レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2024/12/12 11:41
- 更新日時
- 2024/12/17 14:00
- 管理番号
- 2024-11.9
- 質問
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解決
岩波書店で夏目漱石の『こゝろ』が出版されたが、その頃の漱石と岩波氏との関係性がわかる資料がないか。
- 回答
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『岩波茂雄文集 3』P.322「三.夏目漱石との思い出」の中で、岩波茂雄先生を囲む座談会において岩波氏が漱石について語った内容が紹介されている。
『岩波茂雄』P.63「夏目漱石『こゝろ』の出版」で、岩波書店が出版を手掛けるようになったきっかけと、岩波書店の看板を書いてほしいことを漱石に依頼したこと、『こゝろ』の岩波書店からの出版を漱石に了解を得た時のエピソードについて書かれている。
『岩波茂雄』P.51「第二章出版社の創業と夏目漱石『こゝろ』の出版」として、書店創業当時のやりとりや漱石全集の出版について言及している。
『物語岩波書店百年史1』P.39で岩波氏と漱石の出会いから死別まで4年ほどのつきあいの全体像に触れつつ、岩波氏に岩波書店としての処女出版物として『こゝろ』を位置づけたい思いがあったことなどに言及している。
『岩波茂雄への手紙』P.4夏目金之助(漱石)の手紙の写真が掲載されている。
『出版人の遺文1』P.9-創業の頃の岩波氏の思いや社内の様子が自らの言葉で語られている中で、『こゝろ』について触れられている。
『岩波茂雄傳』P.137-「一 創業時代」では、『こゝろ』を刊行するにあたっての漱石とのやりとりと、その後の漱石全集刊行が岩波書店に与えていた影響についても評している。
『岩波茂雄』P.60-岩波氏と漱石との関係性及び岩波書店にとっての漱石の功績が論じられている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 出版 (023)
- 個人伝記 (289)
- 参考資料
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岩波茂雄 [著] , 植田康夫, 紅野謙介, 十重田裕一 編. 岩波茂雄文集 3. 岩波書店, 2017.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I028035205 , ISBN 978-4-00-027090-8 (P.322) -
中島岳志 著. 岩波茂雄 : リベラル・ナショナリストの肖像. 岩波書店, 2013.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I024836125 , ISBN 978-4-00-025918-7 (P.63) -
十重田裕一 著. 岩波茂雄 : 低く暮らし、高く想ふ. ミネルヴァ書房, 2013. (ミネルヴァ日本評伝選)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I024775314 , ISBN 978-4-623-06735-0 (P.51) -
物語岩波書店百年史 1. 岩波書店, 2013.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I024836124 , ISBN 978-4-00-025314-7 (P.39) -
飯田泰三 監修 , 岩波書店編集部 編. 岩波茂雄への手紙. 岩波書店, 2003.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000004293863 , ISBN 4-00-022133-7 (P.4) -
出版人の遺文 [1]. 栗田書店, 1968.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I23111100119192 (P.9) -
安倍能成 著. 岩波茂雄伝. 岩波書店, 1978.
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000001-I10111100046797 , ISBN 4-00-000075-6 (P.137) -
山崎安雄 著. 岩波茂雄. 時事通信社, 1961. (時事新書)
https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I000001024245 (P.60)
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岩波茂雄 [著] , 植田康夫, 紅野謙介, 十重田裕一 編. 岩波茂雄文集 3. 岩波書店, 2017.
- キーワード
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- 岩波茂雄
- 夏目漱石
- 出版
- 岩波書店
- こゝろ
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 人物
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000360482