調べ方マニュアル詳細
- 調べ方作成日
- 2024年04月19日
- 登録日時
- 2024/05/07 18:00
- 更新日時
- 2024/06/18 22:31
- 管理番号
- 県立長野-調-0031
- 調査テーマ
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完成
林業の歴史と木育について調べたい。
- 調べ方
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林業の歴史については、一般論として書かれたものと県内の各地域では異なることがあるかもしれない。調べたい地域の市町村の史誌類が基本的な資料になる。明治以降の記述には、林業という言葉が出てくるが、江戸期以前では、山論、山仕事などと書かれ、単一の職業のように書かれてはいない。入会権など、山の問題は複雑だが、燃料確保のための下草狩りなど生活に直結する作業のため、村の誰もがかかわっていた事項だったのかもしれない。同じように、周辺地域の市町村の史誌でも調査ができる。
また、長野県全体で見ると、『長野県史 通史編』全9巻 長野県編 長野県史刊行会 【N209/11-4】なども参考になる。近代に関しては3分冊になっており、明治維新後の御料林と民有林の関係、大正期の落葉松を推奨する動きなど、概略にはなるが記載がある。
過去の歴史をとらえた資料ではないが、
『施策体系 平成18年度』長野県生活環境部地球環境チーム編 2007【N651/99/'06】
『長野県の森林・林業の動向 平成18年度』長野県林務部森林政策課編 長野県 2006【N650/71/'06】
『長野県森林・林業長期構想』長野県編・刊 1988【N651/58】
などがあり、この10年から15年の間に、どのような施策がとられたのかを見ることができる。
長野県の現在の林業に関しての政策については、長野県のホームページに林務部が公開している。併せて、林業総合センターの各種講座や研究報告などが参考になる。<木育を進める側が、やり方などをまとめたもの>
・『木育のすすめ』山下晃功 原知子共著 海青社 2008【650.7/ヤア】
・『森林教育のすすめ方』全国林業改良普及協会編 1994【650.7/ゼン】
・『森林親和運動としての木育』田口浩継著 九州大学出版会 2017【650.7/タヒ】
・『子どもを育む木製玩具のデザイン論』林秀紀著 桜美林大学出版会 2022【589.77/ハヒ】
・「地域材活用+木育推進 おもちゃ美術館方式」『現代林業』617号
・「木育手引き書 平成21年度活動事例集」長野県林務部信州の木振興課 2010【N657/43/’09】<森に親しむ、森を育むことを趣旨としたもの>
・『恵みの森 癒しの木』矢部三雄著 講談社 2007【652.1/ヤミ】
・『森林で森は甦る 林業の瓦解を食い止めよ』白井裕子著 新潮社 2021【651.1/シユ】
・『みどりの市民参加』木平勇吉編著 日本林業調査会 2010【654.04/コユ】
・『それからの森』柳生博著 講談社 2009【650.4/ヤヒ】<林業のあり方を中心にしたもの>
・『山に教育あり 明日の林業人を育てる』市川圭一著 清文社 1980【N650/46】
・『森林・林業はよみがえるか』 野口俊邦著 新日本出版社 2016【651.1/ノト】
・『森林異変』田中敦夫著 平凡社 2011【651/タア】
・『森のサスティナブル・エコノミー』大倉季久著 晃洋書房 2017【651/オス】木育を趣旨としたものではないが、「森の”聞き書き甲子園”」という全国の森や山、海の恵みを得て暮らしてきた「森の名手・名人」を高校生が訪ね、その知恵や技、生き方を「聞き書」する活動がある。参加した高校生たちの聞き書きと感想をまとめたものに、『”聞き書き甲子園”聞き書き作品集』森の”聞き書き甲子園”実行委員会 【384.3/キキ】がある。全国の名人が聴き手である高校生に向けて語った資料。当館では、2006, 2007, 2011. 2012, 2013, 2016, 2019, 2020年発行のものを所蔵している。参考になるかもしれない。
また、歴史学者である笹本正治氏が山と人々の暮らしをまとめた『山に生きる-山村史の多様性を求めて-』岩田書院 2001【N652/11】には、林業、鉱業、交通、芸能、食文化などから山に生きる人々の暮らしを論じたものがある。
- NDC
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- 森林史.林業史.事情 (652 10版)
- 林業経済.行政.経営 (651 10版)
- 参考資料
- キーワード
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- 木育
- 林業の歴史
- 山林
- 山論
- 里山
- 木製品
- 県産材
- 備考
- 登録番号
- 2000030370