レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 2012年1月20日
- 登録日時
- 2012/02/20 19:46
- 更新日時
- 2023/07/28 16:16
- 管理番号
- 岩手-0076
- 質問
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解決
気仙地方で生産していた柳行李(気仙行李)について、参考となる資料はあるか。
- 回答
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岩手県気仙地方とは、旧三陸町、大船渡市、住田町、陸前高田市を指す。
(旧三陸町は、2001年11月15日大船渡市に編入)
下記の参考文献に、住田の一部の地域で「気仙行李」を生産していたという記述あり。
参考文献1 『住田町史 第2巻』
p.346
「第4節 農・林・畜産業の進展」より「1 物産の概要」 本文一部抜粋
“(中略)手工業の萌芽が見られる。農産林業依存からの脱皮を図ろうとしていた。上有住
(かみありす)村のしの竹篭作り、世田米(せたまい)の気仙行李の生産がそれである。”
参考文献2 『住田町史 第3巻』
p.864~871
「第1節 藩政期から明治期の商工業」より
本文中、藩政時代の気仙郡は竹の産地であったこと、文政9年における住田町域の産物に
「竹籠(上有住・世田米の気仙行李)」、明治13年「岩手県管轄地誌に見る手工業」に
「気仙行李」の記載。
参考文献3 『岩手県管轄地誌 第11巻』
世田米村、上有住村の「物産」の項目に、「気仙行李」、「竹籠」の記載。
参考文献4 『住田の歴史』
p.65
「産業」の項目に「有住かご」について記載。
参考文献5 『気仙郡誌』
p.36~37
「第5章 生業」より「(6)工業」
本文中、「竹細工」より「行李」の項目に数量・価額・製造戸数・職工・重ナル産地について
表掲載(年代不明)。
附記として、明治41年時の郡視学澤藤久吉が、広大な竹林に対して加工品が少ない
ことで各地の竹細工状況を調査、横田村を説得して竹細工の講習を行ったという記載。
参考文献6 『岩手県の諸職 諸職関係民俗文化財調査報告書』
p.266 「有住かご」
- 回答プロセス
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岩手県気仙地方(旧三陸町、大船渡市、住田町、陸前高田市)に関する
地方史および民俗史、林業、木材工芸に関する資料を通覧。
- 事前調査事項
- NDC
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- 工芸 (750 9版)
- 歴史.世界史.文化史 (20 9版)
- 参考資料
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- 1 『住田町史 第2巻』 住田町史編集委員会∥編集 住田町 2000年
- 2 『住田町史 第3巻』 住田町∥編・発行 2001年
- 3 『岩手県管轄地誌 第11巻』 岩手県∥編 東洋書院 2003年
- 4 『住田の歴史』 根来 功範∥著 住田町教育委員会 1974年
- 5 『気仙郡誌』 気仙郡部会∥編 〔NSK地方出版〕 〔1978年〕
- 6 『岩手県の諸職 諸職関係民俗文化財調査報告書』 岩手県教育委員会∥編・発行 1991年
- キーワード
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- 気仙行李
- 竹細工
- 工芸
- 手工業
- 照会先
- 寄与者
- 備考
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岩手県立図書館ホームページ レファレンス事例データベース検索
「気仙行李について」検索キーワード:気仙行李、竹細工
https://www.library.pref.iwate.jp/iwsystem/refdb.html
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 郷土
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000102038