レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2016年09月25日
- 登録日時
- 2017/01/17 16:13
- 更新日時
- 2017/01/31 10:38
- 管理番号
- 県立長野-16-044
- 質問
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解決
昭和3年頃に改造社が発行していた『現代日本文学全集』(自分は昭和3年発行の「正岡子規」の巻を持っている)は全何巻だったか。
また、第1巻が発行されたのはいつか。
- 回答
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62巻と別巻をあわせて全63巻。
第1巻(奥付では「第一篇」)『明治開化期文学集』が発行されたのは昭和6年1月。第11篇『正岡子規』の方が先に発行されているように、必ずしも篇の番号順には発行されておらず、最初に発行されたのは第6篇『尾崎紅葉』で、大正15年12月。
- 回答プロセス
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1 改造社発行『現代日本文学全集』の当館の所蔵を検索。51巻まで所蔵。
第11篇『正岡子規』の奥付を確認。昭和3年発行なので、この全集のことと思われる。
データ上、発行は篇の順番には行われておらず、第6篇の発行が一番古い(奥付もこのとおり)。
2 改造社に関する資料を検索。
参考資料1にはこの全集が「円本時代の幕開け」となったことが書かれているが、全集の構成に関する記載はない。
参考資料2には 「改造社『現代日本文学全集』作品総覧」が掲載されている。これによると62篇と別巻の全63巻構成。
3 資料ウで「円本」の項を確認。
1926年12月の「尾崎紅葉集」が第1回配本であったこと、当初全37巻別巻1冊の予定だったが、全62巻別冊1巻に拡大されたこと、が記載されている。
- 事前調査事項
- NDC
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- 出版 (023)
- 日本文学 (910)
- 参考資料
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- 1 『改造社の時代 戦前編』水島治男/著 図書出版社 1976年 当館図書請求記号【210.7/162/1】
- 2 『改造社のメディア戦略』庄司達也[ほか]/編 双文社出版 【023.06/シタ】
- 3 『世界大百科事典 改訂新版 3』 平凡社 2007年 【031/セカ/1】
- キーワード
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- 改造社
- 円本
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査 書誌的事項調査
- 内容種別
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000206678