レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2013/10/31
- 登録日時
- 2013/10/31 17:06
- 更新日時
- 2015/03/29 15:44
- 提供館
- 愛知県図書館 (2110019)
- 管理番号
- 愛知県図-03243
- 質問
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江戸時代に旅行した人は1日に何キロくらい歩いたのか。平均、一般的な数値でよいので知りたい。
- 回答
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【資料1】に「平坦な道で成人男子は9里から10里(約35~39キロメートル)くらい、女性は年齢にもよるが6里から8里(約23~31キロメートル)ほどである」とあります。【資料2】から【資料5】にも、ほぼ同様の記述がありますが、目的や旅程によってかなり幅があるようです。【資料6】では、道中記に歩行距離が記されている事例から、「ほぼ5里から10里前後が1日の行程となっているようである」としています。
【資料8~10】にも上記とほぼ同様の事が書かれています。
- 回答プロセス
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「江戸」「旅」で蔵書検索。交通、旅行(NDC384.37)、紀行類-近世(915.5)を中心に、地誌(291)や伊勢参り(175.8)にも関連する図書があることが分かる。その他江戸時代全般に関する事典や雑学本(210.5)、交通史(682)の書架をあたり、内容を確認したところ、【資料1】~【資料6】があった。
【資料1】のp.24には「手許にあるいくつかの資料を計算してみると、平坦な道で成人男子は9里から10里(約35~39キロメートル)くらい、女性は年齢にもよるが、6里から8里(約23~31キロメートル)ほどである。」とある。
【資料2】p5「はじめに」では、「当時の成人男子の1日の歩行距離は10里が標準とされていた。参勤交代の大名行列や、主命を帯びての武士の旅はもっと足早で12里前後が多い。多くの庶民が伊勢詣でを名目にのんびりと遊山旅を楽しんだが、それでもみんな9里前後を歩いている。・・・女性でも-もちろん年齢にもよるが-7里前後は歩いている。」と説明されている。
【資料3】は、伊勢詣に出かけた庶民の道中日記を豊富に紹介しつつ、その実情を解説した資料で、「1日に9里から10里の道のりを、それをこなすのが義務であるかのようにコンスタントに歩いている」とある(p19)。また、当時の社会通念として、文政12(1829)年に、江戸から上方へ切り詰めた旅をしなければならなくなった歌舞伎役者中村仲蔵が、「京まで120里なれば、12日の道中として、1日に1朱当てなれば・・・」と旅費を胸算用したくだりが紹介されている(p32)。
【資料4】にも、「江戸時代の旅人たちは、1日にゆっくりの旅程で6、7里、急ぎ旅や健脚の場合、12里から13里くらいは歩いている。平均的には8里前後ということになろう。」(p132)と書かれている。
【資料5】には「費用と所要日数」の項(p108)があり、東海道の旅は、「大体11~12泊、12~13日というところが標準」で、「仮に11泊12日とすれば、1日約10里半になる」と書かれている。女性では、実質16泊17日の例(1日7里強)が挙げられている。
【資料6】「歩け歩け」という章(p.63~75)の中で、「1日どのくらいの距離を歩くか」という質問に対して、「実際には、江戸時代の旅人だって皆が皆、そんなにせっせと歩いたわけではない」、「1日何里歩いたとはっきり言える場合は少ない」とし、道中記に歩行距離が記されている事例から、一般的には「ほぼ5里から10里前後が1日の行程となっているようである」としている。
また、【資料7】の参考文献から今井金吾という人がこの方面に関する資料をたくさん書いていることが推察され、当館の今井金吾の著作を確認したところ、【資料8~10】に【資料1~6】とほぼ同様の事が書かれていた。
- 事前調査事項
- NDC
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- 社会.家庭生活の習俗 (384)
- 日記.書簡.紀行 (915)
- 参考資料
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【資料1】 金森敦子 著 『 江戸庶民の旅 : 旅のかたち・関所と女』 平凡社, 2002 (平凡社新書)
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003672567-00 , ISBN 4582851487 (1108186226) - 【資料2】 金森敦子 著 『”きよのさん”と歩く江戸六百里』 バジリコ, 2006 (1109066222)
- 【資料3】 金森敦子 著 『伊勢詣と江戸の旅』 文芸春秋, 2004(文春新書) (1108495034)
- 【資料4】 鎌田道隆 著 『お伊勢参り』 中央公論新社, 2013(中公新書) (1110601297)
- 【資料5】 森川昭 著 『東海道五十三次ハンドブック』 三省堂, 2007 (1109196307)
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【資料6】 板坂耀子 著 『江戸の旅を読む』 ぺりかん社, 2002.
http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000003639783-00 , ISBN 4831510106 (1108157510) - 【資料7】 林 英夫等編集代表 『事典しらべる江戸時代』 柏書房, 2001 (1108056704)
- 【資料8】 今井金吾 著 『今昔東海道独案内』 日本交通公社出版事業局, 1994 (1106583460)
- 【資料9】 今井金吾 著 『今昔中山道独案内』 日本交通公社出版事業局, 1994 (1106583497)
- 【資料10】 今井金吾 著 『今昔三道中独案内 日光・奥州・甲州』 日本交通公社出版事業局, 2004 (1109193600)
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【資料1】 金森敦子 著 『 江戸庶民の旅 : 旅のかたち・関所と女』 平凡社, 2002 (平凡社新書)
- キーワード
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- 江戸
- 旅
- 距離
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 内容種別
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000139827