レファレンス事例詳細

諺や故事成語の資料をあたる。
「故事成語名言大辞典」の出典に「禅門諸祖偈頌」となっていたのであたるが当館所蔵なし。禅に関する資料もあたるが記載なし。
インターネットにて「禅門諸祖偈頌」を検索すると「花園大学 国際禅学研究所」の「禅籍データベース」に「四巻　続蔵2-21」とあり。
http://iriz.hanazono.ac.jp/data/zenseki_235.html　＜最終確認：2015年5月24日＞

インターネットで検索すると中国の唐の時代の李益の「遊子吟」の中の言葉と紹介しているサイトが多かったので、「唐詩選」などの資料を探すが、他の作品はあるが「遊子吟」はなし。
国会図書館サーチで確認するも孟郊の資料しかヒットせず。念のため、確認するも違うと判明。

「漢文名言辞典」の出典には中国の宗の時代の蘇軾（蘇東坡）の「行香子」となっていたが、念のため所蔵の「蘇東坡全詩集」には該当の項目なし。
こちらも高青邱の詩にも行香子があるようなので確認するも違うと判明。

市川市図書館の新参考業務月報２００１年１月号に同じ質問があったので確認。
【｢光陰箭（矢）の如し｣の原典と後につづく句を知りたい。】
https://opac.city.ichikawa.chiba.jp/ref_html/ref0101.htm　＜最終確認：2015年5月24日＞
『国書総目録』『漢籍総目録』⇒出典は『禅門諸祖偶頌（ぜんもんしょそげしょう）』で『大日本続蔵経』６６巻に収録（県立中央所蔵）
『中国故事成語辞典』『名言名句成語辞典』⇒出典は『游子吟（ゆうしぎん）』李益／著（唐代）
『漢文名言辞典』⇒『行香子・秋興ノ詞』蘇軾（宋代）
とあった。

「禅門諸祖偈頌」については「大日本続蔵経」６６巻に収録とあったが、当館に所蔵なし。
国立国会図書館のリサーチナビにて「大日本続蔵経」と検索すると「大蔵経（一切経）」の調べ方があったので、参考にする。
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-101024.php　＜最終確認：2015年5月24日＞

「大正新修大蔵経テキストデータベース」の２０１２版にて「光陰如箭」を検索。
http://21dzk.l.u-tokyo.ac.jp/SAT/index.html　＜最終確認：2015年5月24日＞
「永明智覺禪師唯心訣」を始め５点確認。

同じくリサーチナビで紹介されていた「大蔵経全解説大事典」によると「大蔵経」に収録されなかったものが「続蔵経」として刊行されたとあり。
改めて「禅門諸祖偈頌」を検索すると早稲田大学図書館の「古典籍データベース」にて中を確認できることを確認。
http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/ha05/ha05_00975/index.html　＜最終確認：2015年5月24日＞
上巻の番号５２に「光陰可惜」の文字発見。

市川市図書館にて「三省堂中国故事成語辞典」も紹介されていたので確認。こちらは、出典が李益の「游子吟」となっていた。（遊が游となっていた）
ただ、記載されていた原文には「光陰如箭」の文字はなく意味としてという形だった。