レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2022/4/13
- 登録日時
- 2022/11/22 00:30
- 更新日時
- 2024/12/11 00:40
- 管理番号
- M22041311336701
- 質問
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アサガオの種子に毒があると書かれている本を探している。毒の成分と中毒症状について知りたい。
- 回答
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①『園芸植物大事典1 ア?キキ』に[アサガオの薬効]として「牽牛子(semen pharbitidis)は、『名医別録』の下品に収載され、「気を下し、脚満、水腫を療じ、風毒を除き、小便を利する」薬物である。(中略)種子には脂肪油約11%、樹脂様配糖体(寫下成分)ファルビチン(pharbitin)約2%が含まれている。ファルビチンは、腸内に入って胆汁や腸液で分解され、腸管に強い刺激を与え蠕動を増加し、腸粘膜を充血させ、分泌を増加して水溶性下痢を引き起こす。峻下、利尿薬として、二便不利、水腫などに応用する。また駆虫作用も認められている。」と書かれている。
②『名医別録解説』に「牽牛子」の記載がある。
③『人もペットも気をつけたい園芸有毒植物図鑑』の「アサガオの仲間」中で「有毒部位・成分:種子に、配糖体のファルビチン(pharbitin)、コンボルブリン(convolvulin)を含み、ともに腹痛を伴って排便を促す効果があります。人への健康被害:誤って口にすると、腹痛、下痢、嘔吐などを引き起こします。種子1~2個で、下痢、腹痛が起きるとされ、大人では0.3g(約7個)で強い排便を促す作用があります(日本中毒情報センター)。」と書かれている。
④『中毒対処マニュアル』と⑤『急性中毒処置の手引』の両方に「有毒な木の実・草の実」として、アサガオの種子が紹介されており、少量なら下痢、腹痛程度の症状があるとされている。
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 園芸植物学.病虫害 (623 9版)
- 参考資料
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①『園芸植物大事典1 ア?キキ』 小学館,1988,598p. 参照はp.57-62.
②森由雄『名医別録解説』 源草社,2018,271p. 参照はp.187.
③土橋豊『人もペットも気をつけたい園芸有毒植物図鑑』 淡交社,2015,279p. 参照はp.170-171.
④『日本中毒情報センター『中毒対処マニュアル』 リヨン社,1995,126p. 参照はp.53.
⑤鵜飼卓,日本中毒情報センター『急性中毒処置の手引』 薬業時報社,1999,598p. 参照はp.580.
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①『園芸植物大事典1 ア?キキ』 小学館,1988,598p. 参照はp.57-62.
- キーワード
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- アサガオ 種子 自然毒
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- M2022041311350036701
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 全年齢
- 登録番号
- 1000324439