レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022年05月25日
- 登録日時
- 2022/05/25 17:27
- 更新日時
- 2022/10/17 17:23
- 管理番号
- 20220525-1
- 質問
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解決
博士論文などをリポジトリで公開する際、出版者のポリシー(方針)を確認するにはどうしたらいいか。
- 回答
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以下の資料がみつかった。URLの確認日はすべて2022年9月7日である。
<著作権ポリシーの確認方法について記載された資料>
オープンアクセスリポジトリ推進協会の資料を下記URLよりダウンロード可能。
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/records/2000068
「ケーススタディ 学術雑誌論文」(2021年度オープンアクセス新任担当者研修資料)
p.3~p.11に海外出版社と国内学協会の著作権ポリシーを確認する方法などを記載。
博論を提出する学生、リポジトリにアップロードする図書館職員の両方にとって有益な内容である。
「ケーススタディ 博士論文」(2021年度オープンアクセス新任担当者研修資料)
博論をリポジトリにアップロードする図書館職員向けに基礎的な内容を記載している。
「オープンアクセスと著作権」(2021年度オープンアクセス新任担当者研修資料)
p.19に国内の学会、出版社へのリポジトリ公開許諾メール文例を掲載。
p.20に海外出版社へのリポジトリ公開許諾メール文例を掲載。
p.21に共著者がいる場合の注意点を掲載。
<国内の学協会の著作権ポリシーを確認する>
SCPJ;学協会著作権ポリシーデータベース
https://jpcoar.repo.nii.ac.jp/records/216
Googleスプレッドシートで、各学協会の著作権ポリシー、出版社版の利用可否、公開条件や出版社の公開規則URLを一覧することができる。
なお、著作権ポリシー凡例は以下の通り。
・Green…査読前・査読後の論文どちらでも公開してよい
・Blue…査読後の論文のみ公開してよい
・Yellow…査読前の論文のみ公開してよい
・Gray…検討中・非公開・無回答・その他
・White…リポジトリへの保存・公開を認めていない
<海外出版社の著作権ポリシーを確認する>
SHERPA/RoMeO
https://v2.sherpa.ac.uk/romeo/
雑誌名またはISSN、出版社名を入力・検索すると各雑誌の著作権ポリシーを確認することができる。
同一出版社でも、雑誌によって著作権ポリシー、特にエンバーゴ期間(公開不可の期間)が異なる。
また、エルゼビア社は毎年、自社の雑誌のエンバーゴ期間の一覧をweb公開している。
Journal Specific Embargo Periods 2022
https://www.elsevier.com/__data/promis_misc/external-embargo-list.pdf
Springer社はwebサイト上で以下を明記している。
https://www.springernature.com/gp/open-research/policies/journal-policies
Authors retain copyright of all open access articles published by Springer Nature.
「Springer Natureが発行するすべてのオープンアクセス論文の著作権は、著者に帰属する」
Authors publishing via the gold open access route are encouraged to deposit the final published PDF in their institutional repository or any suitable subject repository on publication.
「ゴールドOAジャーナルで出版した著者は、出版社版PDFを所属機関のリポジトリに登録することを推奨する」
The version of record of this article, first published in [Journal name], is available online at Publisher’s website: http://dx.doi.org/[insert DOI]
リポジトリに登録する際は「雑誌名、出版社のwebサイト、当該論文のDOI」を付記することが必要である。
<参考資料>
「雑誌の公開ポリシーの調べ方」(東北大学附属図書館)
https://tohoku.repo.nii.ac.jp/?action=common_download_main&upload_id=764
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 情報資源の収集・組織化・保存 (014)
- 参考資料
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「博士論文と著作権」第 3 版 (2014 年 4 月 7 日)
Guide for Doctorate Theses and Copyrights 3rd edition (April 7, 2014)
作成:東京大学情報システム部情報基盤課学術情報チーム(デジタル・ライブラリ担当)
Academic Information Team, Information Technology Department, Division for Information and Communication Systems,The University of Tokyo
https://www.c.u-tokyo.ac.jp/graduate/01_thesesandcopyrights.pdf
博士論文のインターネット公表におけるポイントを網羅的に記載している。
ただし、2014年時点の著作権ポリシーを掲載しているため、オープンアクセスジャーナルが増えた現状とは異なる点もあることに注意が必要である。
各出版社、学協会の著作権ポリシーは、回答に記載した手順をもとに今一度確認すること。
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「博士論文と著作権」第 3 版 (2014 年 4 月 7 日)
- キーワード
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- リポジトリ
- 博士論文
- ポリシー
- 著作権
- repository
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介 その他
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000316544