レファレンス事例詳細

１．Googleで「朝は希望に起き」を検索
→Yahoo！知恵袋では、日蓮宗と回答しているものがあったが、参考リンク先は日蓮宗の寺院であるが、この言葉の出典といえる情報ではなかった。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1125441581
→佐藤哲士（福山三菱自動車）「備忘録より」と、『心田を耕す』には増永霊鳳師のことばにある、という２説書かれているものあり。
http://www.geocities.jp/koyappy_rkk/library/library04.html

２．以下の名言辞典には記載がなかった。
(ア)『スピーチことわざ名言辞典』高橋秀治／編　1987.9　東京堂出版　ISBN:4-490-10233-X　（請求記号：388.8/ｽ　資料コード：2010093702）
(イ)『仏家名言辞典』金岡秀友／著　1971.12　東京堂出版（請求記号：184/K2/1 資料コード：1010747689）

３．『日本名言辞典』桑田忠親／編　1969.3　東京堂出版　（請求記号：159/K11/1 資料コード：1010724407）

４．NDLサーチで、「佐藤哲士　備忘録より」を検索→ヒットせず。

５．NDLサーチで「佐藤哲士」を検索→忙中閑 向前看と向銭看 / 佐藤哲士 / p1～1（「自動車販売」1988-11　日本自動車販売協会連合会）は、福山三菱自動車の佐藤氏と考えられる。その他、金融関係の記事が多数ヒットするが、これは別人と考えられる。

６．福山市立図書館、広島県立図書館の蔵書検索で、佐藤哲士を検索→ヒットしない。

７．日経テレコン２１　人事検索で「佐藤哲士」を検索→ヒットしない。

８．日経テレコン２１　記事検索で「佐藤哲士」を検索→5件の記事がヒット。
(ア)1986/6/17　日本経済新聞　地方経済面　中国Ａ　11ページ　「三菱自工、広島県内の販売網を再編し競合避け提携強める。」
(イ)1992/6/18　日本経済新聞　地方経済面　中国Ｂ　35ページ　「初年度400台を目指す。」
(ウ)1992/6/18　日本経済新聞　地方経済面　広島　23ページ　「福山三菱自販、上海に整備合弁会社　－　初年度400台を目指す。」
(エ)1993/1/26　日本経済新聞　地方経済面　中国Ｂ　35ページ「福山三菱自販、上海の整備工場完成　－現地と合弁、来月稼動。」
(オ)1993/01/28　日本経済新聞　地方経済面 中国Ｂ　35ページ　「福山三菱自動車販売社長佐藤哲士氏－中国に自動車普及の波（こだま）」

９．『心田を耕す』庭野日鑛／著　1998.4　佼成出版社（請求記号：159/ﾆﾜﾉ　資料コード：2011124688）を見る→p.72に、「これは駒沢大学教授だった増永霊鳳先生の」言葉という記述があり、巻末参考文献には『禅の人生観』増永霊鳳著　在家仏教協会　と載っている。

１０．『禅の人生観』は、当館に所蔵がなく、県内図書館でも小浜市立図書館が禁帯出扱いで所蔵しているのみ。
※『心田を耕す』にあるとおり、増永霊鳳氏の言葉かどうかを確認するためには、『禅の人生観』を手始めに、増永氏の著作を洗うしかない。佐藤哲士氏は、1980年代後半から1990年代前半にかけて、福山三菱自動車販売株式会社の社長であったことはわかったが、雑誌記事1本のほかの著書の存在は確認できなかった。以上のことを報告し、これ以上はレファレンスの範囲を超えると判断。調査を終了させてもらうことにした。