レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2019年11月24日
- 登録日時
- 2020/08/19 14:57
- 更新日時
- 2020/08/20 10:23
- 管理番号
- 千県東-2020-0006
- 質問
-
解決
「OK」は何の略か。またいつから使われるようになったのか。
- 回答
-
諸説あるようだが、「oll korrect」の頭文字から取られた略語で、1839年から使われ始めたとする説が有力なようである。
- 回答プロセス
-
オンラインデータベース「JapanKnowledge」で検索した。
【資料1】『日本国語大辞典』「オーケー[OK]」の項
語誌:(1)英語のall correctをふざけてorl(または、oll) korrectと綴ったときの頭文字だという。初出例は1839年アメリカのボストン新聞「モーニング・ポスト」紙とされる。アメリカでは、1840年前後に流行し、日本では、1920年代から若者の間で使われ始め、「ザッツ・オーケー」(1930)という流行歌も発売された。
【資料2】『デジタル大辞泉』「オーケー[OK]」の項
[補説]all correctのつづり誤りoll korrectからとも、米国の民主党のOK(Old kinderhook)クラブからともいわれる。
【資料3】『小学館ランダムハウス英和大辞典』「OK」の項
おどけた民間発音綴り字、例えばall correctを表すoll(またはorl)korrectの頭文字;最初は1839年 Massachusetts州のBostonで記録;次は1840年Martin Van Burenの民主党支持者により選挙運動の期間中に使われ、1880年代ごろまでに英国でも用いられるようになった;支持者は自分たちの組織をO.K.Clubと名づけたが、これはVan BurenのニックネームOld Kinderhook(彼の生地New York州のKinderhookにちなむ)を暗示したものとされる。
8類書架をブラウジングする。
【資料4】『研究社新英和大辞典』(竹林滋編者代表 研究社 2002)p1172
《1839》:諸説(例えばall correctの発音綴りoll korrectからなど)があるが、Martin Van Burenを支持する民主党の一派が彼の生地Kinderhook, N.Y.にちなんで命名したというO.K.(Old Kinderhook)Club(1840)によって一般化した。
【資料5】『英語語源辞典』(寺沢芳雄[ほか]編集 研究社 1997)p984
H.L.Menckenが「米語法の中で最も成功を収めている語」と言っているように、最初は米語法。1839年3月23日BostonのMorning Post紙に、all correctの戯言的綴りoll korrectの頭文字として用いられた。たまたま、その翌年の1840年、大統領選挙でMartin Van Burenを支持する民主党の一派が彼の生誕地New York州AlbanyのKinderhookにちなんだ彼のあだなOld Kinderhookの頭文字を冠して名づけたO.K.Clubを結成し、O.K.を選挙のスローガンとしたことによって一般化したとするAllen Walker Readの説が有力だが、なお諸説がある。
【資料6】『KY式英語 英語略語から現代アメリカが見える』(DJ Jerry著 大修館書店 2011)p184
解説:「了承」を表すall correctのミススペリングoll korrectの頭文字であるという説や、「その通り」を意味するアメリカインディアンの言葉okeh説などがある。
【資料7】『物語英語の歴史』(P.グッデン著 悠書館 2012)p20
“いわく、OKは”all correct”の意図的なミススペリング”oll correct”の頭文字である。またいわく、1840年代アメリカ大統領候補者がニューヨーク州キンダーフックの出身だったことから選挙運動のスローガンにオールド・キンダーフック(Old Kinderhook)の頭文字が使われたことに由来する。またいわく、フィンランドやハイチから取り込まれた語の変化形である。いや、おそらくはアメリカ・インディアンのチョクトー族からの借用語ではないか。いやいや、はじめに考えていたよりもさらに古くて、o-keやwaw-keのような西アフリカの表現から派生したものだ、などなど……。”
【資料8】『英語・語源辞典』(宮本倫好著 筑摩書房 2004)p56にも記載あり。
<インターネット最終アクセス:2019年11月24日>
- 事前調査事項
- NDC
-
- 語源.意味[語義] (832 9版)
- 辞典 (833 9版)
- 参考資料
-
- 【資料1】オンラインデータベース「JapanKnowledge」『日本国語大辞典』
- 【資料2】オンラインデータベース「JapanKnowledge」『デジタル大辞泉』
- 【資料3】オンラインデータベース「JapanKnowledge」『小学館ランダムハウス英和大辞典』
- 【資料4】『研究社新英和大辞典』(竹林滋編者代表 研究社 2002)(2101448375)
- 【資料5】『英語語源辞典』(寺沢芳雄[ほか]編集 研究社 1997)(2100589397)
- 【資料6】『KY式英語 英語略語から現代アメリカが見える』(DJ Jerry著 大修館書店 2011)(2102454789)
- 【資料7】『物語英語の歴史』(P.グッデン著 悠書館 2012)(2102485730)
- 【資料8】『英語・語源辞典』(宮本倫好著 筑摩書房 2004)(2101789786)
- キーワード
-
- 英語(エイゴ)
- 語源(ゴゲン)
- 略語(リャクゴ)
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 事実調査
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 社会人
- 登録番号
- 1000285991