畠山重忠は、鎌倉幕府草創期の有力な御家人で、知勇兼備にして人格清廉な武将
であったといわれています。しかし幕府内の権力争いに巻き込まれ、
最後は「二俣川の合戦」(現在の旭区鶴ケ峰付近)で討ち死にしました。
重忠は埼玉県深谷の領主でしたが、旭区内にも重忠にまつわる名跡がいくつも
残っています。
重忠の史跡を訪ねる旭区・鎌倉などの街歩きの本や、重忠たちが鎌倉に参じたであろう
鎌倉街道の本などをご紹介します。
1 『旭区郷土史』 旭区郷土史刊行委員会/編 旭区郷土史刊行委員会 1980
旭区の歴史を知るなら、まずこの1冊。重忠に関係する記述もあります。
「鎌倉中の道」「畠山重忠と鶴ケ峰・二俣川」「名所・史跡・伝説」などの
記載があります。
2 『旭区グリーンロードウォークマップ 』
横浜市旭区区政推進課/〔編〕 横浜市旭区役所区政推進課 2008
旭区のウォーキングマップを4つのコースで紹介。重忠の史跡も通ります。
3 『旭区石仏調査集録』
旭区内の石造物を調べる会/編 旭区内の石造物を調べる会 1987
旭区内の石碑や石仏の調査集です。重忠関係の石碑等の読み下し文もあります。
4 『あさひ区内散見』 大菊一太郎/著 横浜市旭区役所区民相談室 1984
畠山重忠と重忠のいとこの所領地榛谷について記載されています。(p.14-16)
5 『旭区歴史の散歩道 旭区制25周年記念』
横浜市旭区 横浜市旭区地域振興課生涯学習支援係 1994
重忠の生涯、重忠ゆかりの道・史跡についても詳しく紹介されています。
6 『あさひ散歩 3 畠山重忠・鶴ヶ峰周辺』
旭区観光協会/編 あさひまち探訪/編 旭区改革推進委員会/編
旭区観光協会 2010
旭区内の散策ガイドパンフレット。「鶴ヶ峰の史跡を訪ねて」・
「中堀川沿いに白根街道を歩く」・「グリーンロードふるさと尾根道コース」
で重忠の史跡を回ることができます。
7 『あさひ歴史の散歩道』
旭区観光協会/編 久保弘美/イラスト 旭区観光協会 1990
旭区の歴史と史跡をたどる散歩道を地域別に5コースに分けて紹介。
重忠の史跡も訪ねます。
8 『鎌倉街道 2 実地調査・史跡編』 蜂矢敬啓/著 有峰書店 1976
重忠が鎌倉を目指して、所領の埼玉県菅谷館からたどったルートといわれている、
鎌倉街道中の道についても記載があります。
9 『鎌倉街道平成に歩く』 塩澤裕/著 さきたま出版会 2019
鎌倉街道上道をたどり、高崎から瀬谷を通り鎌倉まで歩きます。
重忠ゆかりの埼玉県嵐山市の菅谷神社・菅谷館址(p.122-124)も訪ねます。
10 『鎌倉新聞 武家の古都』 神奈川新聞社/編 神奈川新聞社 2014
新聞風に鎌倉時代の出来事と史跡を紹介。二俣川の合戦も紹介しています。
11 『鎌倉殿×横浜金沢』 横浜金沢観光協会 2022
金沢区の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」ゆかりの地紹介パンフレット。
重忠ゆかりの東光禅寺(重忠が創建し、重忠の念持仏と伝わる薬師如来が
本尊)が載っています。
12 『鎌倉の歴史 谷戸めぐりのススメ』 高橋慎一朗/編 高志書院 2017
永福寺谷 重忠が大石を一人で運んだ逸話が紹介されています(p.116)。
13 『旧鎌倉街道探索の旅 中道編』 芳賀善次郎/著 さきたま出版会 1981
重忠が鎌倉を目指して、所領の埼玉県菅谷館からたどったルートといわれている、
鎌倉街道中の道についてのガイドです。
14 『城塞都市鎌倉』 北条氏研究会/編 洋泉社 2018
鎌倉の重忠の館跡の場所について記載があります(p.81-83)。
15 『白根の郷土史』 白栄親睦会/編 白栄親睦会 1979
鎌倉街道と二俣川合戦(p.9-10)、牧ヶ原(p.14)、榛ケ谷御厨(p.15)など、
