをきいたのです。
まいごのぼうやをだいてうたっているのは、おさげのかみの女学生でした。かあさんをよびつづけるぼうやをほっておけなかったです。小さなかあさんになった女学生は、くすのきによりかかってぼうやをしっかりと抱いて、いつまでも子もりうたをうたいつづけました。幼い子は母と思い安心して寝入るように息が絶え、翌朝には女学生もくすの木にもたれて死んでいました。焼け残り生き残ったくすの木が「あの日」の悲しい悲しい思い出を語ります…」(『えほん 子どものための500冊』P189、ポプラ社HPより抜粋)
- 回答プロセス
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1.自館OPACでお聞きしたキーワードを組み合わせて検索してみるがヒットせず。
2.「3年生」「教科書に載った本」から探してみる。『教科書にでてくるお話3年生』のP.150にそれらしき話を見つける。
3.児童文学のブックガイド等の書架をあたってみる。『えほん 子どものための500冊』P.189にも同じ絵本が同じようなあらすじとともに載っていた。
4.お聞きしたキーワードで検索サイトで探してみる。上記以外にそれらしき本は見当たらず。
5.利用者にご連絡。
- 事前調査事項
- NDC
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- 一般書誌.全国書誌 (025 9版)
- 小説.物語 (913 9版)
- 参考資料
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西本鶏介 監修 , 西本, 鶏介, 1934-. 教科書にでてくるお話 3年生. ポプラ社, 2006. (ポプラポケット文庫 ; 007-6)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000008129862-00 , ISBN 4591091694 -
日本子どもの本研究会絵本研究部 編 , 日本子どもの本研究会. えほん : 子どものための500冊. 一声社, 1989.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002002311-00 , ISBN 4870771217 - かあさんのうた 大野 允子∥文 山中 冬児∥絵 おはなし名作絵本29 ポプラ社 1977
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西本鶏介 監修 , 西本, 鶏介, 1934-. 教科書にでてくるお話 3年生. ポプラ社, 2006. (ポプラポケット文庫 ; 007-6)
- キーワード
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- かあさんのうた
- 大野 允子
- 戦争
- くすの木
- 照会先
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- ポプラ社HP http://www.poplar.co.jp/shop/shosai.php?shosekicode=30200290 (2014.8.8確認)
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 文学
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000157894