レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2008/01/12
- 登録日時
- 2008/08/22 02:10
- 更新日時
- 2008/11/19 21:13
- 管理番号
- 10-2D-200801-01
- 質問
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解決
「義親別序信」の意味が知りたい。「江戸時代の古文書を読む 享保の改革」に「義親序別信の道なくなりぬ」といった記述があったのだが。
- 回答
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google book で「義親別序信」というキーワードで検索すると、『平賀源内 -その行動と思想-』(評論社)193 ページに、「群臣、父子、夫婦、兄弟、・朋友といった、いわゆる五倫、すなわちその間に義親別序信の教があり、・・・」とあり、「五倫を平易に説いたもの」であることが判明。
「広辞苑 6版」p.1063「五倫」→「儒教で人として守るべき五つの道。君臣の義、父子の親、夫婦の別、長幼の序、朋友の信を言う。」とあり。
「中国思想辞典」(研文出版) p.145の「五倫」の項目→「(前略)その内容となるべき、類別された5つの人間関係とそのそれぞれの徳目は、『孟子』にみられる。『契をして司徒となし、教うるに人倫をもってし、父子に親あり、君臣に義あり、夫婦に別あり、長幼の序あり、朋友に信あらしむ』に基づいている」とあり。
「哲学辞典」(青木書店)p.153~154 「五倫五常」解説あり。
「日本思想史辞典」(ぺりかん社)p.199 「五倫五常」解説あり。
以上をご案内。
- 回答プロセス
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1.google book で、”義親別序信”というキーワードで検索し、ヒットした情報よりの中より、
当館所蔵の『平賀源内 -その行動と思想-』(評論社)193 ページを確認。
「群臣、父子、夫婦、兄弟、・朋友といった、いわゆる五倫、すなわちその間に義親別序信の教があり、・・・」とあり、
「五倫を平易に説いたもの」であることが判明。
また、「義親別序信(支那では親珪別序信)」(「水戸学大系」水戸学大系刊行会 1941年)との記述もあり。
2.”親珪別序信”というキーワードで、再度google bookを検索。
『近代化の推進者たち』(思文閣出版)より、「五倫(親珪別序信)は、中世後期から教育の理想として認識」との記述が見つかる。
3.”五倫”をキーワードに、広辞苑や思想関係辞典を調査する。
- 事前調査事項
- NDC
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- 東洋思想 (120 9版)
- 参考資料
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google book http://books.google.co.jp/(2008.8.19確認)
「広辞苑 第六版」岩波書店,2008(当館書誌ID:0011569276)ISBN 978-4-00-080121-8
「中国思想辞典」研文出版,1984(当館書誌ID:0070115678)
「哲学辞典」青木書店,1995(当館書誌ID:0000443269)ISBN 4-250-95016-6
「日本思想史辞典」ぺりかん社,2001(当館書誌ID:0010091285)ISBN 4-8315-0951-5
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google book http://books.google.co.jp/(2008.8.19確認)
- キーワード
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- 五倫
- 親珪別序信
- 義親別序信
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000046793