レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年09月05日
- 登録日時
- 2012/10/28 13:43
- 更新日時
- 2012/10/28 13:43
- 管理番号
- r135
- 質問
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解決
全国の図書館のバリアフリー化がどの程度進んでいるのか、分かる資料はあるか。
- 回答
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障害者サービスの実態調査については、全国調査が行われ、次の資料が発行されています。
・『障害者サービスの今をみる 障害者サービス全国実態調査(一次)報告書 2005年』(日本図書館協会障害者サービス委員会/編 日本図書館協会 2006)
p16「施設・設備」の項において、施設面と設備面に分けて任意の項目を上げ、対応している図書館数と割合について、調査結果として公表しています。
施設には、障害者用トイレ、出入り口等のスロープ、障害者用駐車場など、設備には車いす、拡大読書器、点字プリンターなどを挙げています。
なお、『図書館ハンドブック 6版』(日本図書館協会 2010)の第7章図書館施設より、「身体障害者が支障なく利用でき働ける建築」の項に、
「「高齢者、障害者等の移動の円滑化の促進に関する法律」(通称:バリアフリー法、2006年)では、図書館の出入口、廊下、階段、昇降機、便所、駐車場、敷地内の通路について配慮を求めている。各自治体も個別に条例などで建築上のバリアフリー基準を定めており、これらの要件を満たすことは不可欠である。」
とあり、建築上の基準は自治体ごとに定められています。
国内図書館のバリアフリー環境についての基礎情報は、国立国会図書館のレファレンス協同データベースの以下の事例も参考になります。
https://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000050669
(最終確認 平成24年9月5日)
また、図書館で「バリアフリー」という概念を捉える際、車いすでも利用できる等の建築上の配慮以外に、視聴覚・聴覚障害者、高齢者、妊婦などさまざまなハンディキャップをもった人への配慮、サービス等も含まれます。
これらに関する文献は、CiNii(国立情報学研究所)で検索できます。「図書館」と 「バリアフリー」のキーワードで検索したところ、多数の文献が該当しました。
CiNii
http://ci.nii.ac.jp/
(最終確認 平成24年9月5日)
なお、調査項目については未確認ですが、公立大学でも全国実態調査を行ったことがあるようです。CiNiiで調べると、公立大学の全国実態調査に関する文献が確認できました。
・片山 秀史「障害者等への配慮に関する情報提供施設の現状と課題 : 全国公立大学図書館実態調査結果から」(『日本保健福祉学会誌』 5(1), p41-47, 1998-10-24 )
こちらの文献はオープンアクセスとなっており、以下のURLから確認できます。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110008729217
(最終確認 平成24年9月5日)
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 図書館サービス.図書館活動 (015 9版)
- 参考資料
- キーワード
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- 図書館
- バリアフリー
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 図書館
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000113098