レファレンス事例詳細
- 事例作成日
- 登録日時
- 2011/09/08 02:00
- 更新日時
- 2012/03/07 10:01
- 提供館
- 宮城県図書館 (2110032)
- 管理番号
- MYG-REF-110029
- 質問
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解決
「さくら」の漢字は旧字体では「櫻」と書く。なぜ木偏に貝二つ,女で「櫻」となったのか,成り立ちを知りたい。
- 回答
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1 「櫻」の成り立ちについて
資料1 尾上兼英監修『旺文社小学漢字新辞典 改訂版』旺文社, 1985
p.504「桜」の項目に以下の記述があります。
「なりたち/形声」
「旧字体は櫻。いみをしめす木と,音をしめす嬰(エイ→オウ。小さい)を合わせた字。小さい実(さくらんぼ)のなる木のいみ。」
なお,「形声」は形声文字のことで,p.863に解説があります。
「今までに作られた文字の,「意味」を表す部分と「音」を示す部分とを組み合わせて作ったもの。(後略)」
資料2 藤堂明保, 松本昭編『漢字源』学研教育出版, 2011
pp.792-793「桜」の項目に以下の説明があります。
「解字/会意兼形声」
「嬰は「貝二つ+女」の会意文字で,貝印を並べて,首に巻く貝の首飾りをあらわし,取り巻く意を含む。櫻は「木+音符嬰」で花が木を取り巻いて咲く木。」
会意文字についてはp.1883に解説があります。
「象形文字や指事文字を組み合わせたもの。(後略)」
- 回答プロセス
- 事前調査事項
- NDC
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- 辞典 (813 9版)
- 参考資料
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- 旺文社小学漢字新辞典. 旺文社編. 旺文社, 1991【813/1991.Z/R】
- 漢字源. 学研教育出版, 2011【813.2/2011.1/R】
- 字通. 白川静. 平凡社, 1996.10【813.2/1996.X/R】
- 大漢和辞典. 諸橋轍次編. 大修館書店, 1989.4【813.2/1989.4/6R】
- キーワード
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- 漢字
- 文字
- 照会先
- 寄与者
- 備考
- 調査種別
- 文献紹介
- 内容種別
- 言葉
- 質問者区分
- 登録番号
- 1000090886