重忠ゆかりの地の紹介も記載されています。
16 『新・あさひ散歩
季節を感じて歴史にふれるぶらり散策旭区をまるごと楽しもう!』
旭区観光協会/編 旭区地域振興課/編 旭区観光協会 2014
旭区の散策ガイド。「重忠公ゆかりの地を訪ねて(鶴ヶ峰周辺)」・
「中堀川沿いに白根街道を歩く(白根周辺)」(p.3-5)で重忠の史跡を
紹介しています。
17 『相鉄沿線歴史の散歩道(相鉄瓦版別冊)』
相模鉄道 相模鉄道運輸事業本部計画部 2004
相鉄沿線のお散歩ガイド。「畠山重忠-死をもって義時を動かす」
「沿線歴史散策マップ2 鶴ケ峰」の紹介ページがあります。
18 『相鉄おすすめ駅からさんぽ vol.5(2009夏号)』 〔相模鉄道株式会社〕 2009
相鉄沿線のお散歩ガイド。鶴ケ峰からズーラシアを巡るコースで、
途中に駕籠塚を通ります。
19 『中世都市鎌倉を歩く 源頼朝から上杉謙信まで』 松尾剛次/著 中公新書 1997
鎌倉の重忠の館跡の場所について記載があります。(p.13)
20 『都岡村の今と昔 歴史散策古今の庶民のくらし』
牧田修俊/著 萩野則之/著 〔タウンニュース社〕 2011
畠山重忠公「二俣川合戦の地に消える」として紹介されています。(p.221-227)
21 『永井路子の私のかまくら道 鎌倉の歴史と陰 改訂版』
永井路子/著 かまくら春秋社 2001
かまくら道について、歴史作家の紀行文です。
22 『日本の戦死塚 増補版(角川ソフィア文庫)』
室井康成/〔著〕 KADOKAWA 2022
巻末「戦死塚一覧表」(p.407)に首塚・六ツ塚・駕籠塚について
簡単な記載があります。
23 『畠山重忠 武蔵武士の鑑』 深谷市教育委員会/編 深谷市教育委員会 2013
重忠の所領と館のあった埼玉県深谷市の重忠関連史跡巡りパンフレット。
年表付きです。
24 『畠山重忠ゆかりの地マップ ~重忠歴訪~ ふるさと旭を再発見!』
旭区役所地域振興課/〔編〕 旭区役所地域振興課 2021
旭区内の重忠関連史跡の地図と解説、「あさひの逸品重忠ブランド」の紹介などが、
4つ折りマップにまとめられています。
25 『ふるさと鶴ヶ峰 見たり聞いたり遊んだり』 久保田市郎/著 久保田市郎
昭和2年生まれの著者の幼いころの鶴ヶ峰を伝える本です。
鎧橋・首塚地蔵のシドメ、逆さ矢竹、首洗井戸などの重忠ゆかりの地が
当時どんな様子だったかわかります。
26 『北条義時と鎌倉武士の志と魂 駿河・伊豆・相模・武蔵の史跡散歩』
鳥越幸雄/著 郁朋社 2022
重忠と畠山氏滅亡についての解説と史跡紹介が記載されています(p.75-96)。
27 『緑区遺産ちょい散歩』
横浜市緑区役所区政推進課広報相談係/企画
横浜市緑区役所区政推進課広報相談係 2022
「二俣川の戦い」で敗走して逃げ延びてきた畠山の家来たちが討ち取られたと伝わる
「ごはん塚」(p.9)も載っています。
28 『よこかな No.51 海と緑と歴史の町横浜金沢』 横浜金沢観光協会 2022
横浜市金沢区の、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」関連史跡を紹介した特集号。
重忠の供養塔のある東光禅寺も紹介されています。
29 『横浜・川崎・鎌倉凸凹地図 スリバチの達人』 昭文社 2021
高低差から横浜や鎌倉の地形を理解することができます。
30 『横浜・川崎・鎌倉スリバチの達人
時空を超える「見比べ地図」構成現代図&古地図』
神奈川スリバチ学会/監修 昭文社 2021
戦場となった鶴ヶ峰周辺の地形がわかります。
31 『40代からの街道歩き《鎌倉街道編》
●いざ鎌倉!●全248km●目指すは鶴岡八幡宮』
街道歩き委員会/著 内田晃/著 創英社/三省堂書店 2019
鎌倉街道を埼玉から鎌倉まで歩いてみた記録とガイドです。